京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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学校教育目標「心豊かに、自ら学び 自ら考える子」の育成

校長室から  〜6月〜  『小ぬか雨ふる御堂筋…』

 もうすぐ6月です。6月と言えば「梅雨(つゆ)」,雨の日が長く続くイメージがあります。
「雨といえばやはり,『♫小ぬか雨ふる御堂筋…♪』という歌を口ずさんでしまいますね。」と言うと,どのくらいの方が共感してくださるのでしょうか。ところで,この曲の歌詞にある 「小ぬか雨」とは,いったいどんな雨なのでしょう。「小ぬか雨」とは,雨粒が霧のように細かく,音もなく静かに降る雨のことを表しています。同じような雨のことを,「霧雨」と表現することもあります。このように,日本語には,「雨」を表す「ことば」がたくさんあります。
「五月雨を あつめて早し 最上川」これは,松尾芭蕉がよんだ有名な俳句です。では,この「五月雨(さみだれ)」というのは,どんな雨なのでしょうか。「五月雨」とは「五月の雨」と書きますが,旧暦の五月の雨のことであり,俳句で言うと夏の季語となり,梅雨の時期の長雨をさします。「五月雨」は梅雨の時期の雨そのものを表現します。
この他にも,「小雨,時雨,北時雨,北山時雨,小夜時雨,驟雨,白驟雨,篠突く雨,日照雨,白雨,氷雨,私雨,催涙雨,宿雨」など,一説では,日本語には,雨の呼び名が400語以上あるとも言われています。雨の強さで,雨の降り方で,また,季節や地域などによって,違う呼び方をしています。「雨」が比較的よく降り,生活の中で「雨」を多く見ることができる日本だからこその表現であり,日本語という「ことば」の美しさの一つなのかもしれません。
ある作詞家が,テレビのインタビューで,100年後の子どもたちへのメッセージを求められたとき,このように答えておられました。「100年後の子どもたちが生きる社会では,『ことば』が復権していて欲しい。今の子どもたちが生きている社会では,『ことば』があまりにぞんざいに扱われているように感じます」と。
今,窓の外には,雨がしとしと降っています。「小ぬか雨」でしょうか。「小ぬか雨」というには少し雨粒が大きいように感じるので「小雨」と表した方がいいでしょうか。それとも,「陰雨」でしょうか,「翠雨」と表現した方がいいでしょうか。
日本語という「ことば」の,美しさ,大切さを,改めて感じた,ある雨の日でした。

校長室から  〜5月〜  『5月3日 憲法記念日』


 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

この文章は,「日本国憲法前文」です。この前文には,「日本国憲法(憲法)」がどういうもので,どんな目的でできたものなのかが書かれています。そして,この「憲法」をみんなで大切にして,決して失わないようにしようという思いを「宣言」しています。大人が読んでも少し難しい文章ですが,「憲法」について,小学生向きに書かれた本には,「《憲法》は『自分たちが幸せになるために,なにを【あたりまえ】にしたいか』をみんなで決めたものです。私たちは,いつもその【あたりまえ】について考えていかなくてはいけません。」と書かれています。
5月3日は,憲法記念日です。5月1日の朝会では,「日本国憲法」についてのお話をする予定です。「憲法」というと,普段なかなか考える機会も少ないと思いますが,もう少し身近なこんなことを,子どもたちといっしょに振り返ってみてください。
「自分を大切にしていますか。」「周りの人を大切にしていますか。」「どうせ」とか
「つい」とかいう思いで,「大切」にできていないことってあるのではないでしょうか。みんなが大切にし,みんなが大切にされる,そんな教室,学校,社会を,「憲法」でうたわれているように,これからも,つくっていきたいと思います。

校長室から 〜4月〜   『平成30年度1学期スタート』

 今年は例年より桜の開花が早く,満開の桜のもととはいきませんが,満開の桜の花に負けないくらいの素敵な笑顔をした子どもたちが学校に戻り,新たに7名の教職員と34名の新入生を迎え,平成30年度の1学期がスタートしました。
昨年度は,保護者や地域の方々からご支援をいただき,また温かく見守っていただきました。本当にありがとうございます。今年度も,昨年度同様,ご支援,ご協力くださいますよう,よろしくお願い申し上げます。

 さて,今年度の池田東小学校の「学校教育目標」や,「期待する子ども像」,「めざす子どもの姿」を,以下のようにしました。
◇学校教育目標
「心豊かに,自ら学び 自ら考える子」の育成
◇期待する子ども像(4つの「カン」)
「感動できる子」「感謝できる子」「時間を大切にできる子」「関係を大切にできる子」
◇めざす子どもの姿  〜自ら学ぶ力・自ら律する力〜
・学習準備ができ,意欲的に学ぶ子
・しっかり話を聴き,しっかり話せる子
・整理整頓ができ,自律的で健康的な生活がおくれる子
・TPOに応じた挨拶や話し方ができる子
・困った時にどうすればよいかを考え,実践できる子
・生活面や学習面で,自らを振り返ることができる子
・粘り強く取り組み,よりよい自分を求めつづける子
・自己有用感を持ち,貢献できる子 
      
 まずは,何をめざして取り組んでいくのかをはっきりとわかるようにすること,しっかりと目標を持つことが大切です。また,その目標に,「いつまでに」という期限つけることも大切です。目標の期限を決めることで,その目標に向けての頑張り方が,より見えてくると思います。そして,その目標を達成していく過程で,「振り返る(自らを問う)」力を育みたいと考えています。「何ができてなかったか」ということだけでなく,「何をしたらうまくいったのか」「今,どうしたらよいのか」など,自分で自分を見つめる力を身につけてほしいと考えています。
 学校では,教育活動を通して,「目標を持つことの大切さ」,「自分を振り返ることの大切さ」を実感できる取組を行っていきたいと考えています。ご家庭でも,会話を通して,「目標を決める」「自分のしたことを振り返る」というような場面をつくっていただければと思います。
 今年度も,教職員一同,力を合わせて頑張っていきたいと思います。どうか,学校の取組に対してご理解いただき,池田東小学校の子どもたちのために,ご支援,ご協力をお願いしまします。
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