最新更新日:2020/03/27 | |
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子どもはたたかれないとわからないの?
今年もあとわずかとなり,あわただしい感じがします。地域・保護者の皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。日頃は,本校教育進展に向けて,ご理解・ご協力を賜り,誠にありがとうございます。
去る11月23日に行いました「学習発表会」には,お休みの日に関わりませず多数ご来校いただいたことに,心よりお礼申し上げます。 さて,12月は「人権月間」です。互いの人権を認め,よりよく生きようとする気持ちを育てます。このことは,大人にも子どもにもあてはまることです。しかし,一般的に子どもたちは大人に見守られ,育てられています。だから,大人がその模範を示さないといけないのです。 私は,いつも「二人の先生」という言葉を出して,保護者と担任が信頼し,協力して子育てをすることで,子どもたちが安心して学習や生活ができるということをお話してきました。 「二人の先生」の仕事は,子どもたちを教え,育てることです。「しつけ」することです。そのために,時には「ほめ」,時には「しかる」のです。そのほめ方,しかり方が大切なのです。子どもの次へのやる気につながったり,同じ失敗はくりかえさないという反省につながったりしなければならないのです。だから,「ほめること」,「しかること」は一時の大人の気分で行われるのではなく,子どもの個性や成長を見据えたものでないといけないのです。特に,「しかること」は「しかられた」子どもの態度やあとの行動が,その評価となるのです。以前の学校便りで,「たたいてしかる」ことについてお話しました。残念ながら,今も言葉で諭さずに,手を挙げてしまわれることもある,と聞いています。しかし,「たたかれた」子どもは本当に反省するでしょうか,次から,同じ失敗をしなくなるでしょうか。私の経験から「たたかれて」育った子は,「たたかれる」「たたかれない」ことが判断の基準となり,自分の非を見つめて次に生かすことは少ないようです。 子どもたちにとって,二人の先生は,「温かく見守ってくれる,厳しくしかってくれる。」存在です。これこそ,子どもたちの人権を守る第一歩です。 子どもはいつまでも子どもではありません。「たたかれて」しつけられた子は,その矛先を誰かに向けるかもしれません。 校 長 藤田 弘明 |
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