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最新更新日:2025/06/16 |
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失敗のススメ
今日は、朝から梅雨らしい空模様となりました。生徒諸君にとって、過ごしやすい一日となればよいのですが。
2限目に、1年C組で教育実習生の研究授業がありました。教科は技術・家庭科です。今回の題材は「衣服の選択と手入れ」。衣服の選択や補習など、生活する上で欠かすことのできない知識だと思います。 授業を参観しながら、東大で機械工学を教えておられた畑村洋太郎先生の言葉を思い出しました。 「失敗には、許される失敗と許されない失敗がある。 許されるのは、新たなことにチャレンジした失敗。 許されないのは、不作為の失敗。やるべきことをやらなかった失敗。」 畑村先生につきましては、「失敗学のすすめ」の著者としてご存じの方も多いと思います。先生は常々「日本社会には、失敗を恐れ、失敗を恥じ、失敗を隠そうとし、失敗に学ばないという欠点がある」と主張されています。こうした問題意識があるため、講義において、最初はあえて学生に手本を示さずに課題を与え、挫折を経験させるそうです。すると学生の勉学に対する態度が変わり、習得した知識の応用も利くようになると述べられています。 実習生の授業は、決して「上手い」とは言えないかもしれません。しかし、そこでの失敗を通して、きっと多くのことを学ぶはずです。その授業を受けている生徒諸君も然りではないでしょうか。懸命に伝えようとする実習生の姿を見て、何かを感じるはずです。 他人の失敗を咎め批判することはたやすいことですが、その失敗をある程度受け止め、許容することができなければ、将来グローバルリーダー足ることは難しいでしょう。われわれ大人も、周囲の「失敗を許す」ことを心がけたいものですね。 ![]() ![]() ![]() 3年生 道徳の時間
本日4限目に、3年生は全クラスで道徳の授業をおこないました。今回は、実習生のお二人にも授業をしてもらいました。
ここでの主題は「自他の生命を尊重する」、そして教材は「カレンさんの思い」という内容でした。 教材の概要を述べますと、アメリカ・ニュージャージー州の21歳になるカレンさんは、事故により「植物人間」となってしまい、日に日にやせ衰えていくばかり。娘の悲惨な姿に耐えきれなくなった両親は、医師に安楽死を願い出ます。しかし、医師はその申し出を断ります。その後、カレンさんは延命装置をつけて生き続けます… 重いテーマです。しかし、現代社会において、避けて通ることはできない題材でもあります。生徒諸君は「しっかり考え」「積極的に発言」していました。彼らの意見を聞きながら、私自身もいろいろと考えさせられました。 学習指導要領では、「道徳教育の目標」が以下のように述べられています。 「道徳教育の目標は,(中略)学校の教育活動全体を通じて,道徳的な心情,判断力,実践意欲と態度などの道徳性を養うこととする。」 やや抽象的な表現で、分かりにくいかもしれませんね。そして、こう続いています。 「道徳の時間においては,以上の道徳教育の目標に基づき,(中略)道徳的価値及びそれに基づいた人間としての生き方についての自覚を深め,道徳的実践力を育成するものとする。」 私は、この「実践力を育成」することこそが、学校では最も大切ではないか、と考えています。多様な価値観が混在する現代において、自らが「正しい」と信ずることを形にできる力を、本校の生徒諸君には培って欲しい、そう願っています。 授業では、最後にこう問いかけます。 「人間として生きること」とはどのようなことでしょう? 3年生の保護者の皆さま。時にはご家庭で、こうした根源的な「問い」についても話題としていただければ、本当にうれしく思います。よろしくお願いします。 ![]() ![]() ![]() 昼食時の放送を拝見![]() ![]() ちょうど、教育実習生の方のインタビューを放送していました。本校放送部の生徒諸君が独自に企画して、3名おられる実習生の方々へ取材した内容を、毎日一人ずつ昼食時に各教室で放映しています。 全員が熱心に視聴していたわけではありませんが(友達同士の大切な情報交換もありますから)、授業では直接交流しない実習生の方のお話を、こうして伺うことができることはすばらしいですね。 自分たちの企画(発想・アイデア)を実現するには、こうした機材や施設は確かに必要です。しかし、「できないことの理由」に「〜が無いから」とか「〜は無理だから」と言ってしまった瞬間に、そのアイデアは実現不可能になってしまうのではないでしょうか。そうした点で、放送部の皆さんは本当によい取り組みをおこなっていますね。 本校生徒諸君は、いろいろな面で確かに恵まれていると感じますが、その「環境」をどう活用するかは本人次第です。まず自分が動かなければ、周囲も動きません。 無論「他人をあてにせず、しかし、周囲の支援を得る」ことの難しさは、われわれ大人も頭を悩ます点ではありますが… 高校 平成25年度東京フィールドワーク報告会に参加して![]() ![]() ![]() 昨年度より附属中学校の研修旅行は国内に変更していますが、本格実施としては、来年2月に実施される3年生東京研修旅行が最初となります。行程も3泊4日を予定しており、プログラムも盛りだくさんとなっています。そこでの活動に対するイメージづくりとして、今回の発表会は最適な「お手本」です。 今回、東京FWについて発表してくれた高校2年生諸君は、全員が附属中学校出身の内進生です。改めて一人ひとりの様子を見ていると「本当に成長したなあ、立派になったね」と感じます。中高一貫校に勤務している「至福の時」と言えます。 今、目の前にいる中学生諸君も、数年の後にはこうして成長することを思えば、いろいろなことが「待てる、見守れる」と実感します。また、保護者の皆さまにも、そのことをお伝えしたいと強く思います。 発表した高校生の言葉です。 「伝えたいこと。フィールドワークにあたっては、周囲から大人として扱ってもらうだけでは十分ではない。一人の大人としていくべし。」 何と頼もしい!まさに「敢為」の精神です。中学生諸君、皆さんはすばらしい先輩方と学校生活を送っているのですよ。幸せなことですね。 音楽発表会に向けて
本日から、7月3日(水)に実施されます「音楽発表会」の取り組みがはじまりました。
下の写真は、3年生6限目の様子です。さすがは上級生ですね。練習も手慣れたものです。リーダーが中心となって、パート別に活動しています。発表会当日の合唱が本当に楽しみです。 私は、本校に赴任して以来、「合唱コンクール」ではなく、あえて「音楽発表会」と銘打っていることが少し不思議で、その意味を自分なりに考えてみました。 「本来『音楽』は順位をつけて争うようなものではなく、心の安らぎであったり、困難に打ち勝つ勇気をもたらすものだろう。しかし、学級が一つにまとまり一体感を感じる取り組みにするには、ある程度明確な目標があった方がよく、そのための表彰かもしれない。 その上で、開校当初の先生方は、音楽を楽しむ本質を忘れてほしくなかったので、このようなネーミングにされたのかもしれないなあ。」 どうでしょう?以上は私の勝手な想像です。 ただ、現代社会において、この「問い」は大変示唆に富んでいるように思います。人生において「勝ち続けること、常に一番でいる」ことは誰にでもできることではありません。しかし「生きる目標を追い続ける」ことは、おそらくすべての人に可能であり、そこでの順位はつけられないはずです。 生徒諸君には、この活動を通じて「音楽を楽しむ」という本質を忘れることなく、クラス全体の一体感を高めることを「競い合う」ような音楽発表会にして欲しいですね。 ![]() ![]() 3年生 英語 インタビューテストです![]() ![]() ちょうど「インタービューテスト」をおこなっているところでした。写真にもあるように、一人ずつALT(外国人指導員)のオヘア・デビット先生に面談し、インタビュー形式で英語によるコミュニケーション力を高める取り組みです。 あらかじめ準備をしているとはいえ、オヘア先生の質問に対して即座に英語で返答するのは、そう「簡単」なことではないよう思われます。誰の助けも借りずに果敢に挑む姿は、さすが3年生!と思いました。 すべてに言えることですが、カリキュラムを設計する上で、一番難しいのは「課題設定」ではないでしょうか? 簡単すぎては意欲がわかない、難しすぎては継続しない。クライアント(ここでは生徒諸君)の状況を見て取り、よい「塩梅」を模索しなければなりません。 明確なゴール(目標)を示してやることは大切ですが、そこまで引きずっていくような指導は結局破綻します。われわれ大人が「子育て」において、いつも気にとめておかなければならないことですね。 3年生諸君! グローバルリーダーを目指してがんばってください。 上海蘇州市から星港学校が来校されます![]() 現高校2年生の内進生は附属中学校での上海研修旅行で学校訪問し、大変お世話になりました。また、同じく高校2年生の外進生も海外研修でお伺いしました。 残念ながら、現高校1年生の内進生からは、附属中学校での研修旅行は国内となり、直接の交流はおこなえていませんが、これまでに培ったものは大切にしていきたいですね。 今回の学校訪問は、星港学校側のご都合で土日の休日となってしまいましたので、学校全体としての取り組みはできません。しかし、日本の伝統部や高校茶道部、ESSや有志の生徒諸君が参加して、日曜日の午前中に交流します。 グローバルリーダーの育成を目指す本校としては、大変有意義なイベントになるのではないかと期待しています。交流の様子は、またご報告します。 生徒総会(2)![]() ![]() ![]() その後、各専門委員会から若干のパフォーマンスも交えながら活動方針や計画が発表されました。どれも、短時間でこれだけ準備ができることに驚かされました。 また、生徒総会前におこなわれた学級討議より提出された質問や意見に対して、各専門委員長が誠実に回答し、了解を求めていました。これまでの生徒総会にはなかったスタイルで、「西京の新たな10年」にふさわしい内容であったと思います。 特に印象深かったのは、保健委員長が述べていた言葉です。 「保健委員会の仕事はキャンペーンなどの目に見えるものだけではありません。トイレットペーパーの交換や液体石けんの補充など地味なものです…」 大切な視点だと思います。人目を引く一見派手な活動もあります。しかし社会を見回した時に、私たちの生活を支えている大部分のものは「目立たず、地味で、しかし無くてはならないもの」ではないでしょうか? 保護者の皆さまにとって、生徒諸君は、まさにかけがえのない、大切なお子たちです。そのお子たちが、目立たず、地味な活動を、誠実にひたむきに取り組もうとしている時、どのようなお声かけをされますでしょうか。 学校において、お子たちは一人ひとりが「主人公」ではありますが、いつも「主役」ではありません。時として脇役や裏方に回り、「しぶーい」仕事をこなしています。どうぞその際には惜しみない喝采を送って頂けますよう、心よりお願いいたします。 生徒総会(1)
本日7限目に、メモリアルホールにて平成25年度の生徒総会が開催されました。
総会に先立ち、各学年各クラスの学級旗が披露されました。 下の写真上から順に1年、2年、3年となっています。 どの学級旗もメッセージ性があり、工夫が凝らされていました。これから学年末まで、この旗の下、クラス全員が協力して心地よい学校生活を送れるようにしてくださいね。 ![]() ![]() ![]() 水泳部 春季大会の結果![]() ![]() 以下は結果です。 女子100m背泳ぎ 第1位 Y.K.さん(1年) 男子200mバタフライ 第8位 T.H.さん(3年) 女子200mバタフライ 第4位 F.A.さん(3年) 連日厳しい暑さが続くなか、他の競技はまもなく夏季選手権大会を迎えます。その際に「相対的」な順位も気になるところですが、水泳のように自己ベスト(記録)を目指す「絶対的」な「自分との戦い」も大切です。以前このHPでも述べましたが、結果がどうであれ、それをどう捉えて次に活かすか、そのことが一番重要なことのように思われます。 生徒諸君!「鍛錬千日、勝負一瞬」との言葉もあります。日々の精進を期待していますよ。 |
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