季節は桜から青葉にバトンタッチ。初夏に向けて移り変わります。4月に入学した1年生も緊張の1ヶ月が過ぎ,少しずつ学校に慣れてきました。26日には,1年生歓迎遠足があり,高学年のサポートの中,京北トレイルコース(魚ケ渕〜旧細野小学校)を歩くことが出来ました。
保護者・地域の皆様には,たえず学校のことを気にかけていただき,ご支援・ご協力を頂戴しておりますこと,誠にありがとうございます。
さて,1年生が入学して学校の中はとても新鮮です。2〜6年生の子ども達はよいお手本になろう,1年生にいいところをみせようと,とても前向きで,やさしさが見られます。とてもうれしいことです。
私が,実際に出会ったその場面をお伝えします。
一つは,都合があり給食後に登校してきた子どもの話です。その子には,1年生の弟がいます。その日,お兄ちゃんは,用事で普通どおり登校ができません。その弟にしたら,きっと心細く感じたのでしょう。「ぼくもお兄ちゃんといっしょに遅れて学校に行く」と言ったようです。そこで,兄は,「学校は保育所とちがう。休まずにいくのが当たり前。」と優しく諭しました。それを聞き,弟はいつも通り登校しました。兄は,その日木曜日で,実際の学習は1時間だけでしたが,休むことなく登校しました。何気ない会話の中に,学校は楽しいところ,だから,休んだらいけないという兄のおもいが伝わってきます。
もう一つは,4月24日に「読書の日」の取組で,私が昼休みに読み聞かせを計画したときのことです。中学年の子どもたち数人が,「ごちそうさま」のあとすぐに図書室に来ました。そして,始まりを待ちました。どうしたことか,私に近い場所が空いているのです。そのことを尋ねると,「1年生が来たらここで聞いてもらう。ここは1年生の特等席。」と言うのです。1年生へのおもいやりを感じました。そして,読み聞かせをすることがとてもうれしくなりました。
この二つのお話は,子どもたちに「やさしさ」が育っていることを語っています。そして,この背景に保護者・地域の皆様のやさしさが感じられます。子どもは大人を手本として,いろいろなことを学びます。大人の温かさ,やさしさをいっぱい注いでいきたいものです。
今後とも学校に,ご理解・ご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。