京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/24
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学校教育目標:自ら考え判断し、自信をもって行動する子を育てる

花背余談 9

 伏状台杉を見に行く登山は,雨降りなら,三本杉登山に変更することも考えていました。しかし,祈りが通じたのか雨はあがり,前夜の雨の影響だけが気になる伏状台杉見学登山がスタートしました。経験豊富な担当者の「大丈夫でしょ。その代り,ドロッドロになりますよ。」の言葉にも勇気づけられ登り始めましたが,何という蒸し暑さ,意識が飛びそうです。
 道らしき道は初めのうちだけ。途中からは全く道ではない急斜面を登り続けます。最後尾を任された私としては普段の運動不足を嘆いたり,「まだまだ若い」と顔を上げたりと心境の変化の激しい登山になりました。途中何回か休憩をはさみながら,ようやくたどり着いた伏状台杉の群生地は迫力満点。まさに圧巻の光景でした。
 聞けばこの山は清水寺所有の山だそうで,寺院改築時に備えて杉を育て蓄えている山らしいのです。ですから,一般の入山を禁じて伏状台杉を保護しているということでした。ただ,京都市の子どもたちにはこの古代杉をぜひ見せてやりたいとの思いから,特別に許されて見ることができているのです。一見の価値は十分あります。まさに一生もののスペシャルツアーです。
 下りの斜面はそれはそれは厳しいものでした。尻もちをついてすべる子が何人もいました。しかし,思っていたより土は乾いていて,「ドロッドロ」というところまではいきません。登りきった充実感と水筒のお茶が空っぽになったお困り感とで複雑な表情の子が何人もいました。
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花背余談 8

 八桝の夜はかつて教室として使っていた2階の部屋に畳を敷いて寝ます。山の小学校ですから,教室と言ってもかなりミニサイズです。さらに布団ではなくシュラフ(寝袋)を使います。これも初体験という子が多かったようです。
 階段や廊下などの石造りの部分はびっしり水滴が付いています。湿度何パーセントかは分かりませんが,びっくりするくらいの湿気なんです。後日,担当者に聞くと,「この辺では大体いつもこんな感じですよ」ということでした。トイレは1階にしかなく,しかも一旦校舎から出て,すのこ板の渡り廊下の向こう側なもんですから,いちいち大変です。
 学校の校舎以外に周辺に建物・民家は見当たりません。私たちのいるここ以外は漆黒の闇です。その闇の中に雨音が聞こえます。

 朝はいつものように6時起床です。小雨が降っています。今日のメインは,この5日間のメインでもある登山です。またまた判断が悩ましいところですが,登山までにはまだ時間があります。雨があがってくれるのをひたすら祈るのみです。(実は小雨でも行くと決めていました。ただ昨夜の雨が山道をどのくらい緩くしているかが心配でした)
10時にバスが来ます。私たちを登山口まで運んでくれるバスです。10時までに朝ごはんを済ませて,荷物整理もして,使った場所の掃除もして…。わぁ〜時間がありません。「みんな,急ぎなさーい」
 結果,バスを少し待たせることになってしまいました。あれっ!気がつけば雨があがっていました。

花背余談 7

 川原から少し歩いた所に廃校になった八桝小学校があります。今夜はここで泊まります。そして,ここの名物がドラム缶風呂。校舎の裏手にすだれで囲ってドラム缶風呂が二つ置いてあります。熱いお湯を入れて水着のまま入ります。ドラム缶一つに一人ですから,一人が入っていられる時間はそんなにたくさん取れません。
 お湯が熱くて入りにくそうにしている子もいましたが,川で冷えた体が温まってきて,多くの子の表情が「極楽…極楽…」でした。「もう出たくなーい」という子もいて大好評でした。ドラム缶風呂なんて,そうそう経験できるもんじゃありませんよね。
 風呂上りの運動場。山の家の担当者から野外炊事の説明がありました。こんなことを言ったら叱られそうですが,この説明が丁寧すぎて長いんです。初めはちゃんと目を開けて聞いていた子どもたちもいつの間にか目がトローン。体が温まったことも影響したんでしょうが,おそらく5日間のうちで,一番動きが鈍かった瞬間ではないかと思います。
 初めてみる時計型ストーブ。これをかまどにして煮炊きするというのですからワクワクします。ところが,担当者の説明通りやっているつもりなのに薪の火がよく消えるんです。煙ばっかり出てそれはもう大変でした。子どもたちと煙に包まれていると,このまま燻製にされてしまうんじゃないかなと思うほどでした。
 食材を切る係の子どもたちののんびりした仕事ぶりは変わりません。ただ,みんなで仲良くやってるなという印象は強く受けました。
 メニューは白ご飯と具だくさん豚汁。たっぷり時間をかけてようやく完成。「いただきます」の頃にはもう薄暗くなり始めていました。それに小雨もぱらつき始めていました。ご飯も上手に炊けてるし,豚汁も美味しいし,何よりそれぞれの班で仲良く協力する姿がたくさん見られたことがうれしい2回目の野外炊事でした。
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花背余談 6

 山の天気は変わりやすいと言います。二日目は朝からすっきりしない天気で,今日のメインの川遊び(水質検査・水生動物観察)ができるかどうかが微妙な状態でした。一昨日まで降っていた雨の影響で水かさがどの程度増しているかも気になります。山の家の担当者と急ぎ相談。まず,増水の心配はないということを確認。そのうえで,「雨が降っていない状況では中止にする理由はないし,子どもたちも楽しみにしているので,天気を気にしながら実施しよう。」という結論に達しました。
 一方,子どもたちはというと,大人の心配など全く関係なく,行く気満々!バスに乗り込み,交流の森という所の川原に向かいました。
 川の水は冷たかったです。しかし,気温がどんどん上昇し,蒸し暑さが増す中では,最早その冷たさは気になりません。川原の石をめくって沢ガニをゲット。ゴムボートに乗って水中探査。アユが釣れると聞いて釣りを始める子もいました。
 子どもたちは存分に楽しんだと思います。ニコニコしながらはしゃぐ姿を見て,「中止しなくてよかったー」。曇り空ではありましたが,雨が落ちてくる気配はありませんでした。天気にも感謝。
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学年交流会

今日の6校時は,3年生の学年交流会でした。

今日は「ボール送りゲーム」をして楽しく過ごしました。
まずは子ども同士の対戦です。
各クラス2チームに分かれて,計4チームで勝負!
上・下・上・下と,交互にボールを動かしながら後ろの人に渡すのがとても難しかったです。
子どもの次は大人チームの対戦です。
体制を低くしたり,足を大きく開けたりと,素早い動きでボールを送っていました。
さすが大人チーム!
汗をたっぷりかいて,楽しい1時間を過ごすことができました。

学級代表委員の方には,いろいろと計画や準備をしていただきありがとうございました。ご参加いただいた皆様,ご協力ありがとうございました。



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花背余談 5

 二日目の朝,同時に花背に入った4校(小栗栖・宇多野・修学院・四錦)が合同で朝の集いをしました。これだけの子が集まると壮観ですね。しかも,列が整い,どの子もしっかり体育座りができています。お互いに他校の子どもたちの様子に刺激を受けて頑張っているんですね。(ちなみに写真の一番手前の美しい列は残念ながら四錦ではありません。)
 各校の代表がそれぞれ学校紹介をしました。四錦代表はマイクを使わず,大きな声で最後までさわやかに言い切ってくれました。拍手!
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花背余談 4

 日が落ちて天体観測です。ここで私の携帯電話にアクシデント発生。写真撮影時にストロボが作動しなくなりました。つまりは暗がりや夜の写真が撮れなくなったということです。土星を見ようと望遠鏡をのぞき込む子どもたちの写真が真っ暗。「ありゃ,学校に写メが送れない!」写メが送れないと,ホームページに写真がアップできません。楽しみに待ってくださっている皆さんに申し訳ないと思いながらも,どうしていいのか分からず文字だけのアップになってしまいました。
 望遠鏡で土星を見て,子どもたちは本当に大喜びでした。予想以上に喜んでいる様子を見て,「雨でなくてよかったなあ,雲が切れてよかったなあ。」と思いました。
 デジカメで撮った写真をアップします。土星の写真は望遠鏡の覗き口にカメラをくっつけて撮りました。
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花背余談 3

 1日目のメインは夕食のカレー作りです。食材をむいたり切ったりするする係,火をおこす係に分かれての作業は慣れないせいもあって,思うようにははかどりません。
 「校長先生,玉ねぎの皮はどこまでむくんですか?」と聞いてくる子がいます。包丁をあまり使ったことがないのかなと思わせるような子もいます。
 もっと大変なのは火を起こす係です。キャンプにでも行かない限り,自分で火を起こすなどということはないので,中々うまく火が着けられないのは分かります。あんまり手伝うのはどうかなと思いながらも,ついつい手を貸してしまいました。やり方を教えて,「さあ,やってごらん。」と任せるとうれしそうに煙と格闘する子がいる反面,不安そうな顔をして挑戦する気持ちをあまり表わさない子もいました。
 鍋を火にかけた後,しばらくして子どもに,「もうやわらかくなりましたか?」と聞かれました。「自分で確かめてごらんよ。」と言うと,「ええー,できひんわー。」と尻込みする子が意外と多いんです。
 このように全体に「大人に頼りすぎなんじゃないの?」と思わせる子がやや多いように感じました。
 『仲良しトロトロカレー』は無事完成。みんなでモリモリ食べました。子どもたちの頑張りを見たのはその後です。食後の後片付けはだれにとってもめんどくさいものです。しかし,その後片付けをだれも嫌がらずにしっかり協力してやりました。これには感心しました。普段はやんちゃな子も黙々とやりました。もちろん,百点満点とはいきませんが,これは経験不足からくるものだと思います。とても気持ちよく炊飯場を後にすることができました。
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花背余談 2

 6月21日の朝,5年生が大きな荷物を持って登校してきました。体育館での出発式は数人の保護者の皆さんの見守ってくださる中で行われました。思ったように整然と列が作れない子どもたち,体育座りができない子どもたちが目につきました。式のプログラムに『校長先生のお話』というのを組み込んでくれていたので,その中で,しおりに明記されていた五つのめあてのうち,特に次の三つを確認しました。
(1)自分の役割を果たす (2)協力する (3)進んで行動する
さらに,私が子どもたちに強調したのは,「みんなで協力しなければ5日間は楽しいものにならない。今,自分がどうすることが協力することになるのかを考えながら行動しよう。」ということでした。
 花背に着いて入所式。相変わらず,列は整わず,体育座りの不十分さが目立つ子どもたちでした。今のこの状態を5日間でどこまで改善できるか? 花背の5日間が確実に子どもたちを育ててくれるということを経験上知っている私としては,「これから,これから」という気持ちでした。
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花背余談 1

 5年生が花背での長期宿泊学習を無事終えて帰って来ました。保護者の皆さんはもとより様々な形でお支えくださったすべての皆さんに心から感謝します。ありがとうございました。
 花背での生活をそのつど,ホームページにアップして速報してきました。しかし,現地で一緒に活動しているわけですから,写真を撮る暇がなかったり,コメントを作る暇がなかったりで,ホームページを見てくださっている方には不満の残る内容だったかもしれません。申し訳ありません。
 そこで,速報の中には書ききれなかったことをちょっとした裏話も交えて『花背余談』としてお届けすることにしました。
 まず初めに書いておきたいのは,4泊5日の取組が5年生の取組であることは間違いありませんが,学校全体として支えてきた取組だったということです。5日の間に5年生の担任以外に花背に入る教職員の数を考えるとお分かりいただける話かと思います。5年生が花背に行っている間,いつもより格段に指導者数の減った学校での教育活動は想像以上に大変だったはずです。いつも以上に工夫を迫られたに違いありません。担任の先生が花背の応援に行って,1日,あるいは2日代わりの先生に指導してもらったという学級もあります。学校中が一丸となって乗り切ったスペシャルウィークだったと思います。
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学校行事
7/30 吉田区民夏まつり
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