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最新更新日:2025/07/09 |
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ちょこっと通信2月
校長室から2月 〜ちょこっと通信〜
おべんとうの日 本校で取り組んでいます「おべんとうの日」をご存知ですか?今から3年前に始めたこの取組も相当定着してきました。1月31日には5年生がこの取組をします。今年度はもう6年生は終わりましたが主に高学年がおべんとう作りに挑戦する取組です。 私がこの取組を始めたのはある機会に四国で「おべんとうの日」をしていることを聞いたからです。 食べることの好きな私は興味を持ち,四国の様子を調べたり,今まで私自身が経験したことを付け加えたりしながら自分なりにアレンジしてみました。 学校行事があると,忙しい保護者の方が子どものためにお弁当を作ってくださる。その気持ちに感謝しよう。また,どうしても作ってもらえないときもあるでしょう。高学年だから自分で作れたらいいな。自分で作ったお弁当は格別においしい味がする。 小学校では当たり前のように給食があるけど中学校へ行けばお弁当を用意する機会も増えます。そのときちゃんと栄養バランスを考えて作るかな?タンパク質や脂質だけでなく野菜も食べなくちゃ! 小学校を卒業して早い人なら10数年ほどで保護者になる人もいるでしょう。その時自分の子どもにお弁当を作ってやれるようになって欲しいなあ。自分で買い物をして良い食材,経済的な食材,旬のもの,予算内の買い物ができるかな?もったいない食べ残しはしていないかな? 家庭科では調理実習もする。理科では体のつくりと働きの学習もする。給食週間では食べ物を作ってくださる方に感謝の気持ちも学ぶ。ご飯を作る大変さを知ろうや。 そんなことに気づく取組だと考えました。あまり約束事は多くありません。 ・家の人には作るのを手伝ってもらわない。(口は出しても手は出さない。) ・予算の範囲内で作る。(1食分の給食代ぐらいです。) ・もちろん買い物も自分でする。 ・冷蔵庫で眠っているようなものに関しては予算外でも構わない。(もったいない!) このくらいです。学年によって,またその年によってバリエーションはありますが,とにかくやってみよう・・・という精神です。本校では食育はお手の物です。 はじめてやった時には私自身も驚きました。いろいろなお弁当があるのですが,みんな自分のお弁当を自慢しながら比べっこするのです。彩りのないノリ弁当を自慢する男の子!ぎゅうぎゅう詰めになったオムライスのケチャップがお弁当箱から染み出してカバンを赤く染めている子。可愛いパンダをご飯で作っている女の子!朝の5時から起きて作りだした子も大勢いました。もう1時間目から昼御飯の時間の話題でもちきりでした。 思わぬ副次的な効果もありました。「全然会話にならなかった親子が弁当を作る時に久しぶりによく話しました。」「できたときにいつもありがとう・・・と言ってくれました。」とあとから保護者の方が話して下さいました。好き嫌いの多い子が栄養バランスのため緑の野菜の食材を自分で調理して食べたり,タイムサービスまで待って安い材料を利口に買う子が出てきたり・・・ そして一番大きかったことは食べるときの会話が弾むこと弾むこと!誰も一人で黙々と食べる子はいません。孤食なんてことは全く論外でした。今この取組をしているのは京都では本校のみです。食べることは生きること。本校では6年生の取組が5年生へ,そして形を少し変えて4年生へ広がりつつありますが「おべんとうの日」がもっと多くの学校で拡がるとうれしいのですが・・・ |
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