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最新更新日:2025/07/18 |
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ちょこっと通信7
校長室から 〜ちょこっと通信 7〜
全国一斉学力調査 いま,あちこちで話題の全国一斉学力調査についての報告と私見を述べさせてもらいます。 京都市では点数の公表はしない,学校のランク付けはしない,となっていますのでその線に沿ってお話しますが全国レベルの中で京都市は非常に高い都市であるということだけをお知らせしておきます。 本校の特徴は一言で言ってしまえば,非常に全国平均とよく似た数値が出ました。 とは言っても,いったいどんな内容のテストかということはあまり説明がなされておりませんので,ここでお知らせします。 教科は国語と算数で6年生が行います。国語は主として知識に関するものAと,読み取って類推して考えたり作文したりするものBとの2種類があります。算数も主として知識に関するものAと,それを基に答えを記述式で導き出す応用問題が主になるものBの2種類です。それと,この全国一斉学力調査のもう一つの大きな調査は質問紙と呼ばれるものでアンケートに答えるものです。このアンケートは「朝ごはんは食べますか?」とか「夜は何時ぐらいに寝ますか?」あるいは「自分の住んでいる町が好きですか?」などの項目に答えていき学力との相関を見られるようにしてある点です。 さて,本題に戻りましょう。池田東の子どもたちの特徴は国語においては知識に関してはほぼ全国と同じレベルで,類推したり作文したりする問題に関しては若干全国より下回るという結果が出ています。ただよく見てみますと点数的には10問中1問の違いです。大差ないと考えていいでしょう。 もう少し詳しく見てみると国語に関しての意欲関心は全国より高く,質問紙調査を見ていくと,とくに読解力に関しては非常に高いものを持っています。・・・ということは国語では,読解力や関心は高いのに,類推したり作文する問題の点数が伸び悩んでいるということは分かったつもりで答えてしまっているが実は問題の意図は他にあったということが多かったのではないかと考えられます。教習所でよく言われる「だろう・・・運転」が結構あるのではないでしょうか。 さて次に算数を見てみましょう。算数のAでは全体としてみれば非常に全国と同じような傾向が出ていますが,ずば抜けてよくできる子もいないのが現状です。Bのほうも全国と同じような特徴を持っていますが,ちょうど真ん中の子どもの値(中央値)が国語と同じように1問低いことが出てきました。この傾向は中学校へ行っても続くようで,先日栗陵中学校下の校長先生達と算数・数学に低学年からもっと力を注がなければならないのではないかという話し合いをしてきました。京都市学力定着調査の結果と比べても,本校の算数の成績が何年生をとってみても京都市平均を大きく上回る学年はありませんでした。しかし,算数に対しての意欲関心は低くなく,理由や根拠を説明したり,自分の考えを記述したりすることに抵抗があるのではないかとも考えられます。 話を全国に戻しましょう。もうひとつ面白い結果が出ているのが朝ごはんと学力の相関関係です。 もう一つは睡眠時間との関係です。昔から「早寝早起き朝ごはん」とよく言われました。でもこのことが実証されたのはこの一斉テストのおかげといっても過言ではないでしょう。 どうしても高学年になると塾へ行く。習い事が増える。あるいは部活動をがんばる。そういう子は時間が他の子どもに対して足らないこともありがちです。でも,そんな中でどうやって結果を残しているのでしょう。 もちろん無駄のない時間の使い方をしていることは当然ありますが,ここで気を付けておかねばならないのが私がいつも話していた携帯電話やゲームに費やす時間です。今の時代この二つを取り上げることは至難の業です。しかしルールを決めて時間を守ってやらせることは大切です。 コンピュータの王,ビル=ゲイツが自分の子どもには1日30分。休みの日でも1日1時間しか触らせないのは有名な話です。 次の号では全国調査の生活点検や学習習慣と本校とを比べてみたいと思います。 |
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