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最新更新日:2025/07/22 |
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一時![]() クジャクヤママユを盗んでしまう僕の行為は非難され得るべき行為ではあるが,今朝見たあのクロアゲハ蝶の光を通して透けて見える羽の脈の様子に,主人公の僕の気持も客観視できない思いにかられ,不思議な気持ちであった。そして,小説は,「……ちょうを一つ一つ取り出し,指で粉々に押しつぶしてしまった」で終わっている。主人公が蝶との決別をした少年時代から,僕が客として,けがれた思い出を語るまでの空白の何十年もの間,どのような思いで暮らしていたのか,この独白で一旦けじめがついたのだろうかなどと,いろいろと思いを馳せることができ,想像力を働かせる読書の一時を楽しんだ。 身をもって示す![]() ようこそ 岡崎中学校へ![]() 岡崎中学校は,雑誌「明星」を主宰し,近代新浪漫主義文学を育てた与謝野鉄幹の生家である願成寺の跡地である。鉄幹は,この願成寺の四男として生まれ,幼少期を過ごしている。そして,このクスノキは,その願成寺の名残であると伝えられ,今では,岡崎中学校の生徒たちを温かく包みこんでいる。 |
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