最新更新日:2020/03/25 | |
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朝霧(9月15日)
朝7時の気温は,13度をしましました。運動会代休日明けの今日,運動会当日よりも深い霧となりました。土曜日よりも気温が低くなった分,地面や川面から立ち上る水蒸気がより冷やされて霧(細かい水滴)も深くなったのでしょう。
子ども達が登校しだすころになると,そんな霧にも変化が表れてきます。太陽が山から顔を出し,この地域を照らすことで温めはじめます。そのことにより,霧(細かい水滴)に変わった水蒸気も温まることで元の水蒸気へと戻っていきます。子ども達はどこまで気づいてくれているかわかりませんが,この時期の登校時はそんな変化がちょうどみられる時間帯なのです。 時間に余裕があれば,皆様も霧が晴れていく様子をご覧いただければと思います。 9月に咲いているこのユリは…その違いを簡単に述べましょう。蕾や花に紫の筋が入ること,葉が細長いこと,咲く時期が盆ごろから,テッポウユリよりも花が大きいこと,オシベがオレンジから褐色に近いことなどがあげられます。 テッポウユリは紫の筋が入らず花は真っ白です。葉も幅が数センチはありますので幅広に見えます。咲く時期も6・7月と時期が違いますし,オシベも黄っぽい色となります。 ここから先は興味のある方のみお読みください。 高砂百合と漢字で書きますが,おめでたいユリという意味ではなく,台湾のユリという意味です。大日本帝国が台湾を領有していたころ現地の人を高砂族と呼ぶようになったように台湾を高砂としている頃があったようです。現在の台湾ではこのユリを台湾百合と呼んでいます。 この領有していたころに日本に園芸用として入ってきたようです。その後,テッポウユリと交配を重ね,盆ごろに大きな白い花が咲くように改良を重ねていったようです。この交配ユリをシンテッポウユリと呼びます。 さて,タカサゴユリが年々たくさん咲くようになったなと感じられる方が居られるのではないでしょうか。そうなんです。早いペースで増えているのです。これは,自家受粉することや種子がたくさんできること,種子の周りに翼状の膜があり風に吹かれやすいということなどが挙げられます。つまり強い繁殖力を持ついくつかの条件を備えているということです。また,種子が発芽した年は,背を伸ばすというよりも地下の鱗茎を成長させることに重きを置いていますので,うまくいけば翌年には花が咲くようになります。他のユリが数年から十年ほどかけて花を咲かすようになるのと比べるとかなりのハイスピードであることもお分かりいただけると思います。また,発芽率も他と比べて高のではないでしょうか。 ところで,花がたくさん咲いたタカサゴユリが来年どんなにたくさん咲かせてくれるだろうと期待したが姿を消してしまったという経験をされた方はありませんか。タカサゴユリに限ったことではないのですが,ユリの仲間は,ウィルスに弱い植物です。いわゆる連作障害と考えてよいと思います。鱗茎が早く大きくなる分(花が早く咲く分ともいえる)ウィルスの繁殖も早いということでしょうか。他のユリに比べると早くに姿を消します。ただ,先ほど述べましたように消失よりも繁殖の方が圧倒的に多いため転転と場所を変えながらその姿を広げているということになります。 |
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