最新更新日:2020/03/25 | |
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まだ白露前なのに
8月28日(金)寒気の影響もあり,今朝の気温が20度を切りました。登校する子たちを待ちつつ辺りを見てみますと,草がきらきらと光をはね返しています。
よく見れば,露が降りているではありませんか。草の上に降りた露と光のはね返り加減で白っぽく見えます。「う〜ん,今年は早いなぁ。」と例年より早い露にやや驚いています。 二十四節気(にじゅうしせっき)の白露(はくろ)を迎えるのは,今年は9月8日(火)であり,この京北に露が降りるのも白露を過ぎてからが定例になりつつありましたが,今年はどうも違うようです。 ちょうどツユクサも咲いていたので一緒に画面に収めてみました。 訪問者6 〜ニセノコギリカミキリ〜
体育館舞台そでに,黒い塊が。よく見ると,ノコギリカミキリのようだと思い調べる対象に。
カミキリ(髪切り)の由来は以前述べましたので,別のカミキリ(天牛:中国名)から。カミキリの長い触角の形状を牛の角に見立ててつけたそうです。ノコギリは鋸であり,触角の形が鋸の刃に似ているからです。しかし画像のカミキリの触角は鋸というには,刃がすり減ってしまっているような…,調べてみるとメスの触角がそれに当てはまります。ということでメスなのだと喜んだのも束の間,さらに詳しく調べていくと,なんと,ニセノコギリカミキリという名前に辿りついてしまいました。そんな名前のカミキリムシがいたのだと初めて知りました。 ここから先は見分け方ですので興味のある方のみ読み進んでください。 その前にこのカミキリの背板左右の端を見てください。鋭くとがっていて痛そうに見えます。事実,手で押さえてみると痛かったです。ノコギリカミキリはあの力強い顎に加えてこんな身を守るすべも持っているのですね。 では「ニセ」と冠が付く理由へと移りましょう。メスははっきりしています。触角の節の数です。ニセノコギリは,図で示したように11節になっていますが,ノコギリやニセノコギリのオスは12節になっています。つまり,ニセノコギリカミキリのメスはそれらの第11節と第12節が癒合してしまって1節となっているということだそうです。 次にはっきりしているのは,最下段の図にある脛節です。横から撮っていますが,上面縦に細い溝が切られているのがノコギリカミキリで,ないのがニセノコギリカミキリだそうです。画像は脛節横面に広がっている溝が見えますが,これは両者に見られるので判断基準にならないようです。 他に,先ほどの背板に光沢のないのがニセノコギリで,あるのがノコギリと言われていますが,このニセノコギリは光沢があります。また,点刻の多いのがニセノコギリ,少ないのがノコギリとも言われていますし,複眼と複眼との間隔が広いのがニセノコギリで,狭いのがノコギリとも言われていますが,正直判断基準がはっきりせず難しいです。 |
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