最新更新日:2024/04/01 | |
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平成27年度 卒業式 学校長式辞
【式辞】
冬の厳しい寒さが残る中にもふと春の息吹を感じる今日の佳き日に,平成27年度 卒業証書授与式を挙行致しましたところ,京都市教育委員会,洛陽京工会,PTAの皆様のご臨席を賜り,また,多数の保護者の皆様のご列席を頂き 高い席からではございますが心から 厚く御礼申し上げます。 さて,先ほど卒業証書を授与いたしました143名の皆さん 卒業おめでとうございます。今,皆さんはこれまでの高校生活での多くの思い出が脳裏を駆け巡っていることと思います。それぞれのコースで専門知識や技術,技能を学び,さまざまな「資格取得」,あるいは「ものづくり」に挑戦したこと,また,部活動等で自らを鍛えたこと これらにより,入学時とは見違えるように成長したと 思います。 今年度は,洛陽工業高校創立130周年の記念すべき年でした。皆さんは,最高学年として様々な場面で活躍をされました。とりわけ,剣道部,放送課が全国大会に出場するという快挙を成し遂げました。剣道部においては,京都府代表として団体戦のみならず個人戦でもインターハイ出場を果たしました。放送課においては,アナウンス部門とテレビドキュメント部門でNHK杯全国高校放送コンテストに出場しました。在校生,教職員だけではなく多くの保護者,卒業生が歓喜しました。 そして,今年度はこれまでの洛陽工業高校の環境推進活動などの取組みに対して数多くの表彰をしていただきました。京都市教育功労者表彰,京都市きょうと地域力アップ貢献事業者表彰,京都環境賞特別賞,ボランティア・スピリット賞等です。 また,このあとPTAより皆勤賞の表彰をされます皆さんは,地道な努力を重ねて3年間,無遅刻,無欠席で学校生活を終えます。あらためて敬意を表します。 洛陽工業高校としては,あと2年余り,また,現在の校地唐橋での活動は,あと1年を残すのみとなりました。そのあとは,新校である京都工学院高校へとタスキを渡します。洛陽工業高校の最終章に,ここにいる皆さんが多くのことを書き記してくれたことに感謝いたします。 ところで,今日皆さんが手にした卒業証書は,皆さん一人ひとりの努力によるものであることはもちろんですが,周囲の方々のお蔭でこの日を迎えることができました。人生の大きな節目である高校卒業にあたり,これまで支えていただいた保護者の皆さんや友人,先生方などお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずできれば言葉にして伝えてほしいと思います。 さて,ここで,新たなステージに踏み出す皆さんに,三つのことをお話ししたいと思います。 一つ目は,『思いやりの心と感謝の気持ちを持ち,誠実に生きてほしい』と言うことです。人は,一人では生きていけません。いろいろな考え方を持った人と出会い,そして,協働しながらこの先の人生を歩んでいってください。そのためにも,他者とのコミュニケーションは大切にしてください。 二つ目は,『結果を恐れずにチャレンジしてほしい』と言うことです。何事にも果敢に挑戦することにより,生涯にわたる学びができ変化に対応する能力もつくでしょう。とりわけ,これから10年間は失敗を恐れず貪欲に何事にもチャレンジしてください。 最後三つ目ですが,『ものを見る確かな眼を培って』ください。現代は,変化の激しい時代です。情報量が多く,すべてがめまぐるしく変化する時代においては,自分を見失うことなく的確に判断することが重要です。わからなくなったときには,原点に戻って考える,そして,目先のことだけではなく,少し先を見てどこを到達点にすべきなのかを考えてみてください。きっと,解決する手立てが見つかると思います。 最後になりましたが,保護者の皆様,お子さまのご卒業を心からお喜び申し上げます。ひとりひとりが,高校生活を経て,心身ともにたくましく,頼もしい「青年」へと 成長されました。教職員を代表し,心からお祝いを申し上げますとともに,洛陽工業高校の教育に対しまして多大なるご理解とご協力をいただきましたこと深く感謝申し上げます。 結びに,次に紹介する方の言葉をはなむけの言葉として皆さんに送ります。南アフリカで白人と黒人とを差別する人種隔離政策(アパルトヘイト)の撤廃に尽力したノーベル平和賞受賞者の故ネルソン・マンデラ元大統領の言葉です。 『生きるうえで 最も偉大な 栄光は, 決して 転ばないことに あるのではない。 転ぶたびに 起き上がり続けることにある。』 それでは,卒業生の皆さんのご健康とこれからのご活躍をお祈りし,式辞と致します。 平成28年3月1日 京都市立洛陽工業高等学校長 牛田豊嗣 |
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