最新更新日:2024/09/24 | |
本日:19
昨日:148 総数:1232873 |
平成29年度3学期始業式で,こんなことを話しました。
1月9日(火)1限目に,3学期始業式を,各ホームルーム教室にて,放送(音声のみ)により行いました。(昨日からの降雨の影響でグラウンドコンディションが思わしくなかったため)
始業式冒頭の校長挨拶では,次のようなことを述べました。 皆さん,おはようございます。それから,明けましておめでとうございます。 皆さんは,それぞれ希望を胸に,平成30年という新しい年を迎えられたことと思います。 いよいよ3学期が始まります。3学期は,1年を締めくくる大切な時期です。3か月という短い期間ではありますが,この間の努力や頑張りが,今年1年の良い結果につながっていきます。 1年生にとっては,この春後輩が入学してきます。後輩にとって良きモデルとなって欲しいと思います。周囲の人からも「成長したなぁ」と言ってもらえるよう,「成長」をキーワードの一つとして努力しましょう。2年生の皆さん,この4月からは高校生活締めくくりの年を迎えます。最高学年としての「誇りと責任」を持って,後輩たちをリードしてください。そして,進路実現に向け,具体的な目標と計画をたて,着実に努力を続けてください。そして,3年生の皆さん,いよいよ総まとめのときです。最後の最後まで頑張って,それぞれが目指す進路をつかみ取り,「有終の美」を飾れるよう,残された学校生活を大切にしてください。 ところで,今年,平成30年は,明治元年から数えて150年にあたります。昨年の「大政奉還150年」に引き続き,今年は「明治維新150年」記念のイベントがたくさん行われるようです。 ここ京都でも,「京都のキセキ」と題した,明治維新後に都の地位を失い,人口の3分の1が減少するなど困難な状況に直面した京都の近代の歩みを振り返るプロジェクトが行われています。 この節目の年に当たり,近代以降の日本の,そして京都の歩みを今一度じっくりと振り返ってください。若くして国の将来を憂い,「明確な目的・志・将来のビジョン」をしっかりと持って力強く途を切り開いた先人の熱い思いに触れて,皆さんも勇気と元気をもらっていただければと思います。 そして,一人一人が「なりたい自分・あるべき自分の姿」を見据えた長期的な目標・ビジョンをしっかりと立て,リスクを恐れず,一日一日を大切にしながら,頑張ってほしいと思います。 ここで,皆さんに言葉を送りたいと思います。 それは,つい先日,1月4日に亡くなられた,星野仙一さんの言葉です。 「夢は見るものではない。実現させるための目標である。 そのために,今何をなすべきかを冷静に考え,できる事は即座に 行動する。」 「やるべきことだと思っていることを,本気になってやって いかなければ,自分の人生もなにひとつ変わっていきはしない のである。本気か,本気でないのかが人生の分かれ道だ。」 こういった,全力で挑戦する気概をもって,どの学年も,今後とも大いに活躍されることを期待しています。 最後に,2学期の終業式の時にみんなで壮行会をして送り出した,高校野球京都府選抜チームの,オーストラリア遠征の結果を報告したいと思います。クイーンズランド州選抜チームと4試合を行って,全勝で帰ってきてくれました。この快挙を皆さんとともに喜びたいと思います。そして,キャプテンを務めた森下君をはじめとする選抜チームの皆さんには,この経験を大きな糧にして,京都の高校野球のレベル向上と,若者同士の国際交流の充実発展に,今後とも力を発揮してほしいと思います。誠におめでとうございます。 以上で,始業式の挨拶を終わります。 【参考】 ◎高校野球京都府選抜チーム・オーストラリア遠征について 日程 12月24日(日)から30日(土)までの6泊7日 選抜チームの構成 秋季京都府大会出場チームから選抜された優秀選手18名及び 役員10名 本校からの参加者 森下 瞭 さん(2年6組) キャプテン・外野手 奥本保昭 教諭(保健体育科) 監督 試合結果 12月27日(遠征4日目) 第1試合 20−0(7回コールド) 第2試合 14−9 12月28日(遠征5日目) 第1試合 8−5 第2試合 7−1 ※当初目標としていた4戦全勝を達成 【校長室から】平成29年度2学期終業式で「府高野連オーストラリア遠征」壮行会を行いました。
終業式での挨拶に続き,全校生徒の前で,一般財団法人京都府高等学校野球連盟(以下,府高野連と略します)選抜チームの一員としてオーストラリア海外遠征に派遣される,生徒及び教職員の「壮行会」を行いました。
これは,府高野連が,京都府の高校野球の技術レベル向上や野球の魅力を広めること,また国際親善や青少年の相互交流を図ることを目的として行うものです。府高野連の海外遠征は6年ぶりで,平成23(2011)年にマレーシアとシンガポールに選抜チームを派遣して以来2回目となります。 来る12月24日(日)から30日(土)まで,6泊7日の日程で,秋季京都府大会出場チームから選抜された優秀選手18名及び役員10名から成る選抜チームが,オーストラリア・クイーンズランド州の選抜チームと親善試合4試合を行います。 本校からは,森下瞭さん(2年6組)がキャプテンとして選抜され,保健体育科の奥本保昭教諭が監督として指導に当たられます。 司会者からの紹介の後,お二人に壇上に上がっていただき,遠征の概要について私から説明しました。森下キャプテンによる力強い決意表明の後,激励の言葉を述べながら,森下主将・奥本監督それぞれと固い握手を交わしました。生徒たちの大きな拍手のうちに壮行会を終了しました。 誠に誉れなことであり,まずは実力を十二分に出し切るとともに,積極的に現地の方々とのコミュニケーションを図って,相互交流に努めてください。そして,その経験を持ち帰り,校内はもちろん京都の高校野球のレベルアップのために活躍していただければと思います。 誠におめでとうございます。実り多い取組となるよう祈念しています! [写真]決意表明をする森下キャプテン(右は奥本監督) 平成29年度2学期終業式でこんなことを話しました。
12月20日(水)11時50分から,本校グラウンドにおいて,2学期終業式を行いました。晴天のもと,風もない絶好のコンディションで,寒さも若干凌ぎやすかったように感じました。
冒頭の挨拶で,このようなことを話しました。 2学期の終業式に当たって,お話ししたいことの一つ目は,宝が池にある国立京都国際会館で12月10日に行われた「地球環境京都会議2017」に関連した話題です。 「京都議定書」,皆さんは聞いたことがありますか? 皆さんが生まれる前,平成9年,1997年12月に,温室効果ガス削減に関する国際的取り決めを話し合う「第3回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP3)」が国立京都国際会館で行われ,『京都議定書』が採択されました。 その後継となる国際的な取り決めとして,一昨年,2015年12月にCOP21で合意されたのが,2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組みである「パリ協定」です。パリ協定の細かい内容はここでは省きますが,途上国も含めた多くの国が参加したものであり,気温上昇を2度未満に抑制するために化石燃料を使わないことを目指す人類史上初の国際ルールであることから,この協定は「人類近代史を大きく変えることになるものだ」と高く評価されています。 そういった流れの中で,「京都議定書」誕生20周年を記念して行われたのが,地球環境京都会議です。 その基調講演の中で,京都大学名誉教授の加藤尚武先生が,画家の伊藤若冲や栂尾の明恵上人,ローマ法王,老子等の思想を紹介しながら,「聖人の世には棄材なく棄物なし」という言葉を紹介され,「ものをすてない,人をすてない」という思想と「ゼロエミッション」(これは,環境を汚染したり気候を混乱させたりする廃棄物を捨てないようにすることです)をつなげながらお話になりました。「うまいことつなげはるなあ」と思いながら聴いていたのですが,こういった京都の文化的伝統や東洋の思想に今後に向けての大きなヒントがあるように思いました。 18世紀後半頃から人類は石炭や石油などを大量に消費するようになり,大気中の二酸化炭素の量は産業革命前と比べ約40%も増加したと言われています。 長い地球の歴史の中で,このごくわずかな期間に温室効果ガスが増え続けているわけです。今後,気候変動が起こると,さまざまな方面で甚大な影響が出ると言われています。 ニュースで,「脱炭素社会」「ゼロエミッション」に向けての動きがいろいろと報じられていますが,かけがえのない地球に今後とも人類を含むすべての生物が安心して住み続けることができるよう,一人一人が意識と行動を変えていく必要があります。皆さんや皆さんのご家族の,身近なところからの取組の積み重ねが大切です。 たとえば,ごみの分別を徹底する,節電をする,食品ロスをなくす,など,生活の中でできるかぎり資源やエネルギーの無駄使いを排除し,再利用やリサイクルを推進していくことが,循環型社会を構築し地球温暖化を防止する基本となります。 大きな話をしているように聞こえるかもしれませんが,「私から」意識と行動を変えていくことが今求められています。ぜひ,今日から取り組んでください。 二つ目は,これまでの始業式や終業式のあいさつで言ってきたことをもう一度お伝えしたいと思います。覚えていますか? 「人生にリハーサルはない」 「一生懸命だと知恵が出る/中途半端だと愚痴が出る/ いい加減だと言い訳ばかり/本気でするから大抵のことはできる/ 本気でするから何でも面白い」 といった言葉を紹介し,「一日一日を大切に,地道な『本気の努力』を積み重ねよう」と言いました。 “未来の自分”の可能性を自らの手で狭めることのないよう,なりたい自分・あるべき自分の姿を思い描きながら,限界を設けることなく,最後の最後まで頑張って,それぞれが目指す進路をつかみ取ってください。 また,3年生ですでに進路が決まっている人は,「次に向けての助走」を始め,その分野に関する基本的な知識や情報を吸収し始めたり,分野を限らず教養を深めたりしてください。 最後に,現在,インフルエンザが流行期を迎えています。寒い日が続いていますので,体調には十分留意してください。 それでは,どの学年も,今後とも一人一人の個性や善さを活かしながら大いに活躍されることを期待して,終業式の挨拶を終わります。 平成29年度2学期始業式で,こんなことを話しました。
8月25日(金)1限目に,2学期始業式をグラウンドにて行いました。
本年度の1学期始業式・終業式は,天候等の関係から各ホームルーム教室への放送によって行いましたので,教室のモニター越しにしか生徒の皆さんに語りかけることができませんでした。 今日は天気にも恵まれ,本校に着任後初めて,全校生徒の前で話す機会を得ました。始業式冒頭の校長挨拶では,次のようなことを述べました。 皆さん,この夏はどんな夏でしたか。おそらく,勉強に,部活動に,その他課外の自主的な活動にと,充実した日々を過ごすことができたのではないでしょうか。 私は,皆さんが日々努力する姿をたくさん目にしてきましたが,この夏のトピックとして,2つだけ紹介したいと思います。 一つは,全国高校総体の応援に行きました。今年は南東北で行われており,本校からは陸上競技の男子ハンマー投げ,弓道の女子個人,いずれも3年生が一人ずつ出場しました。全国の舞台を経験したことは,今後に向けての大きな糧になったと思います。 もう一つは,この夏に行われた国際交流事業に,本校を代表して1・2年生18名が参加してくれたことです。 こちらは,実は2つあるのですが,一つは,日中国交正常化45周年を記念して中国主催でおこなわれたもので,鳥羽高校の生徒と一緒に京都府交流団を編成して,陝西省西安市に行きました。もう一つは,「東アジア文化都市青少年交流事業」というもので,日・中・韓3か国の高校生が,中国湖南省の省都である長沙市に集まり,交流しました。こちらは,銅駝美術工芸高校や紫野高校の生徒と合同で訪問団を編成しました。 どちらの訪問団も,やはり外国ということで,いろいろと予想外のこともあったようですが,皆さん,とても貴重な経験をして戻ってきたことと思います。「比べて初めて自分の立ち位置がはっきりとわかる」ということがあります。法律などの制度,文化や常識など,自分自身が「当たり前」と思っているものを揺さぶられる経験を,皆さんもぜひ,感性がみずみずしい若い間にしておいてほしいと思います。 さて,いよいよ今日から2学期が始まります。 新しいスタートの時に当たり,皆さんにお話ししたいことは本当にたくさんあるのですが,時間が限られていますので,一つだけ,にします。それは,当たり前のことではありますが,「何事にも一生懸命に取り組む」ことの大切さです。 ある人の言葉に, 一生懸命だと知恵が出る 中途半端だと愚痴が出る いい加減だと言い訳ばかり 本気でするから大抵のことはできる 本気でするから何でも面白い というのがあります。 特に3年生の皆さんは,自分が希望する進路への扉を自らの力で開けるときが近づいています。仲間たちと励まし合いながら,一日一日を大切に,粘り強く,最後まで諦めず,地道な「本気の努力」を積み重ねてください。 そして,1・2年生の皆さん,「将来自分はどのような形で社会に貢献したいのか」という人生の道筋は,まだはっきりとしていないかもしれません。「夢」や「やりたいこと」は見つけるものではなく,目の前にあるものに全力で取り組む中で育てていくものです。「これは将来役に立つから頑張る」「これは関係ないからやらない」「やれることしかやらない」といった姿勢ではなく,何事につけても,今は興味がなくて「やりたくないこと」であっても,「どうつながるかわからないけれども,せっかくだからやってみよう」という姿勢で努力してください。そうすれば,そこから思いがけない面白さ・楽しさを見出したり,興味関心が意外な方向に展開していったりするものです。一つ一つにひたむきに,取り組んでください。 これで最後にします。 いよいよ文化祭が近づいてきました。一人一人が当事者意識をもって,真正面から一生懸命に仲間とともに取り組み,今年のテーマである「月のように美しく 長く残る思い出に」なるような文化祭を作り上げてください。 学校行事に,勉強に,部活に,皆さんが大いに活躍されることを期待しています! 29年度第1学期始業式で,こんなことを話しました。
4月11日(火)午前9時から、離任式・新任式・始業式・対面式を行いました。(あいにくの雨模様のため、それぞれの教室のテレビを視聴しながらの形になりました。)
始業式冒頭の校長挨拶では、次のようなことを述べました。 今はまさに,激動の時代です。世界情勢は変化が激しく,不確実で,複雑性に満ち,人々の価値観が一層多様化し,まさに混沌の中にあります。また,大地震が頻発する等,地球環境も大きく変動しています。 通信・物流環境の発達,ロボットや人工知能の技術発達などにより,グローバル化や技術革新の波が急速に押し寄せ,予測困難な状況のもとで地球規模での競争が一層激化しており,世界は相互に影響しあい,日本国内のみで事業が完結する時代ではなくなってきています。 今朝の新聞で見たのですが,50年後の日本の将来推計人口が昨日発表されました。大きく載っていたので,目にした人も多いと思います。総人口が減少し,高齢化率が高くなるという方向はこれまでから言われてきていますが,改めて見ると,衝撃的な数字です。ただ,推計はさまざまな指標を高位・中位・低位3通りの推移の仕方で分析した結果を組み合わせたものなので,じっくり見ないと詳しいことはわからないとは思いますが,やはり,見込みとして厳しい状況であることに変わりはありません。 日本の人口は減りますが,世界全体ではどうかというと,逆にどんどん増えていきます。(下の資料参照)特にアジア地域が増えていきます。中国・インドの増加が大きく,欧米を中心とする先進国といわれる国々の割合がどんどん減少しています。世界の中での日本の位置,という視点からも,このニュースについて考えてみてほしいと思います。 このような状況の中で大切なことは,英知と活力に溢れ,チャレンジ精神旺盛に,困難から逃げずにそれに向き合い,多様性・異文化を尊重し,受け入れながら,価値観や文化的背景の異なる相手と対話を深める中でチームで物事を進めていける企画力や実行力,胆力だと思います。 課題を自ら発見し,解決するためには,常に社会情勢に興味・関心を持つこと,そして世の中の出来事を当たり前のことと捉えず,なぜそうなるのかを自分なりに考える習慣をつけることが必要です。そのためには,当然のことながら,思考のベースとなる基礎学力や教養が備わっていなければなりません。 また,多様な他者との円滑なコミュニケーションを図るためには,個人として信頼される「人間力の豊かさ」や協調性,相手を良く理解して自己の考えを明確に伝えるための知識や教養が不可欠です。 生徒の皆さんは,新しい年度の始まりにあたって,それぞれ目標や抱負を胸に秘めていることと思います。私は,昨日の入学式の式辞で,皆さんには,自分の可能性や為すべきことを掘り下げ,時を惜しんで積極的かつ貪欲に,限界を設けることなく,何事にも力一杯取り組んでほしい,という願いを述べました。 「人生にリハーサルはない」という言葉があります。練習なしのぶっつけ本番,「今」この時は二度と戻ってきません。“未来の自分”の可能性を狭めることのないよう,自分の実現したいこと,未来の自分を思い描きながら,日々着実に歩みを進めていってください。 皆さんとともに,楽しく,充実した1年を過ごしたいと思います。 [画像]話の途中で示した,世界人口の推移を推計したグラフ (IMFの資料による) 着任の御挨拶
このたび本校の校長として着任いたしました,小野恭裕と申します。
私は,初任校がこの塔南高校でして,昭和61年から10年間に勤務しておりました。実に約20年ぶりに,今度は校長として戻ってまいることとなりました。よろしくお願いいたします。 本校は,昭和38年の創立以来,本年で55年目を迎え,これまでに2万名をこえる卒業生を輩出しております。また,平成19年には,普通科に加えて全国唯一の教育に関する専門学科「教育みらい科」を設置し,こちらも去る2月11日に創設十周年の記念行事を行ったところです。普通科・教育みらい科ともに,力強くその歩みを刻み続けております。 すでに新聞報道等でご存知のとおり,本校は洛陽工業高等学校の唐橋校地への移転・再編を予定しており,「新しい普通科系高校」として再スタートを切ることとなっております。 本校としましては,新しい学校に向けての準備を着実に進めるとともに,現在の学校における教育についても,その成果と課題を検証しながらさらに充実発展させ,新校への円滑な移行・接続を図ってまいりたいと考えております。 生徒たちがそれぞれの個性や良さを認めあい,学業はもちろんのこと,部活動をはじめとする課外活動にも積極果敢に取り組み,伸び伸びと充実した学校生活を送る高校を目指して,日々の教育活動に邁進してまいります。これまで同様,皆様方の温かいお力添えを賜りますよう,お願い申し上げまして,着任の御挨拶といたします。 平成29年4月3日 京都市立塔南高等学校長 小野 恭裕 |
|