最新更新日:2024/06/17 | |
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そんなつもりじゃなかった症候群
確信犯は別として,意図はなくとも人を傷つけ,場合によると事件に発展することは起こり得ることです。また,「中身が良ければ伝わる」「話せばわかる」は,今は昔と違って,言ったもん勝ちの方とも向き合っていかねばなりません。
トラブルに対して,「ダメなことダメ」という指導だけでは,思考停止となり,何も生まれてきません。また,目的も対象も曖昧なまま謝罪させることで問題解決を図るのはかえって遺恨を残します。私どもは「謝ること」「許すこと」をチャンスとしていきたいと思います。 「うそ」と「おおげさ」はどう違うのか,「からかうこと」と「いじめること」に一線を引けるのか。「人を傷つけ」「迷惑をかける自分」を見つめることができて,さらに他者との議論ができる人権意識の高い,小さな社会で本校があり続けることを望んでいます。民主主義の根本は反対意見を封殺しないこと。「あなたの意見には反対だけれども,あなたが意見を表明することの権利は命がけで守る(ヴォルテール)こと」,です。 対話や議論は異なる価値観を意図的に衝突させ,お互いに変わっていくことがゴールとなるのではないでしょうか。したがって,共感や違和感を覚えながら,粘り強くコミュニケーションを続ける力が,社会で生きていくためには必要だと私どもは考えております。学校は優しさに溢れた場でありながら,分かり合えないことや理不尽に溢れていることも知らせたいと思います。相手の気持ちがわからないのなら,「もし自分がその立場だったら,どう考えて,どう行動するか」「自分がどう変わるか」です。堀高生諸君,想像力を対話や議論に活かし,人権意識あふれた環境の醸成に一人一人が当事者意識を自覚し努力してください。 校 長 恩田 徹 |
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