京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/07
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学校教育目標「心豊かに、自ら学び 自ら考える子」の育成

校長室から  〜10月〜  『心動く 〜感動できる子〜』

 「この間みた映画,ラストシーンで泣いてしまったなあ。」「きのう食べた○○,おいしかったなあ」「あの曲を初めて聞いたとき,本当に素敵な曲だと思ったよ。」「逆転勝利したあの試合,観ていて胸が熱くなったよ。」「旅行で行ったあの景色,忘れられないくらいきれいだったね。」こんな経験はないでしょうか。
 美しい音楽に出会ったとき人は心を動かされます。美しい風景や絵,映像に出会ったとき,心を奪われます。人のひたむきな姿,誠実な心,大きな優しさに触れたとき,人は心を揺り動かされます。このように,美しいものやすばらしいこと,素敵なことに接して,強い印象を受け,心を奪われること,強く心を動かされることを「感動」と言います。
 心理学では,「感動体験」の効用を,「やる気や,自立性・自主性を奮い立たせるきっかけとなる」「新しい考え方や・価値観獲得のきっかけとなる」「人間愛や寛容,人を大切に思う気持ちにめざめる」としています。つまり,人を『心豊かに』してくれるもの,『自ら考える』きっかけをつくってくれるものなのです。
また,ある脳科学者が次のように述べています。<感動できる能力,つまり自分が楽器だとすると,その楽器をどれくらい大きくならせるか,「人と会って大切な話をしているとき,あるいは,何か心動かされる物事と向き合っているとき,人生の大事な局面に佇んでいるとき,自分という楽器をどのくらい大きな音で鳴らせるか」,そのことで,人間の器は決まるのです。小さくしかならせない人は,小さな器になってしまうのです。大きく共鳴できる人は,大きな人になるのです。> つまり,「感動」は,人を「大きな人」へと成長させてくれるものなのです。
子どもたちには「感動できる子」になってほしいと思います。そして,「心豊かに,自ら学び自ら考える子」になってほしいと思っています。
「感動」は,しんどいことを一緒に乗り越えたり,美しいものに出会ったり,仲間と一緒に楽しい時間を共有したりするときに生まれます。これからも,子どもたちには,美しいものに出会い,美しい生き方に出会い,時間やおもいを共有しながら,たくさん心を動かす経験をしてほしいと思います。
読書の秋,スポーツの秋,芸術の秋,食欲の秋・・・,秋は,「感動」がたくさん待っている季節なのかもしれませんね。

校長室から  〜8・9月〜  『816 〜時間を大切にできる子〜』

「816」これは何を表す数字でしょうか。単位を変えると「34」となるこの数字は,夏休み期間の「時間」なのです。今年の夏休みは「816時間(34日)」ありました。この夏休みの「時間」を,長く感じましたか。短く感じましたか。
「時は金なり」ということわざがあります。これは西洋ことわざ「Time is money.」という言葉から由来するもので,日本なりの解釈に変わったところはあるのですが,「時間は貴重なものであって,金銭と同じように価値があるもの。時間は無駄に費やすものではなく,有効に使うべきである。」という意味を表しています。 
その他にも,「時間」の大切さを表すことわざとして,「一刻千金(わずかな時間が大切であることのたとえ。貴重な時間や楽しい時間は過ぎ去りやすいことを惜しむ言葉)」,「一寸の光陰軽んずべからず
(わずかな時間も無駄にしてはいけないという戒めの言葉)」などがあります。昔から「時間」は「大切なもの」として考えられてきました。
 「時間」の大切さを話すときに,例として挙げられる生物に「カゲロウ」がいます。カゲロウの成虫になってからの寿命は,わずか一日といわれています。そのため,成虫では,口は退化し,通常は食物をとる機能もないそうです。しかし,この非常に短い「時間」も,カゲロウにとって,種の保存のためには,大切な「時間」なのです。
「時間」には長さがあり,「限りがあるもの」でもあります。816時間という同じ長さであった夏休みを,長く感じたり短く感じたりするのは,その「時間」をどう過ごしたのか,つまり,「時間」の使い方が原因の一つとなっていると考えることができます。
 「時間の使い方のもっとも下手な者が,まずその短さについて苦情を言う」ある外国の作家がこのように言っています。時間がどれだけあるかよりも,時間をどう使うのかが,大切なことなのかもしれません。
 今日,学校には,子どもたちの元気な声が戻ってきました。子どもたちの,学校での「時間」も再開します。自分に与えられた「時間」を大切に使って,いっぱい学び,いっぱい経験を積み,いっぱい楽しんでほしいと思っています。池田東小学校の子どもたちには,「時間を大切にできる子」になってほしいと思います。

校長室から  〜7月〜  『ありがとう 〜感謝できる子〜』

 7月,季節は夏本番へ。学校のプールからは,子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます。
 では,ここで質問です。あなたは,昨日,何回「ありがとう」と言いましたか。
普段あまり意識したことがないかもしれませんが,この「ありがとう」という言葉は,言われた人にも言った人にも,幸せな気持ちを運んでくれるものなのです。

 ある新聞に,このような記事がのっていました。
<地下鉄のつり革広告に,こんなキャッチコピーを見つけました。「『ありがとう』のひとことが,しあわせにするのは,ふたりです。言われた人と,言った人」思わず「そうだよなあ」と膝をたたいてしまいました。
「ありがとう」と言うと,相手が笑顔になる。すると自分も喜びが増す。
ここで一つ,子どもたちに宿題を出したい。それは「ありがとう」という言葉を,この夏休みに何度も使ってみようという提案です。こんな言い方をすると誤解を招くかもしれませんが,「ありがとう」という言葉は「タダ」です。「タダ」なのに,使い惜しみする人が多いようです。その上,使えば使うほど得になります。「言った本人」も幸せになるのです。「ありがとう」は習慣です。言い換えれば「癖」です。ご飯を食べたり,歯を磨いたりするのと同じです。意識して使っているうちに,自然と身につき,使わずにはいられなくなります。でも,大人になってからでは,身につきにくいのです。だから,子どものうちから「癖」にしてほしいなあと思ったのです。>

人は自分一人では生きていけません。空気,水,食料,家族や友だち,職場の人たち,さらには社会など,自分を取り巻くあらゆるものに支えられて生きているのです。そう考えれば,自然に感謝の心が感じられるようになってきます。感謝の心が生まれてくれば,自然と幸せが感じられるようになってきます。感謝の心を「ありがとう」という言葉や笑顔で,周囲の人に伝えることが,自分だけでなく,周りの人たちの心も和ませ,幸せな気持ちにしてくれるのです。
少し照れくさいかもしれないけれど,ついつい言いそびれてしまうことがあるけれど,感謝の気持ちを「ありがとう」という言葉を使って,相手に伝えてみませんか。

校長室から  〜6月〜  『あいさつ 〜関係を大切にできる子〜』

 「おはようございます」「こんにちは」「いってきます」「いってらっしゃい」
「あいさつ」をすることの大切さは,子どもから大人まで,知っています。では,「あいさつ」はどうして大切なのでしょうか。
子どもたちに聞いてみると,「あいさつをすると気持ちがいい」「あいさつをすると仲良くなれる」などの答えが返っていきます。「あいさつ」をきっかけに会話が進み,人間関係か築かれていくことを,子どもたちも生活の中で感じています。
「あいさつ」について,こんなお話もあります。
「あいさつ」は,それ自体に意味をなす言葉なのではなく,お互い安心するための合言葉なのです。どんな動物でも,怒っているときは,表情や態度に表します。牙をむき出しにしたり,吠えたりすることなどで,機嫌がよくないことを相手に示しています。ところが,多くの動物の中で,人間だけが,自分の周りに見せる表情と実際の心の有様を変えることができるのです。そこで,「あいさつ」を交わすということが発明されたのです。「あいさつ」をすることで,「少なくともあなたの敵ではありませんよ。」と伝えているのです。
 「あいさつ(挨拶)」の語源を調べてみると,「一挨一拶(問答を交わして相手の悟りの深浅を試すこと)」という言葉に由来するそうです。「挨」には「押し開く」「互いに心を開いて近づく」,「拶」には「迫る」「擦り寄る」という意味があります。つまり,「出会った人が互いに心を開いて,相手に迫っていく」ということが「あいさつ(挨拶)」ということになるのです。
 「あいさつ」そのひとことの中に,安心を感じ,感謝,優しさ,心配りなどが伝わってきます。人と人のとの関係を大切にする上で,「あいさつ」は,とても大切なものなのです。
これから,子どもたちはたくさんの人と出会います。子どもたちには,いつも,自分から「あいさつ」のできる人になって,相手に安心の気持ちを持たせ,友だちや仲間をたくさんつくってほしいと思います。そして,人との関係を大切にできる人になってほしいと思います。

校長室から  〜5月〜  『5月3日は何の日?』

 第1問です。「5月3日は祝日ですが,何の日でしょう。」
急に聞かれると困ってしまいますが,5月3日は「憲法記念日」です。
1947年5月3日に「日本国憲法」が施行されたことを記念し,国の成長を願う日として,1948年から国民の祝日となりました。施行された新しい憲法への思いの表れか,この年に生まれた子どもの名前に,「憲」の字を入れることが多かったそうです。この「日本国憲法」は国の基本的なあり方を定めており,すべてのすべての法やきまりは,「憲法」に基づいて決められています。
 では,第2問です。「日本国憲法の3つの原則は何でしょう。」
6年生の社会科で学習するのですが,日本国憲法には「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」の3つの原則があります。教科書の言葉を引用すると「国民主権」は「政治の主人公は国民」,「平和主義」は「二度と戦争をしない」ということです。
「基本的人権の尊重」は「生まれながらの権利を大切にする」と教科書には書かれています。言い換えると,「その人が,その人として,認められること,大切にされること」だと思います。5月3日,憲法記念日,普段なかなか考える機会も少ないと思いますが,子どもたちといっしょに振り返ってみてください。「自分を大切にしていますか。」「周りの人を大切にしていますか。」「どうせ」とか「つい」とかいう思いで,「大切」にできていないことってあると思います。みんなが大切にし,大切にされる,教室,学校,社会を,「憲法」で謳われているように,これからもつくっていきたいと思います。
 明日から,いわゆる「ゴールデンウィーク」とよばれる期間に入ります。この「ゴールデンウィーク」は,つくられたことば(造語)で,メディアによっては,このことばを使わずに「大型連休」と表現するところもあるようです。
 学校は,5月3日から5連休となります。子どもたちとって,新年度,新学期,新学年,新しいことがたくさん始まった4月,ここで,少し体も心も休めて,5月のスタートを切ってほしいと思います。安全と健康には気を付けて,また,生活のリズムを大きく崩してしまわないようにも気を付けて,「大型連休」を過ごしてほしいと思います。

校長室から 〜4月〜 『よろしくお願いします』

 6名の教職員と44名の新入生を迎え,平成29年度がスタートしました。
今年度から池田東小学校の校長となりました寳(たから)居(い)繁(しげ)治(はる)です。昨年度は,保護者や地域の方々からご支援をいただき,また温かく見守っていただきました。本当にありがとうございます。今年度も,昨年度同様,ご支援,ご協力くださいますよう,よろしくお願い申し上げます。
 さて,今年度の池田東小学校の「学校教育目標」や,「期待する子ども像」,「めざす子どもの姿」を,以下のようにしました。
◇学校教育目標
「心豊かに,自ら学び 自ら考える子」の育成
◇期待する子ども像(4つの「カン」)
「感動できる子」「感謝できる子」
「時間を大切にできる子」「関係を大切にできる子」
◇めざす子どもの姿
・学習準備ができ,意欲的に学ぶ子
・しっかり話を聴き,しっかり話せる子
・整理整頓ができ,自律的で健康的な生活がおくれる子
・TPOに応じた挨拶や話し方ができる子
・困った時にどうすればよいかを考え,実践できる子
・生活面や学習面で,自らを振り返ることができる子
・粘り強く取り組み,よりよい自分を求めつづける子
 まずは,何をめざして取り組んでいくのかをはっきりとわかるようにすること,しっかりと目標を持つことが大切です。そして,その目標を達成していく過程で,「振り返る(自らを問う)」力を育みたいと考えています。「何ができてなかったか」ということだけでなく,「何をしたらうまくいったのか」「今,どうしたらよいのか」など,自分で自分を見つめる力を身につけてほしいと考えています。
 学校では,教育活動を通して,「目標を持つことの大切さ」,「自分を振り返ることの大切さ」を実感できる取組を行っていきたいと考えています。ご家庭でも,会話を通して,「目標を決める」「自分のしたことを振り返る」というような場面をつくっていただければと思います。今年度も,教職員一同,力を合わせて頑張っていきたいと思います。どうか,学校の取組に対してご理解いただき,池田東小学校の子どもたちのために,ご支援,ご協力をお願いいたします。

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