京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/28
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学校教育目標「心豊かに、自ら学び 自ら考える子」の育成

校長室から〜11月〜

校長室より・・・・・認め合い励まし合う関係をつくろう
 10月17日(土)の「運動会」では,たくさんの保護者や地域の皆様に参観していただき,本当にありがとうございました。子どもたちも一生懸命に頑張っていました。その姿を見て,たくさんの声援を送っていただきました。参観に来られていた方から,子どもたちが一生懸命に組体操をやっている姿を見て感動され,「池田東小学校だからできるのですね。」と言ってくださり,子どもたちの頑張りに心からの共感と励ましをいただきました。また,学年の演技や競技で一生懸命に頑張る子どもたちの姿が見られ,「こちらの方が逆に励まされ元気をいただきました。ありがとうございました。」「来てよかったです。」そんなお声もいただきました。
 でも,子どもたちにとって一番うれしいことは,勝つことだけではなく,自分のことをよく知る身近な人に褒めてもらえることでしょう。とくに,家族の人から頑張りを認め,褒めてもらえることです。つい,自分と喜びを分かち合える人に思わず話しかけて,「一等を取ったよ。」「この競技で勝ったよ。」とか誰かを呼んでしまう。その気持ちにたとえ自慢する気持ちがあったとしても,それがよいとか悪いとかは別のことです。小さな子どもにとっては,自分が頑張ったことを誰かに(とくに家族や親に)喜んでもらうのは何よりうれしいものです。自分にとってうれしいことがあった時に,「そう,よかった・・・」と心から祝福してくれる人があれば,喜びが倍になるというのは,本当のことだと思います。
 逆に,競技に負けたり失敗したりして,がっくりとしているときに,「くよくよするなよ・・」「悔しくてもじっと我慢している君を陰で応援しているよ・・」と励ましてくれる人があれば,そのつらさも半分になるでしょう。失敗して落ち込んだ時や不幸のどん底にいるときに黙って手を握ってくれる人がいてくれるだけで,その苦しみや痛みは軽減されるものです。このように,人と人とが認め合ったり励まし合ったりできることは,人間の成長にとってとても大切なことです。では,運動会のことから少し広い社会に目を移してみましょう。
 近年では規範意識の低さがよく問題にされることがあります。この規範意識の低さは,若者や子どもたちだけにみられることではないように思えます。繁華街や駅へ行っても,列に並ばない人は,よく見かけます。列車を降りようとする人よりも先に乗り込む人。その姿からは,お年寄りや小さい子どもたちを優先する雰囲気は,なかなか感じられません。それらの背景には,効率や利便性を優先するゆとりがない社会,自尊感情の無さによるもの,自己中心的な考え方等があります。またそれは,「どうせ頑張っても仕方がない。」「結果は初めからわかっている。」「しんどいことはやらない。」等の虚無的な考えとつながっているようにも思います。また,個人差や考え方の多様化で,規範意識は抽象的になりすぎて統一性が無くなってきています。
 そこには「お互いのことを思いやる姿」や「励ましあい認め合う姿」は見あたりません。その姿は,所属する集団の意識にも影響を与え,自分や相手だけでなく,見ている周りの人たちにも,影響を与えることがあります。
 このような社会の風潮に風穴をあけるためには,お互いが認め合い励まし合える関係をつくることが大切と思います。そのことは異質な人同士の人間関係では,なかなか難しいことですが,まず家族の中から,身近な人間関係からこの関係をつくっていきたいものです。
 その輪を広げていくことが大切だと思います。そして,その輪の中で「良いものには良い」と前向きにいえる人に子どもたちが育っていってほしいと思います。そのような関係をつくることで,社会や地域,学校が良くなり,コミュニティーの一員としての自分の役割と責任にも気付いていくものです。そして本当の意味での規範意識は,その中で自然と醸成されてくるものだと思います。(今回4年生で「運動会と前向きな心」をテーマに,担任とともに私も道徳授業をいたしました。) 
 運動会で培った子どもたちの前向きな心を,これからも一歩一歩,皆様とともに育ててまいりたいと思います。ご声援,本当にありがとうございました。

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