最新更新日:2024/06/10 | |
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校長室から 〜8・9月〜 『816 〜時間を大切にできる子〜』
「816」これは何を表す数字でしょうか。単位を変えると「34」となるこの数字は,夏休み期間の「時間」なのです。今年の夏休みは「816時間(34日)」ありました。この夏休みの「時間」を,長く感じましたか。短く感じましたか。
「時は金なり」ということわざがあります。これは西洋ことわざ「Time is money.」という言葉から由来するもので,日本なりの解釈に変わったところはあるのですが,「時間は貴重なものであって,金銭と同じように価値があるもの。時間は無駄に費やすものではなく,有効に使うべきである。」という意味を表しています。 その他にも,「時間」の大切さを表すことわざとして,「一刻千金(わずかな時間が大切であることのたとえ。貴重な時間や楽しい時間は過ぎ去りやすいことを惜しむ言葉)」,「一寸の光陰軽んずべからず (わずかな時間も無駄にしてはいけないという戒めの言葉)」などがあります。昔から「時間」は「大切なもの」として考えられてきました。 「時間」の大切さを話すときに,例として挙げられる生物に「カゲロウ」がいます。カゲロウの成虫になってからの寿命は,わずか一日といわれています。そのため,成虫では,口は退化し,通常は食物をとる機能もないそうです。しかし,この非常に短い「時間」も,カゲロウにとって,種の保存のためには,大切な「時間」なのです。 「時間」には長さがあり,「限りがあるもの」でもあります。816時間という同じ長さであった夏休みを,長く感じたり短く感じたりするのは,その「時間」をどう過ごしたのか,つまり,「時間」の使い方が原因の一つとなっていると考えることができます。 「時間の使い方のもっとも下手な者が,まずその短さについて苦情を言う」ある外国の作家がこのように言っています。時間がどれだけあるかよりも,時間をどう使うのかが,大切なことなのかもしれません。 今日,学校には,子どもたちの元気な声が戻ってきました。子どもたちの,学校での「時間」も再開します。自分に与えられた「時間」を大切に使って,いっぱい学び,いっぱい経験を積み,いっぱい楽しんでほしいと思っています。池田東小学校の子どもたちには,「時間を大切にできる子」になってほしいと思います。 |
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