寒い日となりましたが,子ども達の元気な声が聞こえてきたので,運動場の体育のパスゲームの様子を頼もしく見ることができました。
体育は,運動の技能が身に付いていればよいと思われることもありますが〜。チーム対チームでするスポーツは,ボールを投げる受ける走るなどの個人技能,チームの味方の動きを予測したり引き出したりしての動きを考えて行動すること,相手がいないとゲームができないので相手を尊重する心,チームで協力することなどを育てることがねらいとなります。
この時間は,しっかりと担任の話を聞くという学習規律が確立されていること,活動になれば,どの子もすることが分かっていて,自然にゲームが始まっていきました。きちんと並んであいさつをし,ゲームが始まったら,味方への指示や,自分の動きを伝えるための声がよく聞こえていました。どの子も一生懸命動き,どの子にもパスがまわっていました。チームの中で,お互いに信頼しているからこその動きだと思いました。声を出して動けば,信頼というなのパスがきます。そのことで,自信をもって動くようになり,運動技能も伸びるという相乗効果となっています。この人はミスをするかもしれないと言うことで,パスをする人であるという選択肢からはずすのでなく,いいところでパスをもらおうとしているからパスをするという自然な動きです。ミスがあっても誰かのせいにしたり,責めたりもありません。友だちの誰でも仲間として認め信頼していく力は,全ての学習や活動に生かしていけることでしょう。