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最新更新日:2020/03/27 |
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振り返りを大切にする![]() さて,12月は1年の締めくくりの月,振り返りの月です。よく私たちは,子どもたちに「めあてをもって」と言いますが,めあてをもつためにはこの振り返り,つまり反省が大切です。反省という言葉には「自分の今までの言動・あり方について,可否(よしあし)を考えてみること」とあります。思うようにいかなかったことだけでなく,思うようにいったことも振り返ることが大切です。なぜうまくいったのか,なぜうまくいかなかったのかを振り返らなければ次に進む方向が見出せません。テストでも,どうして間違ったのか,なぜできなかったのか,あるいはどうして正解を導くことができたのかを分析することが大切です。しっかり復習することが次の成長につながります。テストはゴールではなく,次へのスタートなのです。テストができる・できないは,つまりどれだけ準備することができたかによるのです。 この1年を振り返って,自分が取り組もうとしたことにどれだけ向き合って準備したのかをお子たちと一緒にぜひとも振り返っていただきたいと思います。そして,3学期,あるいは新年のめあてをもって,そのめあてを達成するためにどう準備するかを考えてほしいと思います。 読書を大切にする![]() 「○○の秋」の○○に「読書」という言葉をあてはめることがあります。社会の変化とともに情報収集の方法も変わりました。テレビやラジオに加えてインターネットを活用することも多くなりました。知りたい情報をいち早くキャッチするためにとても有効な手段です。その影響もあってか,読書の時間が減っているのではないでしょうか。電車やバスの中でも読書をしている人より携帯電話やスマートフォンに夢中になっている人の方が圧倒的に多いように思います。しかし,読書離れは気になります。新しい学習指導要領では「主体的対話的で深い学び」の授業によって子どもたちの力を伸ばすことを目指しています。読書活動は,この「主体的対話的で深い学び」に大きく関わってきます。読書活動にしても調べ学習にしても,自分で書物を選び,手に取ることから始まります。書かれている内容を読んだり調べたりすることで,子どもたちは,新しいことを発見したり,気づいたり,考えをめぐらせたり,新しい考えを構築したり,感動したり,心が揺れたりということを経験します。自分のペースで学べるので,立ち止まったり,引き返したり,時によっては飛ばして先に進んだりすることもできます。 本校では,読書の習慣化を図るために,朝読書,読書ノートを活用しての目標を持った読書,地域の方や教職員による読み語り等に取り組んでいます。ご家庭でもお子たちと一緒に本を読んだり,本に関わることで話し合ったりしていただければと思います。私が読んだ本の一節を紹介します。 “本を読んでもらった記憶は そのまま愛された記憶である” お忙しいとは思いますが,読み聞かせにも取り組んでいただければと思います。季節の変わり目,体調管理の難しい時期ですが,皆様どうぞご自愛ください。 日常を大切にする![]() さて,先日実施いたしました運動会には大勢の方にご来校いただきました。そして,子どもたちに温かい声援と惜しみない拍手を送っていただきました。本当にありがとうございました。当日は,何度も天気予報を確認し,運動場から空を見上げては雲の動きを追いました。そして運動場の状態を見ながら運動会実施の判断をいたしました。時間を遅らせての開会としましたが,徐々に天気は回復し,予定通り行うことができて胸をなでおろしました。ご参観いただいた通り,子どもたちは練習時間が少ない中でそれぞれが努力し,素晴らしい運動会を作り上げました。子どもたちの力ってすごいと思うとともに,子どもたち一人一人の頑張りに,この学校の校長であることを誇りに思いました。 子どもたちのこの姿は,運動会の日だけ,或いは運動会の練習だけを頑張ってできるものではありません。毎日毎日の積み重ね,日々真面目に前向きに取り組むことの積み重ねによって培われた姿なのです。日常を大切にしていることの証なのです。これからも日常を大切に努力し続けてほしいと思います。学校も子どもたち一人一人のよさをさらに伸ばしていくために一生懸命取り組んでいきます。今後ともご支援を賜りますようお願いいたします。 「今」を大切にする![]() 夏休み前の終業式で,四つの「あ」について子どもたちに話しました。ご家庭ではいかがだったでしょうか。四つの「あ」を大切に実行できたでしょうか。振り返っていただくとともに,これからも四つの「あ」を大切にしていってほしいと思います。 さて,この夏休み,普段よりもテレビを視聴する時間が増えました。いろいろと心打たれたり,考えさせられたりしました。その中でも,高校球児の姿やボランティア活動で行方の分からなくなった子どもを救出した尾畠さんの姿に感動された方もおられたのではないでしょうか。これらの姿から私が学んだもの,それは「今を精一杯頑張る」ということです。そこに映っている姿は,今を懸命に努力して輝く姿でした。2学期を迎え,改めて子どもたちに「今」を大切に頑張る子になってほしいと思います。そのためには夢や目標が必要です。夢を実現させたい,目標に近づきたい,そういう思いがあってそのために「今」頑張るのです。私たち大人は,子どもたちに夢や目標を押し付けることはできませんが,子どもたちと一緒になって夢や目標をつくっていくことはできます。これからも長いスパンで,或いは短いスパンでのめあてをしっかりもって,努力する子であってほしいと思います。私たち教職員も子どもたちとともに「今」を大切にし,子どもたちの「今」を支援していきたいと思います。 2学期は,大きな行事が続きます。子どもたちはこれから運動会に向けて頑張ります。まだまだ残暑厳しい日が続くと思いますが,どうぞご自愛ください。 これからも,皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 四つの「あ」を大切にする![]() さて,いよいよ明日から夏休みです。子どもたちには,健康で有意義にこの夏休みを過ごしてほしいと思います。そのために,今一度本校で大切にしている四つの「あ」について考えてみたいと思います。 『あいさつ』毎朝交差点で私の姿を見ると遠くの方からでも元気よく挨拶をしてくれる子,ちょっと元気がない子,笑顔の子,疲れていそうな子と子どもたちは様々ですが,頑張って登校している子どもたちに気持ちよく挨拶をしようと心がけています。ニコッと笑顔で挨拶をしてくれると,こちらもとても嬉しい気持ちになります。挨拶には魔法の力があるんだなと思います。 『あんぜん』自然災害,熱中症,自転車事故,ハチなどの虫,不審者,食中毒…数え上げればきりがありませんが,ご家庭でも一つ一つケースに応じて約束事を決めるなど確認していただけるとありがたいです。そして,子どもたち自身が自分の生命のこと,安全のことを考えて行動できるようにしていきたいです。 『あとしまつ』高学年の宿泊学習のめあての中に「来た時よりも美しく」という言葉があります。次に使う人のことを考えて行動することは,人を大切にすることにつながります。この夏休みには,後始末だけでなく,家族の人が喜ぶお手伝いをぜひ実行してほしいです。身近なことから毎日できるものがあればいいですね。 『ありがとう』自分がされて嬉しいこと,してもらってよかったことがあれば「ありがとう」と言葉にして伝えることができる子になってほしいと思います。そして,私たち大人も子どもたちが人のためにしてくれたことや頑張ったことに気づいたときは,「ありがとう」「よく頑張ったね」と声をかけていきたいものです。その言葉が子どもの心の栄養になると思います。 今年度から新しい3学期制となり,子どもたちは通知票を持ち帰りました。通知票をもとに子どもたちと話し合っていただき,子どもたちがこれからもめあてに向かって頑張ろうと意欲が持てるように励ましていただきますようお願いいたします。最後になりましたが,今学期も保護者・地域の皆様には本校教育の推進にお力添えをいただき,本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 仲間を大切にする![]() さて,6月19日から22日まで,京北三校の5年生は府立ゼミナールハウスを拠点に長期宿泊体験学習を行いました。この取組には4つの目標があります。その中に「京北の子どもたちが仲間との集団生活や自然の中での豊かな体験活動を経験する。」「活動を通して仲間意識や責任感,他人に共感する心,規範意識などを養い,豊かな人間性や社会性を育む。」という文言があります。子どもたちは,野外炊事やキャンプファイヤーなど様々な活動に,それこそ仲間と一緒に取り組むことで友だちとの絆を深めることができました。一人ではできないことも友だちと協力すればできた,自分が困っていたら友だちが助けてくれた,自分がしたことで友だちが喜んでくれた,そんな貴重な体験をすることができた宿泊学習だったと思います。小中一貫教育校開校に向けて,これからも合同学習を重ねることで,さらに子どもたちの仲間意識を育てていきたいと思います。 もう一つ,6年生の子どもたちの学級活動(学級会)の授業を参観した時の様子をお伝えします。この日は,「全校遊びの計画を立てよう」という議題で,全校のみんなで楽しく遊ぶために,全校みんなのことを考えて話し合っていました。まず,どんな遊びをするかの話し合いです。子どもたちは,それぞれお薦めの遊びを提案します。「こおりおに」「ドッジボール」「新聞じゃんけん」など様々な遊びが出てきました。そして,子どもたちは,なぜその遊びを提案するのかその理由も伝えています。「これは,1年生にも分かりやすい遊びです。」「低学年とも交流できて,低学年もやりやすい遊びです。」「全校みんなでやりたかった遊びです。」「みんなで協力してルールを工夫できます。」といった意見が出されました。最高学年の子どもたちが,1年生から6年生までのみんなのことを考えて意見を出し合っているのです。京北第一小学校という仲間のことを考えて一生懸命話し合っているのです。子どもたちの姿をとても嬉しく感じました。このあと,ルールや役割もスムーズに話し合い,7月2日の昼休みに実施することとなりました。この取組が成功するように,私たちが支援するとともに,この6年生の仲間を思う気持ちをこれからも教職員みんなで大切にしていかなければと思いました。保護者の皆様にもご家庭で子どもたちを支え励ましていただければと思います。 これからいよいよ暑さも厳しくなっていきます。どうぞご自愛ください。 自然を大切にする![]() 6月は「環境月間」,6月5日は環境の日です。これは,昭和47年(今から約45年前)の6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたそうです。また,京都では「DO YOU KYOTO?」を合言葉に,京都から世界へエコの輪を広げよう,環境に優しいことに取り組んでいこうと発信しています。 本校では,「ゴミ0の日」の取組として,今年度は縦割り班で協力して子どもたちが校内美化活動に取り組む予定です。このように子どもたちも日頃から様々なエコ活動に取り組むとともに,小動物の飼育,草花や野菜の栽培にも取り組んでいます。飼育委員会の子どもたちが中心になってカモのお世話をしています。エサをあげたり,水を替えたり,散歩をさせたりと大忙しです。糞の始末もしなければなりません。毎日毎日カモのために一生懸命です。また,校内にはイチゴやタマネギ,ジャガイモなどの野菜を栽培したり,地域の方から頂いた草花を育てたりしています。1年生が種をまいたアサガオも大きくなってきました。子どもたちの鉢を見ると自分の育てているアサガオに名前をつけているのに気付きました。それぞれ「ゆにちゃん」「かりんちゃん」「むうちゃん」「くうちゃん」「るびいちゃん」「まるちゃん」「ももちゃん」「ももみちゃん」と名前をつけているのです。これだけでもアサガオに愛情をもってかかわろうとしている子どもたちの気持ちが伝わってきます。そして,水やりをするときには「アサガオさん,今日は元気?」,雨が降っている日には「今日は水いる?おなか一杯?」,晴れている日には「のどか湧いた?おおきくなあれ。」,少し元気がない葉っぱには「どうしたの?大丈夫?」とやさしく声をかけています。動物でも植物でも,生き物を育てるということは,その生き物のことを自分のことのように思えないとできないのです。おなかが減っていないかなあ,のどが渇いていないかなあ,太陽の光を浴びたいと思っていないかなあと思うことは,生命(いのち)を大切にすることにつながるのです。そしてそのことが,自然を大切にすることにつながるのです。私たちも自然の一部です。自然の中で,自然とともに生きているのです。自然にやさしくすることが,誰もが平和で仲良く生きていくことにつながるのです。生き物を大切に育てようとしている子どもたちのこの優しい心をこれからもずっとずっと大切に育んでいきたいと思います。 人を大切にする![]() 先日行いました「放課後まなび教室」開講式のことです。子ども若者ははぐくみ局の先生にもこの開講式でご挨拶していただきました。その中で子どもたちの話を聞く態度,話の聞き方をほめてくださいました。開講式が終わってからも,改めて私に「京北第一小学校の子どもたちは,本当にしっかり話を聞いていますね。」と感心して言っておられました。私はとても嬉しい気持ちになりました。入学式の式辞でも述べましたが,人の話をしっかり聞くことは,その話す人を大切にすることです。話をする人は,「自分の声がみんなに届いているかな」「言いたいことがうまく伝わっているかな」と心がけ,聞く人は話す人を見て,「何を伝えようとしているのかな」と心がけ,なるほどと思ったら自然にうなずく,そういう子どもを育てていきたいと思います。 5月3日は「憲法記念日」です。日本国憲法の三大原則の一つに「基本的人権の尊重」があります。「人を大切にするする」ということは,この「基本的人権の尊重」という大原則を子どもたちにわかりやすく示した言葉だと思います。どうすることが人を大切にすることなのか,どうすることが人を大切にできていないことなのかをご家庭でも話し合っていただければと思います。 かがやく子ども,かがやく学校を目指して![]() 今年度,この伝統ある京北第一小学校に校長として着任いたしました綾野美晴です。ご存知の方もおられるかもしれませんが,私は,3年前まで4年間この学校の教頭としてお世話になっておりました。先日の着任式で3年ぶりに体育館の舞台に立ち,子どもたちと対面しました。木の香りと子どもたちと教職員の温かい雰囲気に触れ,3年前の記憶があっという間に蘇ってきました。私が教頭最後の年に1年生だった子どもたちは5年生に,2年生だった子どもたちは6年生に成長していました。とても頼もしくなった子どもたちに感動しました。そんな高学年の立派な態度を見習って,1年生から4年生の子どもたちも姿勢を正し,行儀よく私の話を聞いていました。卒業生の姿もありました。小学校を巣立ち,中学校生活を控えた子どもたちも,とても凛々しかったです。改めてこの学校は素晴らしい学校だと思いました。そして,久しぶりに聞く校歌の子どもたちの歌声をきいて,また,この学校で勤務できることの喜びと責任の重さを感じました。 今年度は,新しく1年生8名と転入生3名を迎え,全校児童83名でスタートします。新しい学年の始まりに子どもたちはわくわくしていることでしょう。子どもたち一人ひとりのよさを伸ばし,可能性を広げられるよう,教職員一同全力を尽くしていきたいと思います。学校教育目標の実現に向けて努力してまいります。どうぞ皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 京北第一小学校 校長 綾野美晴 |
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