最新更新日:2020/03/27 | |
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憲法月間を迎えるにあたって
4月14日から,熊本地方を中心に大地震が発生し,その後も余震が続いています。今回の熊本地震においても,多くの方が亡くなられたり,被害にあわれたりしています。心より哀悼の気持ちをお伝えしたいと思います。
さて,平素は本校教育進展のためにご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございます。4月に入学した一年生もピカピカのランドセルを背負って,元気に登校しています。笑顔いっぱいで登校する姿は,何物にも勝ります。校長としてこの上もない喜びです。引き続き,ご支援をお願いいたします。 昭和21年11月3日,日本国憲法が公布され,翌22年5月3日より施行されました。5月3日は憲法が施行された日,「憲法記念日」として祝日となっています。また,5月を憲法月間として,憲法について学ぶ,憲法の精神をもう一度見直すなどのいろいろな取組が行われています。本校においても憲法について勉強したり,どのようにすることが大切なのかを考えたりする時間を取っています。 ご承知のように,日本国憲法には三つの原則があります。それは国民主権,基本的人権の尊重,平和主義です。この三つは原則ですのでどれも大切なことには変わりありません。しかし,私は特に国民主権についておもいがあります。 日本国憲法の前文には,「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し,われわれ子孫のために・・・」とあります。果たして今,このことが守られているのか,ということを考えたいのです。 今年の夏から,18歳以上の男女に選挙権を持ちます。このことについて,どうこういうのではありません。マスコミでは,そのことについて特集を組んでいることもあります。 まず,選挙に行く,一票を投じることが主権者としての義務であり,権利だということをもっと考えないといけないのです。それは選挙権が18歳に下がったからではないのです。半数以上が棄権したり,30%ほどで首長や国会議員が決まったりすることをおかしいと思いませんか。 そして,自分のやるべきことをせずに,「○○が悪いから・・」「○○してくれないから・・・」という声がでるというのはどうでしょうか。まずは,「人のせいにしない」「自分の責任を果たす」ことから始めないといけないと考えます。 国民主権というのは,政治の中核は国民(自分自身)であって,そのことの成果も責めも自分が責任を持つところから始まります。相手や周りを見ていてはいけないのです。 国民主権の意味をもう一度考え,自分たちの力で自分たちの国をよくしていこうと,新たな一歩を踏み出ことが問われています。 これこそ,憲法に即した教育をしてきたか,どうかが問われます。 |
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