最新更新日:2020/03/27 | |
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折り合いをつける
今年は紅葉が早いようで,校門脇のサクラが赤く色づいてきました。朝夕がめっきり寒くなり,北国では雪の便りも聞かれます。地域,保護者の皆様,いかがお過ごしですか。くれぐれもお身体,ご自愛ください。平素は本校教育進展にご理解,ご協力を賜り誠にありがとうございます。
さて,子ども達は10月13日(火)から後期を迎え,新たな気持ちで登校しております。どの子も,学習に,運動にがんばろうという意欲を感じます。朝のあいさつがちょっぴり変わってきました。特に,高学年は学校のリーダーとしての意識が前期より出てきたようです。とてもうれしく思います。 さて,後期に入ってすぐに,ある学年(低学年)の「学級活動」の授業を見る機会がありました。「学級活動」は,「学級や学校の生活づくり」と「日常の生活や学習への適応及び健康安全」の二つの内容に分けられて,それぞれに「話し合い活動」「係活動」「集会活動」を行います。以前は,「学級会」「学級指導」と呼ばれていたことがありますし,そのほうが馴染みがあるかも知れません。 つまり,「学級会」の話し合い活動の時間を参観したのです。当日の議題は「クラスが楽しくなる係活動を始めよう」でした。提案理由は,後期になって自分たちの学級を楽しくするためにどんな係活動をすることができるのか話し合いたい,というものでした。 その話し合いの中で,季節係・歌係・遊び係・なぞなぞ係・お誕生日係・紙しばい係・絵本係・景品係・プレゼント係・ギネス係の10個の係が提案されました。どの子も自分なりに考えた係です。いったいどうなるのかと見ていました。まず,議長が,「係は6個までにしたいです。7個以上だと,一人しかいない係ができます。いいですか。」と,了解を求めました。全員賛成です。すると,10個の提案から,自分の提案した係が消えるのです。どうなるのでしょう。 子ども達の意見を述べていきます。 ・プレゼントと景品は同じだから,合わせたらいい。 ・紙しばいと絵本をいっしょにして,両方したらいい。 ・季節と歌をいっしょにして,季節の歌係にしてはどうか。 ・なぞなぞと遊びを合わせたらいい。 ・それにギネスを入れたら,おもしろい。 このような話し合いの後,子ども達はそれぞれ自分の入りたい係に自分の名札をつけていきました。残念ながら,一人も入ることのない係はなくなります。それも「いいですか」の了解を求めて,みんなの合意のもとに消えました。また,一人しか希望のなかった係は,「代わってもらっていいですか」「いいです。この係にします」これも合意のもとで行われました。そして,結局,「季節」「遊び」「お誕生日」「お話し」「ギネス」という6つの係が決定し,後期の出発を迎えました。 子ども達は子ども達なりに悩み,よりより解決に努めました。自分の気持ちと,集団(学級の一員)としてどうすることがよいかの折り合いをつけたのです。時には,どうしても納得できずに,話し合いが長引いたり,意固地になったりする場合もあります。指導者にとって助言や支援の迷うところです。しかし,集団の一員として,「学級をよくすること」に振り返らせたいです。 この話し合い活動を参観して,子どもながら「あっぱれ!」と感じました。 |
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