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最新更新日:2020/03/27 |
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早くも夏到来か![]() さて,子ども達の毎日の様子を見ておりますと,いろいろなことに気付きます。6年生は修学旅行を無事終え,25日の朝会において楽しく充実した思い出を発表していました。1年生も教職員にインタビューする活動の中で,自己紹介と,相手への質問がしっかり話せました。学校生活が順調に進んでいることを有難く思っております。その中で,気になることがあります。それは,子ども達の忘れ物が多いことです。これはどの学年にも共通しております。体育の授業に,体操服を忘れている,朝の登校で黄帽をかぶっていない,教科書を隣の子に見せてもらっているなど。加えて,毎日の課題(宿題)を忘れる子がどの学級にもいると聞きます。もちろん,私が担任の時も忘れ物はありましたし,それをなくすためにいろいろと悩みました。しかし,本校ほど,ご家庭が子ども達に関わっていただいているのになぜ?, と思っております。それを解決するために,担任もいろいろ悩んでおります。学級だよりに持ち物チェックの欄をつける,帰りの会で持ち物を点検する,宿題の内容を工夫するなど,いろいろと方策を考えております。しかし,なかなか効果が表れてこないのです。どうしてだろう,と頭をひねっております。そこで,いろいろ考えてみますと,「ゲーム」が関係しているようです。ほとんどの子ども達は「ゲーム」に夢中です。「ゲーム」の方が勉強より楽しく,「ゲーム」をやめて「宿題」をすることに,至っていないのです。だから,どうするのか。学校は,「ゲーム」に集中して学習がおろそかになる状態をよい状態とは思っていません。このことを,保護者の方にも共有していただき,同じスタンスで子ども達に接して頂きたいのです。子ども達は午前7時30分ごろ家を出て,学校に向かいます。だいたい午後5時ごろに家に帰ります。10時間ほどは学校におります。残り,14時間,そのうち9時間を睡眠としたら,あと5時間ほどです。その中で「ゲーム」を2〜3時間していた。このような状態はいかがなものでしょう。私は,「ゲーム」がすべてよくないとは思いません。気分転換にもなるし,いろいろな知識も身に付きます。しかし,「ゲーム」が子どもの生活の中心では困ると考えます。 ある学校で,こんな話を聞きました。 「土曜日の午後に小学生があるお友だちの家に集まった。そして,深夜まで「ゲーム」を興じていた。もちろん,子ども達は黙々と「ゲーム」をしていた。そして,眠くなった子から休んでいった。一番遅く休んだ子は午前3時ごろだった」ということです。 小学生の子ども達が自分の判断で,「ゲーム」中心の生活をさせてよいでしょうか。このことが,中・高生で言われている「スマホ」のやりすぎに通じないかと心配します。 それでは,その解決をどうしたらよいのか。残念ながら,すぐに解決する秘訣はありません。ただ,学校・家庭で次のようなことを始めたら,と考えます。 学校は,子ども達にどんなことが大切なのか,今必要なことは何かを絶えず伝え,教えたいです。そして,学習することは楽しいことだ,大事なことだということを気付かせていきたいです。子ども達に「ゲーム」より楽しいことを見つけさせる,または,「ゲーム」と同じくらい楽しいことを考えさせたいです。家庭では,まずは「ゲーム」をすることのルールを決めていただきたいです。何時間も「ゲーム」させない,自分のしなければならないことを先にする,ノーゲームデーをつくるなどの子どもと親の約束を決め,それを守らせていただきたいです。 わがままをきくのではありません。どうか,子ども達をこんな大人になってほしいという姿を思い浮かべて「しつけ」ていきたいものです。どうか学校にご理解とご協力をお願いいたします。 校長 藤田 弘明 |
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