京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2020/03/27
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時には発想の転換を

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 11月を迎え,少しずつ冬の準備が始まります。本校では,11月23日(金)に行われる「学習発表会」に向けての活動が始まります。
 先日,ある学年の子どもたちと学習する機会があり,その中で次のような会話をしました。「学校は何をするところ?」「勉強するところ」,「どうして勉強するの?」「賢くなるため」「大人になって困らないように」,それでは,「勉強する時にどんなことが大事なの?」「先生の話をしっかり聞く」「ふざけない」「友だちに迷惑をかけない」「何でもていねいにする」など,です。
 この会話は,子どもたちが小さいときからずっと言われていることで,何もまちがいはありません。しかし,これでよいのかと考えてしまいました。
 従来から,授業は子どもたちが作り出すもの,子どもたちの自由でのびのびとした発想を大切にして授業が組み立てられるもの,子どもが主体で指導者はあくまでもそれを支援するもの,と言われてきましたが,実際にはまだまだ「こうあるべき」「こうしてきた」という流れが中心です。過去の経験と,先入観にとらわれてなかなか子ども主導の学習になり得ないのです。大人も,先生が前に立って授業を進め,子どもたちが静かに授業を受ける,机の並びもみんな前(先生の方)を向いているのが当たり前である,と思いがちです。この今までの慣習(あえて慣習という言葉を使いますが)からの脱却が必要なのです。
 9月の運動会で3・4年生がトラックの中を使った障がいぶつ競争を計画しました。以前からの障がいぶつ競争は,トラックを使い,それぞれの障がいぶつも子どもの数だけ用意され,観る方も見やすいものでした。しかし,担当者は障がいぶつ競争を通して子どもたちに場に応じた判断力を付けさせたかったのです。個がより速くゴールするために,障がいぶつの順番を考え,そのまわり方を工夫します。たったそれだけですが,子どもたちが自分で考えて競技しました。ある学校評議員の方からこの障がいぶつ競争を観て,「同じことを同じように走り競うのではなく,その時の状況をみて自分のコースを決める,今後の人生にもよい教えであるのではと感動しました」というおことばをいただきました。
 また,今年の学習発表会は,本来のねらいとする「学習の成果や学習のまとめの発表」として取り組んでいます。今年は学習発表会イコール劇ということにはならないと思います。学習のまとめを劇という方法で発表することもありますが,すべて劇というのもどうかな,と感じていました。地域・保護者の皆様には,「劇を観たい」というおもいもおありかと思いますが,子どもたちの学習のあしあとをどんな方法で表現するかをお楽しみください。
 子どもたちが,先生の支援を受けて,子どもたちの手で作り上げた作品(発表)に大きな拍手をお送りください。多くのご来校をお待ちしております。

 「今までこうだったから」,と大人はつい思いがちです。しかし,そのことで子どもたちの柔軟で独創的な発想を妨げることになってしまっては教育とはいえません。「従来通り大切に守っていくこと」と,「新しく工夫する・変えること」のバランスを考えたいものです。
                        校 長  藤田 弘明


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