最新更新日:2020/03/27 | |
本日:5
昨日:3 総数:221566 |
バランス感覚
間もなく紫陽花が雨に似合う季節になります。一年生も地域班のリーダーに先導され,雨の中を安全に登校します。
京都市には,ご承知のように「子どもを共に育む京都市民憲章」が制定され,子どもを社会の宝として愛し,慈(いつく)しみ,将来を託してきた,人づくりの伝統があります。その中で,家庭,地域,学校,企業,行政など社会のあらゆる場で,連携し,健やかな育ちを願い実現させようというおもいが込められています。 私は,直接子どもたちを教育する立場にあり,学校こそがその中心というおもいを持ってきましたし,そのおもいは今も変わりません。しかし,「学校だけが・・・という」時代ではないということも痛感しています。「先生に任すよ」「先生がこの子を好きなようにして」「いかんことしたら,厳しく叱って」と,保護者から言われて,この子のすべてをひっかかえようとしていたこともありました。 このことをすべて否定するつもりはありませんが,果たして一人の子どもの教育を一人の教師だけに託していいのでしょうか。 また,「学校はこの子をどうしてくれるの」「担任の先生になつかないのは先生の責任とちがうの」という声を聞いて,これでいいのかなと考えてしまいます。 学校・保護者・地域は,子どもたちが健やかに育ってほしい,というおもいは同じです。目指していることは同じです。それなのに,どうして子どもを中心に据えることができないのでしょうか。 その解決の一つの方法として,バランス感覚を育てることが大切だと思います。学校・家庭・地域のそれぞれができることをしていく。特に,学校のすること・家庭ですることをはっきりさせ,それぞれがその責任を果たすように努力することが大切ではないでしょうか。 もちろん,学校にしかできないこと,家庭・地域にしかできないことはあります。そのことは,必ずやり切らないといけません。 また,学校も家庭も一方的なお願いでは,問題が解決しないこともあります。お互いの立場で何が協力できるか,何が頑張れるかを考えていきたいです。だから,二人の先生の助け合い,励まし合いそして,話し合いが必要になります。 子どもを想い,厳しく,やさしく育てる二人の先生のバランス感覚が必要となります。 校 長 藤田 弘明 緊張と緩和
青葉がまぶしい季節になってきました。ピカピカの一年生も少しずつ学校に慣れてきました。入学以来小さな心は,緊張の連続だったと思います。「一年生になった」がんばらないといけないという気持ちが彼らを支えていたと思います。そして,ゴールデンウィークを迎え,ほっとしています。緩和のひと時です。このことは,一年生だけに当てはまることではありません。大人にも当てはまります。新しい環境に早くなじもうと背伸びする自分と,「今まではそんなに無理をしなかったよ」という自分がいるのです。
私もこのような経験を幾度となく繰り返してきました。そして,時には不調をきたした時もありました。 しかし,大人は自分の責任において,悩み,考え,よりよい方向へ自分を導きます。 子どもたちはどうでしょうか。ひょっとすると,自分が疲れていたり,精神的に参ったりすることを自覚していないかもしれません。普段と変わらぬ明るさで,休日を迎えているかもしれません。 そこで,二人の先生の支援と配慮が必要となります。緊張の中で過ごしたことを十分認め,子ども達の頑張りをほめてください。そして,この連休に充分休養を与え,英気を養うように努めてください。 二人の先生が,子どもたちの緊張と緩和をうまく調整します。そのことによって,子どもたちは,意欲をもって次の学習に挑むでしょう。 連休明けが楽しみです。 校 長 藤田 弘明 新しい気持ちで
さくらの開花のたよりが聞かれてきました。うれしい春の訪れです。
このたびの人事異動で,4名の教職員が退職・転任し,代わりに新たに4名の教職員が着任することになりました。人事異動には,いろいろな効果がありますが,その一番のねらいは組織の活性化です。今まで行ってきた学校の取組を見直したり,改めたりするのには新しい目が必要なのです。これは,今までしてきたことがよくなかったとか,効果的ではなかったという次元ではありません。児童にとっても,保護者・地域の方にとっても新しい出会いによって,新しいものの見方や考え方をするきっかけとなるのです。 このたび本校から転・退職した教職員は,京北町時代からの勤務で,統合や京都市との合併も経験した教職員です。京北第一小を渡邊前校長先生とともに作り上げてきた人たちです。多くの困難の中で素晴らしい学校づくりを実践されました。それらの方が本校を離れられたのです。 その代わりに本校に着任した4名は,京北以外の学校から迎えました。その第一声は,「何ときれいな学校でしょう」「とても広い運動場だ」「自然いっぱいで,空気がおいしいです」「素晴らしいランチルームがあって,ビックリしました」など。本校のハード面に驚かれます。しかし,本校はハード面だけではなく,子どもたちの素直さ・やさしさにも驚かれると思います。そして,京北第一という学校が好きになり,この学校で勤務する喜びにつながります。 この学校に対する愛校心や愛着を味わうためには,保護者・地域の皆様のご支援が必要です。京北の方にとっては,この4名の教職員は「町から来た先生」です。「町から来た先生」は,京北に溶け込もう,京北の素晴らしさを見つけようというおもいをいっぱいにしています。その新しい気持ちへの応援をおねがいします。 これは,新しく着任した教職員だけではありません。新しい学年に進級した子どもたち,そして,ピカピカの1年生についても同じです。 「1年の計は元旦にあり」,学校の元旦は,4月6日です。どの子も新たな決意で登校・入学します。新しい気持ちをつぶすことがないようにしたいものです。 二人の先生の支援が始まります。 今年度も「子どもたちを徹底的に大切にしていきたい」と思います。 学校に対しまして,ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。 校 長 藤田 弘明 |
|