毎日,朝と晩に体温の測定と健康観察をお願いしています。毎日測ることで,自分の平熱も分かりますね。体温は個人差も大きく,年齢や季節にも影響を受けます。1日のなかでも睡眠中や起床後すぐは体温は低く,午後にかけて高くなります。食後すぐや運動後,入浴後も高くなるので,毎日だいたい同じ時間・条件で測ると正しく平熱を知ることができますよ。
さて,わきで体温を測る時の正しい測り方はどちらか分かりましたか?
人の体温は,体の中心部ほど高く,手足など表面にいくにつれて低くなります。体の中心には脳や心臓など大切な臓器があるため,一定の温度を保てるようになっています。
左側の写真のように上から挟むと,体温計の先端がわきの中央にあたりません。また真横から挟むと,体温計の先端がわきの後ろからはみ出してしまいます。「体温がとても低く出る」「測るたびに体温が全然ちがう」という人は正しく測れていない可能性があります。
測る前に汗を拭き,わきのくぼみ中央に体温計の先を当ててわきをぴたっと閉じましょう。途中で抜いたりせず,測り終わるまでじっとガマンです。