最新更新日:2024/06/12 | |
本日:537
昨日:932 総数:419212 |
休み中のこと
いよいよ明日が終了式である。長い学年の最後の日である。そして,4月4日までの春季休業となる。君たちが新しい学年となるように,学校も新しい体制をつくる準備が始まる。
さて,春休みというのは,夏や冬の休みと違う。なぜなら,その休みが終わると,学年が違うからである。だから,おそらく君たち自身の気合も違うだろう。飛行機でいえば,4月からの新学期を迎えるにあたっての,離陸の時間が春休みである。そこで,君たちは何をしなければならないかといえば,離陸できる準備をしなければならない。離陸の準備とは,これから先の1年間の見通しである。まあそんなに変わるわけはないので,その一例を示す。 それは,毎日,毎日続けてやることをつくって欲しい。家庭で,毎日,毎日読書する。漢字ドリルをやる。単語を10個ずつ覚える。問題集を1ページやる。何でもいいから,学習に関する取組を毎日続けて欲しい。そんなに長い時間でなくてもいい。積み上げるしんどさの克服,やった量の多さに着目等々,続けることの大切を感じて欲しい。例えば,問題集なら,買ってきたらすぐに土日を除いて日付を1ページごとに書き込んでしまう。すると,いつにその問題集が完了するかがわかる。目安のわかる方法を考えながら進めるのである。そして,土日は,できなかったところの補充に充てる。 教え子で,3年生の1年間,社会の教科書を毎日読み続けた生徒がいた。卒業まで,最初,ページ数は少なかったが,だんだん量も増え,何か小説でも読むように読んでいた。1冊の教科書を何度読み返しただろうか。嫌いだった社会の受験対策であった。何ページにどんな写真が載っているかまでわかるくらいだった。今でも会えば,そのことを話す。一つの方法であったと思う。何かを言うより,一歩踏み出すことが大切である。 いろいろな気合いが入る今だからこそ考えられるし,スタートだからこそやりやすいだろう。とにかくスタートに向けて今である。 |
|