最新更新日:2024/09/26 | |
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論理の世界を楽しむ!
写真の活動の様子は,第4学年2組の子どもたちです。
真剣に,意欲的に算数科の学習に取り組んでいます。 その訳は,算数科の授業で学び方を知っているからです。つまり,算数科の授業は,どのように展開されていくかを知っているということです。 本校では,算数科を研究教科として,「思考力,判断力,表現力の育成」に3年間取り組んできました。 要約すれば,以下の3点に付きます。 1)課題を明確にする。 2)自ら,根拠を明らかにして,考えを見通し,記述し,訳を確固たるものにするという論理を展開する。 3)結果と結果に至る思考過程を伝え合い,ともに高め合い,深め合い,ひろげ合う。 異動で教員が換わっても,本校で培ってきた研究,授業設計は不易であると確信しています。明日,本校の研究発表会で,授業を公開します。 北は北海道から南は鹿児島県から33都道府県の先生方や教育委員会,大学の先生方が,本校で一堂に会し,これから求められる算数科教育の在り方を共有し合います。 そして,研究発表会で得たことを,これからの本校の子どもたちに還元して,確かな学力を保障していきます。 明日,お見えになる全国の先生方に,心より感謝申しあげます。 清水静海先生,第4学年2組と初対面
帝京大学教授の清水静海先生が,本当に公務ご多忙の中を第4学年2組の子どもたちに会いに来校されました。
清水静海先生は,日本の算数・数学教育の方向を決める第一人者といっても過言ではありません。 明日,本校で行う研究発表会における提案授業を,清水静海先生が第4学年2組の子どもたちを使って指導していただきます。そのため,顔合わせに来られました。 子どもたちは緊張気味でした。 T「今年が何年ですか」 C「平成23年です」 T「23を9でわると,あまりは?」 C「5です」 T「2011年ともいうよね。9でわるとあまりは?」 C「4です」 T「このクラスは何人かな?」 C「20人です」 T「9でわると?」 C「2です」 板書に23→あまり5,2011→4,20→2と書かれ, T「このことから気付いたことはありませんか」というように,ミニ授業を展開されました。 まさに,意図的に推論の場を設定されて,授業が進みました。 子どもたちは,「なるほど」,「あっ,そうか」と思考を巡らして,歓喜の表情を浮かべていました。 算数が好きな人は何が好きなのか,嫌いな人は何が嫌いなのかについての子どもの発言を求められ,短時間でも,子どもの思考を絶えず働かせるという学習活動を展開されました。 明日の授業が楽しみです。 清水静海先生,よろしくお願い申しあげます。 珠算学習(第2学年)ではぐくまれる力とは,…
今日は,中村,水間先生(京都珠算振興会)による珠算学習の時間です。
子どもたちは,珠算学習をとっても楽しみにしています。その訳は,自分の能力が確実に育成されていることを自覚できるからです。 実は,45分間の珠算学習で,心を休める暇はありません。限られた時間との勝負なのです。最初の2分間は,10のひき算60問,次の5分間はかけ算100問,そして,算盤を使って,かけ算を行います。その学習が終わると,5口,6口の読み上げ算で,答えを求められます。このように,45分間をフルタイムで活動するのです。 今日のメインの学習であるかけ算の問題は,2桁×1桁,3桁×1桁,4桁×1桁,5桁×1桁のかけ算です。子どもたちは,意欲的に取り組んでいました。 1週間に1時間だけの珠算学習ですが,盛りたくさんの内容です。しかし,子どもたちは歯を食いしばって取り組んでいます。 先生を信頼し切って,「学ぶ意欲」,「集中力」,「記憶力」,「思考力」,「直観力」,「正しい姿勢」などの能力や態度を確実に身に付けています。 横浜国立大学 教育人間科学部 教授 石田 淳一先生が来校!
日本の算数教育の方向性を決められる大学の先生方のお一人である石田 淳一先生が来校され,本校の目指す算数教育の授業設計について,指導をしてくださいました。
学ぶことが多々あり,子どもたちの言語活動の充実を図る授業設計に大いに参考になりました。先生,本当にありがとうございました。 詳しくは,明日,研究部から発信します。 本校の研究発表会のことで問合せなどが,…
研究発表会の公開授業の指導案の推敲が,最終段階に入りました。
教育同人社から,本校の研究内容を,自社のH.Pの掲載させてほしいとの依頼がありました。 共同通信社から,新学習指導要領の実施に向けて,本校の研究内容を具体的に教えてほしいと問い合わせがあり,以下のように伝えました。 1)本校の研究の特色は,新学習指導要領の趣旨を踏まえ,学力の3要素を如何にはぐくむことを目指して3年前から取り組んできたこと。 2)数学的な考え方(思考力)をはぐくむことを第一義に考え,思考力と表現力とは補完関係にあることから,記述することを重要視して実践してきたこと。 3)方法としての数学的な考え方を育成する授業設計の確立を目指してきたこと。 4)学習指導要領が変わると,評価規準,評価の方法も変わるので「評価規準の在り方及び評価の方法」の研究を進めてきたこと。特に,内面の活動である「思考力,判断力」の評価規準の在り方と評価の方法の在り方を対象としたこと。 5)集団思考(伝え合う学習活動)の場の在り方を整理してきたこと。 6)思考力の育成に有効に機能するICT機器の活用の在り方を考えてきたこと。 7)子どもの負担過重のないように,発展的な学習を推進すること。 8)知識及び技能の確実な習得と算数的活動,思考力,判断力の育成と算数的活動の在り方について深めること。 珠算学習で,集中力・記憶力・計算力が驚くほど育成されている!(第2学年)
子どもの「珠算学習」の様子を参観することがとても楽しみです。
京都珠算振興会の中村先生と水間先生のご指導で,子どもたちの急速な成長を実感できるからです。 中村先生が,5口,6口の2桁のたし算,ひき算が入り混じる読み上げ算を指導しておられました。「願いましては,43円なり11円なり,…,引いて34円では」と5,6回計算しなければなりません。 読み上げられる時間は,1問につき,4秒から5秒です。この学習は,大変困難です。子どもたちは,聞いて,珠をはじきますが,先生は,次の数を読み上げられています。当然,珠のはじきは遅れます。子どもたちは,次々と読み上げられる数を記憶し,記憶を辿りながら,指で連続して珠をはじき,結果を出すのです。しかし,読み上げられて,1,2秒で結果を出した子どもが,半数はいました。 1桁の読み上げ算は,もっとすごいです。中村先生は,7口,8口を5秒くらいで読み上げます。子どもたちは,当然,読み上げられる速度で,珠をはじくことはできませんから,遅れても,読み上げられた数字を記憶し,たしたり引いたりして2秒遅れで結果を出している子どもも6割ほどいます。 9月からはじめて,まだ,5ヶ月弱で週1回だけの「珠算学習」ですが,子どもたちは,中村先生,水間先生の指導にしっかりと付いていきます。 珠算学習のよさは,集中力・暗記力が育成されるところにあります。ちなみに,本校の第2学年の子どもたちは,かけ算の九九はできて当たり前で,3桁,4桁×1桁の計算も殆どの子どもが通過しています。 したがって,3月までに,第3学年ではじめて習うわり算を,この学年で教わります。 活用する子どもの姿を見た!そして,感動する子どもを見た!第4学年の授業から
今日の算数科の授業は,分数の加減の計算の仕方を考えることをねらいとして授業を設計しました。5分の3+5分の4,6分の5−6分の4の和や差を,自ら図などに表し,説明する授業でした。
以前に,6分の4とは,6分の1×4と表すことができることを,乗法の意味(基準量の幾つ分)から,発展的な学習で取りあげていました。 何と,その知識を活用して,和や差を求めている子どもがいました。分数の積は,第5学年の内容ですが,既習事項(第2学年)を活用して,分数を積の形に表せることを発展的に取りあげただけです。 しかし,それを知識として身に付け,活用して和や差を考えていたのです。 集団思考の場では,数直線を用いて,それぞれの量を表し,基本単位(5分の1,6分の1)を基に,幾つ分かで求めることができることを確認し合いました。その後,分数を積で表して説明した子どもを意図的指名しました。 多くの子どもは,その解決方法に感動し,ノートによさとして書き記していました。 勿論,私も,担任の先生も,本当に感動しましたし,その考えをノートに記述する子どもにも感動しました。 珠算学習(第2学年)
まず,かけ算九九の問題60問に取り組みます。速い子どもで,1分20秒で仕上げました。次に,10のひき算問題88題に取り組み,速い子どもは,1分7秒で仕上げました。
その後,2桁×1桁,3桁×1桁,4桁×1桁の珠算と続きます。 子どもたちは,幸せです。 中村先生,水間先生の優しくも厳しい指導で,子どもは質の高い学習を通して,しっかりと成長しています。 地震避難訓練
本日は,震度5強の地震が発生するという想定で訓練を行いました。
子どもたちには,いざ地震が起こったときに,自分の力で震災から安全に身を守り,安全な場所に避難すること,教職員は,子どもを災害から守り,校舎内の逃げ遅れる子どもがいないかの確認,安全な場所の誘導,2次災害を防ぐための火災発生状況の確認など,自分の居場所から,適切な判断の基に行動することを目標として訓練を行いました。 今までの避難訓練は,教職員が,子どもたちに指示して安全な場所に誘導するという形式的なものでした。実際に地震が起こったときには,通用しません。 安全を守るためには,とっさの判断,行動が必要ですし,教職員の指示を待つのでは,身を守ることができるとは言い難いです。 子どもも,教職員も危機感をもち,行動することを目指しました。 今回は,社会福祉協議会の方々が中心に運営されている「すこやか学級」の方々も,訓練に参加されました。 左京消防署の4人の方々が,校舎内外の子どもや教職員の言動を観察された結果に基づき,子どもたちにご指導されました。 また,午後4時には,再度,来校していただき,教職員に講評してくださり,本日の訓練の成果と課題を明らかにすることができました。 左京消防署の皆様,本当にありがとうございました。今後とも,よろしくご支援,ご協力のほどをお願い申しあげます。 本校の算数科学習PART3(第4学年)分数のよさに気付く
今日は,分数の授業を担任の先生とともに行いました。具体的には,1mのものさしを一人1本ずつ手渡し,1mを3等分した一つ分の長さを,整数で表し切れるだろうかという学習課題でした。
子どもたちと展開した学習内容は以下の通りでした。 1)まず,1m=100cmと考える。 2)次に,3等分するから,30cmの長さを3本とる。 3)そして,残りの長さが10cmだから,3cmの長さを3本とる。 4)さらに,残りの長さが1cm=10mmと考えて,3mmの長さを3本とる。 5)最後に,1mm残るが,それを3等分することは,小数の範囲になり,整数の範囲では表し切れない。 6)整数では表しきれない量を,分数で表すことができるよさに気付き,分数の意味を知る。 今日の家庭学習は,「学習の振り返り」です。子どもたちは,分数のよさに気付く内容を記述してくれることを期待しています。 |
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