最新更新日:2024/06/10 | |
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第91回卒業式式辞
式辞
春の訪れを感じる佳き日に、第九十一回卒業式がこのように行えますことを、この上ない喜びに感じるとともに、感謝の気持ちで一杯であります。 卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。 新型コロナウイルス感染拡大による新しい学校の生活様式のもと、「自分たちが今できることは何か」を考え、全員が納得できる答えを求め、実践してきた一年間でした。(五月)一年生ようこそ大作戦、(六月)あいさつ運動、(七月)七夕の会、(九、十月)すきなものベスト3、(十一月)スポーツの秋,(十二月)オリジナルケーキ作り,(一、二月)ほっこりエピソード紹介。これらは、企画委員の皆さんが中心となり、「コロナに負けるな‼四錦盛り上げプロジェクト」として、みんなで取り組み、四錦に大きな足跡を残してくれました。 私は、「自ら考え判断し、自信をもって行動する子」に成長したみなさんの門出を心から祝福し、これから飛び立つ未来に向かって、皆さんを応援していきたいと思っています。 さて、ここで卒業する皆さんに二つのメッセージを贈りたいと思います。 一つ目は、「友だちは一生の宝物」だということです。「友だち」って何でしょう。どんな関係が「友だち」なのでしょうか。小学校六年間を共にすごしてきた「友だち」は、いつも互いに支え合ってきたのではないでしょうか。自分の良いところも、ダメなところも全部知ってくれている友だち。楽しく笑い合ったり、けんかしたり、時には一緒に泣いたりしたこともあったでしょう。小学校生活を共に過ごした「友だち」は、中学校へ行っても互いを支え合い、励まし合うよき仲間であり、ライバルでいてほしいと思います。 二つ目は、「やりきる力」です。皆さんには将来の夢があると思います。その夢を自らつかみ取ってほしいと思います。そのためには現実を知り、計画を立て、あきらめずに「やりきる」ことが必要です。夢の実現は簡単ではありません。何年かかるかわかりません。目の前の一歩を踏み出すことから始まります。小さくてもいい。ゆっくりでもいい。一歩一歩、前へ歩みを出し続けてください。成長する中で歩幅や段差は大きくなってきます。時には一段飛ばしができるようになるでしょう。そして、自分のめざすところへ到着するまでやりきってほしいと願っています。 この二つのメッセージは卒業アルバムにも載せていますので、読んでおいてください。 保護者の皆さま、お子様のご卒業、おめでとうございます。立派に成長されたお子様をご覧になって、感慨はひとしおのことと思います。私たち教職員は、一人ひとりの成長を保障すべく、一丸となって取り組んでまいりました。しかし、至らぬ点も多々あったかと思います。そのような時にも、「すべては四錦の子どものために」を合言葉に、保護者の皆さまと学校が、共に子どもを育てるという視点に立ち、ご理解とご協力をいただきましたことに、心より感謝しております。 後になりましたが、ご来賓の皆さまには、本日お忙しい中にも関わりませず、卒業式にご臨席いただき、ありがとうございます。ここにおります四十九名は四月から中学生として新たな生活を始めますが、「地域の子どもは地域で守り育てる」という変わらない思いで、今後とも温かく、そして厳しく見守っていただきますよう、よろしくお願いします。 結びに、卒業生の皆さんの歩みは確実に前進しています。この経験を乗り越えてきた君たちだからこそ、明日の生活に生かしてくれると信じています。皆さんの輝かしい未来を、心から応援しています。 以上、式辞といたします。 令和四年三月二十三日 京都市立第四錦林小学校 校長 長谷川英司 |
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