京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2022/03/25
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静原に関わる全ての皆様,無事に閉校式を終えることができました。ありがとうございました。

NIE(新聞教育)を通して自分の思いや考えを豊かに表現する

1.はじめに
本校は,NIEを研究の柱に据えて2年目となります。小規模校という特徴を生かし,全校でNIE活動に取り組んできました。低学年から高学年まで,学年に合わせて,新聞活用,新聞作成,朝学習(NIEタイム)の観点でそれぞれ学年の発達段階に応じた目標を立て,1年間を通して取り組むことができました。
2.実践の概要
1.NIEタイム
月・水・金曜日の朝学習の時間(8:35〜45)を新聞スクラップ学習の時間に設定しました。スクラップした記事は,全校児童の作品を廊下のフリースペースに掲示し,他学年の友達の作品を自由に読み合い,考えを広げています。また,学年の実態に応じて,朝の会では,1分間スピーチや,スクラップ記事の紹介スピーチ等の方法で,自分の得た情報を発信し,意見を交流できるようにしています。さらに,毎月1回の「静原タイム」では,3〜4人ずつ,全校児童の前でオススメの新聞記事を紹介し,感想や意見を交流する取組も行っています。
 これらの取組から,新聞を自分から読む習慣がつき,辞書の積極的な活用へとつながっていきました。社会への関心が高まり,児童の間で記事に関する話が聞かれるようになりました,など児童の考え方にも広がりが見られるようになってきました。
2.NIEを活用した授業実践
 この1年間で,各担任が校内研究授業を1回,12月の授業参観で1回,2月の支部自主研究発表会で1回の計3回,授業研修を行なってきました。校内研究では毎回,京都文教大学の橋本准教授にNIEに関してのご指導をいただきました。
また,教育委員会からは,教科ごとに担当主事の方に来ていただき,研鑽を図ってきました。実践を通して,“各教科・領域の目標を達成するために効果的に働くNIEの活用”という視点で教職員全体が意思統一を図って研究を進めていくことができるようになってきました。
3.新聞作成の取組
 全学年で,はがき新聞(農業新聞・おすすめ読書新聞)に取り組んできました。自分の思いをコンパクトにまとめる練習を積み重ねることで,どの学年も児童の書くスピードが上がり,書くことに対する抵抗が減ったと感じます。また,B4やA3サイズの学習新聞,壁新聞も各学年,積極的に「まとめ型新聞」や「発信型新聞」として活用しました。
3.成果と課題
 新聞を通して,書く力の向上,自分の思いを持ち表現する力の向上が見られました。児童の作品が,スクラップコンクール,はがき新聞コンクール,新聞作成コンクール,まちかど生き物マップコンクールなどで数々受賞するなど,NIEの成果を発揮することができました。また,新聞を当たり前のように読む習慣は全校的に身についてきました。NIE教育は継続して取り組むことで,考える下地を固めていく学習であると考えています。次年度以降も,どの教師でもどの学校でも取り組めるNIEの学習方法を模索し,実践につなげていきたいと思います。また,NIEのカリキュラム化,家庭との連携(ファミリーフォーカス),発信する場の設定など新たに見えてきた課題もあります。これらの課題をふまえ,社会への関心を高め,自ら考えて表現していくことのできる児童を目指してさらに取組を高めていきたいと考えています。

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