京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/14
本日:count up28
昨日:67
総数:593898
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
学校教育目標 ≪未来に向かってしなやかに伸び続ける≫

「成長する」 =修了式で=

画像1
            「校長室だよりNo12から」 
平成24年3月15日、第31回卒業証書授与式を行いました。大変良い卒業式でした。笑顔や泣き顔、卒業生の様々な表情がありました。西陵中学校を卒業していく思いがいろんな表情となって表れていました。
 さて残った1、2年生はどんな表情で自分たちの卒業式を迎えるのでしょうか。その答えは誰にもわかりません。卒業していった生徒も1年前、2年前は予想できなかたと思います。しかし皆、良い顔で卒業していきました。2年生の送辞に「先輩達はいかなる時でも私たちのお手本となった」という行(くだり)がありました。西陵祭での取り組む先輩の姿を例にして振り返っていました。卒業していった生徒たちには課題もありました。しかしその課題を乗り越えて成長してくれました。
 では成長するとはどういうことなのでしょうか。生まれた赤ん坊は仰向きでしかいられません。しかしやがて寝返りをうつようになります。寝返りの次は「這い這い」です。「這い這い」がしばらくできると「つたい歩き」。次は一人で歩くようになります。これが成長です。出来ないことが出来るようになる。そして自分で自分のことができるようになる。成長とはそういうことを指すのだと思います。
 出来ないことを出来るようにするには心や気持ちの辛さ(つらさ)やしんどさが伴います。鉄棒の逆上がりができないと見うける女子児童が、公園の鉄棒でお母さんに付き添われて練習している風景を見受けました。その児童はなかなか出来ないので泣き出して「帰りたい」とベソをかき出しました。お母さんは、そんな我が子に「また明日、がんばろうね」と言って一緒に帰っていきました。私が公園を横切る間の出来事でした。きっと次の日も公園にやってきたのではないかと思います。
 さて、嫌なこと、苦手なこと、出来ないことは誰にでもあるものです。自分だけにあるものではありません。しかし出来ないまましておこうとする心や気持ちは頂けません。「私はこれなら出来ますが、これは出来ませんので、他のことをやらせて下さい」というのでは、一般社会では相手にしてもらえません。苦手でも出来ないと思うことでも、人に尋ねるなり、何かで調べるなりしながらやり遂げなければいけないことがあるのです。成長には、出来るようになろうとする気持ちや心構えがなければなりません。その気持ちや心構えから出る行動の結果、出来ないことが出来るようになるという成長がご褒美に与えられるのです。
 23年度が終了しました。この1年で出来なかったことが出来る1年に24年度はしてほしいと思います。

画像2
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
京都市立西陵中学校
〒610-1113
京都市西京区大枝南福西町一丁目3
TEL:075-332-0671
FAX:075-332-0672
E-mail: seiryo-c@edu.city.kyoto.jp