最新更新日:2020/03/27 | |
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校長室より10月
ある日を境に急に季節は夏から秋・冬へと加速し始めたようです。平素は本校教育にご理解・ご協力を頂きありがとうございます。お陰様で,周中三大行事[体育祭・文化祭・音楽祭]の全てを成功裡に終えることが出来ました。いずれの行事も最高学年の3年生が見本となり,イニシアチブを取ることでより質の高いものにしていこうとする,本校の良き伝統を随所に見ることが出来ました。
さて,3年生を対象とした全国学力・学習状況調査の結果が返却されました。詳しくは次の号でご説明する予定でいますが,本校生徒の学力観について少しだけご紹介したいと思います。 記憶には短期記憶と長期記憶とがあります。前者は瞬時にどれだけの事を覚えられるか,後者は何年も経った後で忘れずにいられるかという概念ですが,本校生徒の多くに前者は優れているが後者が弱いという状況が見られます。潜在的には高い力を持っているのに,定着しない,忘れるという弱点があると言えます。 一方,他者に自分の考えを主張できるとか,積極的に考えを広めるという事に苦手意識を持つ者も少なくありません。また4択などの質問では,「はい」「いいえ」と両極端を選択するよりは,「どちらでもない」「まあまあ当てはまる」「どちらかといえばいいえ」など,回答をぼやかす傾向も見られます。 本校は落ち着きもあり,話をしっかり聞くことが出来ると,プラスに評価してきましたが,さらに掘り下げれば,「聞く」という行為においても,単に黙って「聞いて」いるのでは無く,より能動的に,関わり合いながら「聴く」という力が求められているのではと感じます。 こうした中から,新しい学力観の中から提言されている学習形態が「アクティブラーニング」と呼ばれるものです。受け身では無く能動的に学習するという意味ですが,本校生徒にはまさしくこれが必要不可欠であり,今後,私たちの教育技術の中にも積極的に取り入れていきたいと考えています。またご家庭におかれましても,自分で判断したり,考えさせたり,選択したりする力の育成を普段から心がけて頂けるとありがたいと思っています。 |
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