最新更新日:2020/03/27 | |
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そったく7月号から
先日周山中三大行事の一つ「音楽祭」が開催され,今年も校下三つの小学校も参加しての大会となりました。来年の統合を控え,行事を組み立て直す中で本年度は6月の開催となり,生徒にとっては昨年までより4ヶ月早い取り組みでした。ピアノ伴奏などの練習にしても,声の成長度にしても4ヶ月の時間差は大きなハンディでしたが,結果は不安を吹き飛ばすくらいのとても感動的な会となりました。
とりわけ小学校ごとの発表では,各校の校歌が披露され,今年度末の閉校を思い浮かべては万感の思いで観客も観賞されていたことと思います。また5,6年生の合唱では次世代を担う元気な歌声が披露され,最後に中学3年生の歌声は,最上級生の誇りをかけて,全身全霊で歌う姿に涙さえ溢れるようでした。この良き伝統は,新しい学校になったとしても是非とも続けていきたいと心から思いました。 話は変わって,続いて小学校では5年生の長期宿泊学習が行われ,今年も中学校の教員が恒例でホタルと星空観察の講師として参加させて頂きました。私も宇宙の話の話題を提供させてもらい,5年生と楽しく星空観察を行いました。 私の住む地域でも神社などにホタルを毎年見に行きます。しかしその数は年々少なくなっているような気がします。私が子どもの頃,ホタルはもっと一面に飛び交い水面が仄かに明るくなるようでした。夏にはニィニィゼミが騒ぎ,アブラゼミを狙ってセミ取りもしました。羽が透明のクマゼミがいたら大喜びで,ツクツクボウシはすばしっこくてまず取れませんでした。ところがいま,街ではニィニィゼミの姿は消えました。アブラゼミよりクマゼミの方を多く見かけます。モンシロチョウも姿を消し,川では親が鮎釣りをしている間に捕まえて佃煮にしていたゴリがほぼいなくなりました。畦に生えているヨモギをむしってきて餅をついて食べましたが,そのヨモギの姿もほぼ消えました。 先日,絶滅寸前だったゲンジボタルを復活させようと30年以上に渡り環境保全に取り組んでいる和歌山県広川町の中学生の取り組みについて研修する機会がありました。最初に始めた中学生は今や親となり,また我が子が同じ取り組みを継承しているそうです。数も全盛期に近づいているという報告でした。 周中の伝統。京北の素晴らしい自然や文化。これらを守り伝えていくためには,何もしないこと,今のままを受け止めるだけではそれは実は後退になってしまう。新しい事やアクションがとても大切なのだと感じています。 |
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