最新更新日:2024/06/06 | |
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『平成28年度 第11回卒業証書授与式』本校は、中高一貫校なので、生徒は西京高等学校に進学します。今日の式は、中学校生活の締めくくり、そして義務教育を終えるひとつの区切りとなるものです。明日からは、西京高校進学のための春季学習講座が始まります。目の前の高校生活に向けて、どうか、希望を持って臨んでほしいと思います。 以下は、本日の卒業式での学校長式辞より、抜粋したものです。 『今年度、学校行事や授業における皆さんの取組を見せていただくことができ、主体的かつ創造的な活動に驚くとともに、感動しました。みんなで盛り上がろう、繋がろうとする気持ちの一体感、それぞれの個性を尊重した上での役割構成など、自分の役割を担いながら活き活きと活動している様子を見て、とても頼もしく、その姿は、すでに高校レベルに達していると感じました。 みなさん、ここで中学校での三年間を振り返ってみてください。附属中学校3年間の成果が最大限発揮されたのは、東京フィールドワークであったのではないでしょうか。自分たちの知りたい、学びたい企業や研究所などを訪問し、社会で活躍している西京の先輩の話を聞き、自分の進路について考え、同じ中学生と交流するなど主体的、対話的、協働的な活動を通して、「人と繋がる力」「社会と関わる力」そして「知と向き合う力」をつけながら、本校の目指す「社会人力」を身に付ける大きな一歩となったことと思います。これらは全国に誇れる研修内容・実践であり、「自らが活躍する未来社会がどのようなものか探る」とともに「自分の進路展望を図る」という目標を、皆さん一人一人が、達成できたのではないでしょうか。 〜中略〜 私は、東京FWの結団式で皆さんに「東京を評価してほしい」と課題を提示しました。政治・経済・文化が一極集中していると言われている東京を、単に自分たちが活躍する未来社会だと捉えるだけでなく「多面的な視点」をもって再思考してほしいという狙いがありました。高校に入れば、海外FWにも行きます。自分の判断と責任において、答えのない問題に取り組み、世界の中で日本を客観的に観て「日本を評価する」力をつけて欲しいと思っています。主体的な学びに挑戦してきた君たちなら、できるはずです。附属中学生としての新しい歴史を作ってほしいと思います。 卒業生の皆さん。皆さんは、本日をもって小学校入学以来の義務教育としての学校生活に別れを告げることになります。したがって西京高校へは「自分の意志」で進学することになります。中高一貫校である本校は、基本的には学校選択や受験をすることなく、高校に入学することになります。しかし、皆さん方が入学する西京高校は、もはや義務教育機関ではなく、進学は皆さん方の「高校に入学したい」という意思があって初めて成立することを忘れないでください。誰にも強制されることなく、自ら決断した結果としての高校入学があるのです。多くの他の公立中学生は、学校を選ぶという選択肢がある半面、入学試験という壁を突破しなければ高校入学はできません。自らの将来を考え、自分に合った高校をよく考え、その夢を実現させるために受験という大きな壁を乗り越えた先に、高校への入学があります。 一方、皆さん方は附属中学での三年間の学習や様々な取組、部活動また友人との切磋琢磨など、多くの試練を乗り越えることによって、その資格を十分に得ていることと思います。その事に加えて、皆さんの高校進学にかける強い意志の力が必要なのです。それなくしては、これまでとは違って一段と厳しくなる日常の高校での学習や、将来を展望した様々な活動が、立ち行かなくなるかもしれないからです。附属中学卒業という今日を一つの区切りに、もう一度高校入学という意味を確認し、新たな決意と覚悟を持って4月の入学式を迎えてほしいと思います。 最後になりましたが、保護者の皆様にひとことお祝いと、御礼を申し上げます。地域性がなく、入学時にはほとんど知り合いがいないという状況で始まり、学校の情報が極めて少なく、ご心配や不安に思われることも多々あったこととご推察申し上げます。それにもかかわらず、学校を信頼いただき、ご支援を賜りました事に、あらためまして感謝の言葉を申しあげます。ほんとうにありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。 最後に、先日の在校生との別れの会におきましても、下級生からは「先輩達は、西京生として、あるべき姿を示してくれた尊敬できる方々ばかりでした」との言葉がありました。また、卒業する皆さん方も自分たちが経験した貴重な体験や、そこから得た示唆を堂々と後輩たちに伝えてくれました。その瞬間、新たな西京附属中学校の伝統が始まるのを感じたのは私だけではないと思います。後輩たちが贈ってくれた三つのプレゼント「思い出」「尊敬」「感謝」を胸に刻みながら、今後の皆さん方が活躍することを期待したいと思います。』 |
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