最新更新日:2024/09/20 | |
本日:36
昨日:416 総数:2245605 |
『1・2年生 たてわり授業 エネルギー・環境教育 PART2 〜技術・家庭科〜』『私たちの考える”ベストなエネルギーミックス”』 1・2年対象の縦割り授業の後半は二年生を主体にして行います。 昨年,二年生が一年生だった時にも,エネルギーミックスの授業を受けていますが, 一年経って,どのように見方や感じ方が変わったのでしょうか。また,一年生のお手本になるといったことも励みになり,より一層の気持ちを込め活動していたように思います。進級することにより,一層知識や経験知も増しますが,この問題は,一筋縄にはいかず,また答えもありません.日々刻々と変化する状況と,価値観の変化を考察しつつ,まずは自分自身で,そして班活動で意見交流し,”いまのベスト”を導いていきます。 エネルギーミックスとは,現在既存のエネルギーを作るための手法やメリットとデメリットなどを比較し,全体比率で100%を目指します。例えば火力発電は,すぐに様々な事情に対応できますが石油やガスに頼り,大量の二酸化炭素を排出します。では,水力発電はと考えると,大規模な土地や施設を要し,水量の関係より常に発電することには問題が生じます。原子力も現状を考えれば不安が募るし,頼りの再生可能エネルギーも気象や設備投資,効率などに問題があります。日本はエネルギー自給率8%,国民一人あたりの電気消費率世界第4位,二酸化炭素排出量世界第5位の国です。また、あまり知られてはいませんが、発電時の二酸化炭素排出量はインド、中国に次ぐ世界第3位でもあります。資源比もすでに地球1個分では足りなくなっていますし、2040年あたりでは世界のエネルギー消費率は現在の1.4倍にはなると予想されています。 生徒たちは、知られざる事実を認知し、さまざまな事象と関連付けて、いまのベストミックスを決定していました。最後の意見発表会では、それぞれ班の思惑や方針が明らかになり、”一つを立てればひとつが立たず”のジレンマもあり、活発な意見交流が出来ました。 また、本校のカリキュラムマネージメントを活かし、各教科で専門性を深めていきたいと考えています。 |
|