最新更新日:2024/04/26 | |
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ツマグロヒョウモンのはりくんに思いを寄せて…その2
みんなでお花を集めた次の日,登園してきて様子を見ると「動いてへんなぁ」「おなかいっぱいなのかな?」「目が昨日と違う…」と心配そうな子どもたち。しかしその日は園外に出かける日だったので,一度,はりくんから離れることになってしまいました。
そしてお昼前に帰ってきたとき 「やっぱり動いたはらへんで」「でもわたしたちがいないとき動いていたのかも!」と覗き込んでいました。 お昼を食べ終わり,みんなで様子を見ると 「動いてない…」「死んじゃったのかな」「もっとご飯食べたら元気いっぱいになると思う」「元気になるまで,一人ずつ毎日おうちに連れて帰って様子を見るのはどう?」「でも連れて行ったらもっとしんどくなってしまうと思う」子どもたちなりに,はりくんの様子に向き合います。 「もう死んではるんやで」とAちゃん。「どうしてそう思うの?」と尋ねると,「生きてたら,飛んだり,ご飯食べたりするけど,死んでしまったらこうなる(倒れて動かない様子を自分の身体で表現していました)」とAちゃん。 「確かに朝から動いたはらへんね…」「そうなんかな…」 「お墓つくってあげなあかんな」「アリさんとか,ダンゴムシの来ないようなところ!」「食べられてしまったらかわいそうやもん」 と運動場や仲良し広場にお墓になりそうな場所を探しに行きました。 「こっちがいい!」「ここの方がいい!」あちこちでいい場所が見つかり,それぞれが穴を掘り始めました。どちらにするか言い合ったりお互い押し切ろうとする姿もありましたが,Bちゃんの「勝手に決めんといてよ!みんなで決めようよ!」という言葉に,はっと気がついた子どももいて,「もしかして元気にならはったら出てくるように,穴を深くしないでおこうと思ってん」と子どもたち同士で思いを知らせ合いながら,はりくんのお墓をつくりました。 みんなで手を合わせて,「元気になってね」「ゆっくり休んでね」と思いをつぶやいていました。 生き物に興味をもちかかわっているあお組の子どもたちです。 子どもたちなりに思いを寄せ,又その思いを出し合う姿を大事にしたいですね。 子どもたちにとって,生き物と一緒に遊んだり,かかわったり,そして悲しいお別れも経験したりすることが,命について何かを感じるきっかけになるよう願っています。 |
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