最新更新日:2024/04/30 | |
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園だより 春休み号
幼稚園でうれしかったこと
3月12日に子どもお別れ会をしました。体育館で,在園児が拍手をする中,あお組の子どもたちが一人ずつ入場してきました。 最初に司会の先生が「自分の名前と幼稚園で楽しかった遊びを話してください」と伝えました。在園児たちの前に一列に並んだあお組の子どもたちは,一人ずつマイクを持ち,順番に名前と楽しかった遊びを紹介しました。 「滑り台」「積み木」「凍り鬼」「帽子とり」「竹馬」「お茶会」…と幼稚園での遊びを振り返ってしっかりと発表していました。そのたびに,もも組の子どもたちは「アー」「うわぁ!」と一緒に遊んだことを思い出したり,自分が好きな遊びと同じだと喜んだりしていました。また,先生たちは,一人一人の思いに“なるほど!”と共感したり,“そうだったのか!”と思わず微笑んだりしていました。 30名が順番に話すので,ずいぶん長い時間がかかるのですが,あお組の子どもたちも在園児も,友達の話を静かに聞いていました。その最後のほうで,「楊梅幼稚園でうれしかったことは,友達がたくさんできたことです」と〇ちゃん。それを聞いた先生たちは,ぐっと心に迫るものがあり,まぶたが熱くなり,先生同士で顔を見合っていました。 私たち教職員が幼稚園の一年の中で子どもたちが成長した嬉しさを最も感じる,そして別れを惜しみ寂しさを募らせる修了式をもうすぐ迎えます。 幼稚園での楽しい思い出は,子どもたち一人一人違っています。思い出した遊びの中では 満足感や達成感を味わったのでしょう。大きな積み木を使っての遊びは幼稚園でしかできません。また,お茶会も新鮮な経験だったのでしょう。その思い出の中では体を使った遊びを話すことが多くみられました。今年度は,体を使っての遊びを大切にしていたこともあるのでしょう。活発に遊び,体の諸機能の発達も促し,子どもたちの成長を感じました。また,体を使う遊びには様々に心の葛藤も見られました。友達とのかかわりの中で友達の刺激を受けて,たくましく,心豊かになったと思われます。好きな遊びや興味をもった遊びを通して,学び,育つという京都市立幼稚園の教育の基盤を再確認することができました。 そして,〇ちゃんは遊びそのものも楽しかったでしょうが,先生の問い掛けに応じてはいませんでした。しかし,友達ができたことを喜んでいました。〇ちゃんの思いは,遊びを超えて心情的なものであり,心が育っていることに私たち先生は嬉しさを感じました。初めての集団生活で,お家の人と離れ,遊ぶ中で友達をつくることができる,これはこれからの生涯にわたってとても大事な力です。私たち教職員は悲しいかな,寂しいかな,今後も子どもたちと共に過ごすことはできません,友達が何より大きな力となることは間違いありません。うれしい時,楽しい時,困ったとき,悩んだ時,…そばに友達がいることが大きな力になります。幼稚園教育の役割の大事な一つを果たせたことを実感しました。 |
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