京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2018/12/19
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門 眞一郎先生にご来校いただきました

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 12月6日(木),京都市児童福祉センターをご退職され,フリーランスの児童精神科医をされている「門 眞一郎先生」にお越しいただきました。
 9:30頃〜16:30頃まで,支援部に相談依頼の出ている16名ほどの児童生徒の指導・給食の様子を観ていただき,放課後,各担任や担当の先生にPECSや構造化された指導についてのご指導・ご助言をいただきました。また,中学部の生徒にPECS4+のトレーニングもしていただきました。
 門 眞一郎先生,毎回,ありがとうございます。次回もよろしくお願いいたします。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介11

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児童生徒:高等部男子
指導支援:個別スケジュール・自立課題・ワークシステム・PECSフェーズ4
変容:
 発語はない。マカトン法でトイレに行くこと等を伝えている。
 全校的な行事等,見通しが持ちにくいときには大声で泣き混乱する様子が見られた。昨年より個別スケジュール・自立課題・PECSフェーズ1から取り組む。
 特に,自立課題におけるワークシステムと,ワークスタディ(紙工班)における視覚的構造化(スケジュール提示やPECSによるコミュニケーション)を担任とともに進めた。
 視覚的指示はスムーズに理解し,学習速度も速く,学習意欲が見受けられた。全校的な行事もスケジュールの提示により,時折声を出す程度で落ち着きが見られている。
 ワークスタディでは,継続してPECSブックを使用し,フェーズ4及び「手伝ってください」を使用中。準備・片付け・掃除なども写真カード(タブレット端末による写真提示も含む)で自立的に活動できるようになってきている。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介10

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児童生徒:高等部男子
指導支援:個別スケジュール・自立課題・ワークシステム・PECSフェーズ6,PECS4+
変容:
 聴覚過敏でイヤマフを使用している。ご家庭では,以前より主治医助言のもとスケジュール・PECSに取り組んでおられる。
 学校では昨年より個別スケジュール・自立課題・ワークシステム・PECSフェーズ4,PECS4+に取り組む。
 昨年度は,「〇〇くん,うるさい,静かにして下さい」の3語文カードを相手に持って行けるようにトレーニングすることで,本人のストレス軽減に取り組んだ。
 毎日のスケジュールについてはほぼ把握していて,登校してまず自分の机上にあるスケジュールボードに,その日の活動から放課後デイの行き先まで作成している。カードが見あたらない場合,近くにいる指導者に「〇〇」もしくは「〇〇下さい」と2語文程度で要求する。
 自立課題・ワークシステムについても,ほぼ自立してこなしている。スケジュールの中止・変更・挿入については,視覚支援で混乱なく理解できている。指導者の指示を見て聞こうとする姿勢が見られる。
 発語はエコラリアがほとんどだが,イラストや写真ひらがななど視覚支援を使用することで意志の通じ合うことが多い。複数のカードから自分の意志で選択も可能。色や形、担当者の名前を入れるなど、3語文以上をPECSで広げていくことでコミュニケーションの質は確実にアップすると思われる。

構造化・PECSによる指導を通して

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 フリーランスの児童精神科医 門眞一郎先生より,「PECSにまつわるエピソードをホームページで紹介してみませんか」とご助言をいただき,担任・担当の先生方から指導の様子や子どもの様子を再度確認し,ホームページに紹介することにしました。
 改めて強く感じるのは,PECSなどのコミュニケーション指導を通して,単に子ども達が自分の思い等を伝えられるようになることだけにとどまらず,行動や生活全般を大きく変容させるということでした。
 また,「カードを利用すると,せっかく出始めている言葉が出なくなってしまうのでは?」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが,PECSによってコミュニケーションできるようになった子ども達は,さらにいろいろな方法・場面でより多くの人とコミュニケーションしようとしますので,『今まで以上に,語彙が増え言葉が明瞭になる』という変容でした。

 今回の事例でみられた子どもたちの行動や生活の変容を再度まとめてみました。
◎物や人を「見る」ことができるようになり,学習が定着しやすくなった。
◎今まさに,いろいろなことを吸収していっているように感じる。
◎全体的に穏やかになり笑顔が増えた。
◎言葉も明瞭になり,語彙が格段に増えた。
◎以前なら手が出たり,イライラしていたことが今は全く見られない。
◎自分から行動するようになり,机で学習する力が確実に伸びている。
◎いろいろな活動場面で,いくつかの選択肢から選んで自分で進んで行う姿が見られる。
◎本来の自分らしさが出せているように思える。
◎生活状況が格段に落ち着き,楽しそうにしている。
◎学校が楽しく感じられているようで,登校しぶりも減りほとんど登校できている。
◎学校での活動が積み重ねやすくなっており,表情も和やかな場面が多い。
◎指導者や友達の顔をしっかりとみて覚えるようになった。
◎自発的に行動するようになった。
◎指導者からの声掛けに対しておどおどとした動作もなくなり,安心して過ごしている。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介9

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児童生徒:高等部男子
指導支援:スケジュール・PECS4+
変容:
 発語はほとんどない。ワークスタディ(紙工班)で,PECS1から始めた。現在では定着していて,牛乳パックの要求など,いろんな先生に出せるようになった。教室でも限局的だが使用している。
 以前は,指導者から何か言われそうになると直感的に「指導される」と感じるようで,そのたびにおどおどとした動作が目立っていた。そのため,PECSトレーニングで後ろからのプロンプトがなかなかできず,スムーズに進まない状況であった。ワークスタディの時間にトレーニングも兼ねて実施しながら教室でもカードを使っていった。
 PECS4+に移行し,自分から要求できるようになったことで,以前のようなびくびくした感じがなくなり,安心して過ごしている様子が見られるようになった。自分の要求をカードやタブレット端末を持っていって伝えることで相手に伝わり,返事を返してもらえるとわかってきているためだろう。今後は使用パターンを増やしていき,よりスムーズなコミュニケーションを行えるようにしていきたい。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介8

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児童生徒:高等部女子
指導支援:スケジュール・自立課題・PECSフェーズ2〜3a
変容:
 発語はない。眠い時や調子のいい時は自立して歩くが,不調の時は指導者の手を要求し移動したりソファに座っている。PECSは小さいときに主治医のもと取り組んでいたが,行動が不安定な時期もあり,中断していた。一昨年度より再開している。
 スケジュールや写真カードによる場所や活動の視覚支援も取り入れ,少しずつ取り組んでいる。
 強化子はいつも座っているソファとCD・ピアノ演奏など。特に,ソファは段ボール衝立の表にカードを貼付け,活動場所から教室に戻った時にはほぼ自発的な要求ができている。以前はカードを全く見ずに手を伸ばして間違えることも多かったが,カードを2枚使って選ぶトレーニングを続ける(最初はカードの大きさも極端に異なるサイズのもの使っていたが,今は,ほぼ同じサイズのカードを使用)ことで,最近はカードを見る回数が増え,間違えなくなってきている。
 スケジュールも発声で拒否的な反応を見せることがあっても,カードで何回も伝えると時間はかかるが納得する。空腹や排せつなどの体調や季節の変わり目など,体調不良時はなかなか納得できないようだが,肩の力が抜けるときにはカードの練習もスムーズにできることがある。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介7

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児童生徒:高等部男子
指導支援:個別スケジュール・PECSフェーズ4,PECS4+使用中。
変容:
 家では,PECS4+を幼い時より使用している。
 昨年度より学校でも継続してPECSに取り組んでいる。朝の会でPECS4+を使い,クラスメートや指導者にあいさつをする。給食時の移動要求,スプーン・フォーク・ストローをさしてほしいという要求や指導者に好きな歌を歌ってほしい要求をPECS4+で伝えている。車いすも要求してから指導者が移乗介助することを毎日取り組んでいる。
 タブレット端末からPECS4+アプリを起動し,少しずつだが挨拶ができつつある。クラスメートの顔は,タブレット端末の写真カードと実際の友達を見比べ,「○○さん おはようございます 元気ですか・・握手」ができるようになってきている。
 今後は,指導者の顔と名前も憶えることや,いろいろ工夫してより自発性を引き出したい。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介6

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児童生徒:中学部女子
指導支援:フォーマルアセスメント・自立課題・PECSフェーズ4
変容:
 スケジュールは自分のノートに自主的に貼っている。PECSは以前から取り組んでいた。単語による独り言(?)やファンタジー語も多く,機能的コミュニケーションがとりにくい。スクールバスから教室までの移動に時間がかかる。少し登校しぶりも見受けられた。新しい人や事は慣れるのに時間がかかり注意が必要なため,教室での活動を中心に進める。
 PECS及びフォーマルアセスメントを実施。フェーズ4はすぐにクリア。本人なりの遊びが入ったりする。現在は,指導者や活動場所,トイレなどの写真カードをロッカーに貼り,それを指導者に出したり本人に示したりでコミュニケーションに使用している。
 学校が楽しく感じられているようで,ほとんど登校できている。学校での活動が積み重ねやすくなっている。表情も和やかな場面が多く,問いかけへの返事も頭を振ったりして表出できている。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介5

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児童生徒:中学部男子
指導支援:スケジュール・自立課題・PECSフェーズ6(コメント)
変容;
 人のうるさい声が苦手で,周囲が本人の思いを推測できない時などには叫び声や大泣きが続き活動ができないことがあった。
 昨年度から,個別スケジュール及び絵や写真カードを使い,指導者側からも視覚支援を使って伝えるようにした。
 並行して,個別課題におけるワークシステム(課題を始めるときから終了するまで指導者の指示を受けなくてもやり遂げることができ,終了時に「できました」を指導者に報告する)で課題の目的や内容を修正し,自立度を向上させていった。また,プール学習が苦手であったが,視覚支援を使ってのスモールステップ指導で体調不良になることがかなり減ったというエピソードもある。
 PECSは抽出でフェーズ6:コメントに進んでいる。PECS4+にも取り組みつつあり,「サルが見えます」などは笑顔でタブレット端末を操作している。
 本人の生活状況が格段に落ち着き,楽しそうにしている。自分の要求が正確により細かく伝わることでストレスがなくなったからではないかと思われる。今後は体調不良(特に大便が出ない)時に,叫ぶのではなくPECSで自発的に伝えられるような取組を継続していきたい。

構造化・PECSによる指導 子どもの変容紹介4

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児童生徒:中学部男子
指導支援:個別スケジュール・個別課題・PECSフェーズ4
変容:
 同じ単語(「あかん、あかん」「テープほしい、テープほしい」など)を何度も指導者を見ながら発し,天井を触ったり部屋のドアをジャンプして蹴る等の行動がある。
 個別スケジュールはロッカーに貼り,終わった活動を取る。1日の流れや見通しが持てている。スケジュールによって移動先も確実に理解し,自発的に行動したりする。机で学習する力は確実に伸び,朝の会ではスケジュールに従って一番先に席についている。休憩時間や放課後は好きな活動をカードで選び,造形活動でもいくつかの選択肢から選んで自分で進んで行う姿が見られる。
 好きな粘着テープや休憩コーナー,毛布・敷物の要求もPECSカードでできている。
 以前に比べ,本来の自分らしさが出せているように思える。指導者とはお互いに分かり合える時間が増えている。しかしその日によって体調の変化もあり,行動が安定しないこともある。体調を見ながらPECSフェーズ4をすすめ,本人がなるべく落ち着いて活動できる工夫を継続していきたい。
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学校行事
12/19 小児科健康相談
避難訓練
12/20 給食終了
スクールカウンセラー来校
12/21 授業終了
全校集会
11:40下校
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12/24 振替休日
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