京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/27
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卒業おめでとう

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 卒業式が終わりました。「よくやったね、おめでとう」という嬉しさとともに、やはり寂しさのようなものがこみあげてきます。
 卒業生について一言で言えば、「ボーイズ&ガールズのレディーズ&ジェントルメンへの劇的変身」です。一年生の頃は、集団に入るのが嫌ですぐにどこかに消えたり、挨拶されてもポケットに手をつっこんで横向いていたり、ネクタイをおもいきり緩めて茶髪にしたり、話すのが大の苦手で、喋らなかったり首を傾けポーズしたり、泣き虫ですぐに泣いていたり、引っ込み思案でもぞもぞしてたり・・・・。
 今日の3年生(卒業生)の卒業証書を受ける時の威儀を正した振る舞い、式中の不動の姿勢、胸をはっての退場行進、自信に満ちて祝福を受ける花道、そして・・・、卒業記念パーティーでの一人一人の挨拶。3年生を激励する会の挨拶もよかったですが、今日の挨拶は、全員素晴らしすぎる!。メモなくマイクを持って晴れやかにトークする姿は圧巻でした。私たち喋ることが職業の人間でも負けそうな人もいました。
 それは、話していることに凝縮される体験の積み重ね、これまでのしんどさを乗り越えてきた実感という中身と、日々の授業のなかで振り返りとそのプレゼンテーショントークを積み重ねてきたという伝達メソッドがあったからだと思いました。

ありがとう、君たちに幸あれ未来あれ。

<平成24年度卒業証書授与式の式辞より抜粋>

 ただ今、卒業証書を授与いたしました四〇名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは、地域社会への貢献を掲げる本校の教育目標に沿って、誇りを持ち、日々学び、それを振り返り、気づき、また新たに学ぶことを積み重ねてきました。かけがえのない四〇人四〇通りの青春時代を過ごし、晴れて卒業の日を迎えました。
 これは、言うまでもなく、皆さん一人ひとりの努力の賜物ではありますが、同時に、これまで、温かい愛情を持って励まし、支えて来られましたご家族や先生方、関係機関の皆様、日々の販売演習や高齢者体操教室、配食サービス等でお会いした地域の皆様、産業現場実習でお世話になった企業の皆様など、ご縁をむすんでいただいた多くの方々のお陰でもあります。この点を心し、感謝の気持ちを大切にしてほしいと思います。
皆さんと初めてお会いしたのは、皆さんが中学校三年生の時、進路相談の場でした。今から思えば、まだあどけなくとても緊張していたみなさでしたが、入学式の時には、新しい友達もできて明るく颯爽とこの場に入場していました。
 山科の家での合宿、インターンシップ実習、エデュトープ、学校祭、地域感謝祭、北海道への研修旅行、部活動、生徒会活動など様々な体験を分かち合うなかで、お互いの絆を深めていったことと思います。
 皆さんはまた、職場体験実習や職場実習を積み重ねてきました。そこには、失敗したり、しんどい思いをしたり、やり切って自信につながったりと、いろいろな思いがあったことと思います。
 皆さんは、実習で体験したことを振り返り、「ああこうやったんや」と気づき、「じゃあこうしよう」とキャリアデザインを作ってきましたね。気づいたことをもとに、先生たちと廊下や教室で学習目標について話し合ったりしていました。
 白河の三年間には四つのステージがあったということを皆さんは知っています。最初の1ステージでは、働くということについて馴染んだり、挨拶や掃除をすること、遅刻をしないことなどの基礎基本を学びました。2ステージでは、自分を知るために、様々な実習や演習にチャレンジしました。3ステージでは、自分がつきたい仕事を見定め自己アピールしたり、課題を解決したりしてきました。そして、今、4ステージに立ち、社会人になることへのいろいろなそなえをしていることと思います。
 これからまた、社会人一年生として、新たな1ステージを踏み、職場になじみ、やがて、大人としての新たな自分を見つけるための、試練や挑戦の時を迎えることでしょう。
先生たちは、学習体験のチャンスを皆さんに与えましたが、そこから何を学ぶのか、そして、どうするのかは、皆さん自身が納得して決めてきたことです。 納得して決めるためには、回り道や失敗もしてきたことでしょう。「ああでもない、こうでもない」と、自分の心の中にいっぱいある悩みや不安を、言葉にして整理しながら解決していた人もいました。これからの人生においては、より一層、自主自立の精神を大切にし、自分の未来を切り拓いていってください。
 また、人は多くの人の支えのなかで生き、また、自分も人を支えて生きていくこと、それが人としての幸せであるということも心に留めておいてほしいと思います。

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