京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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平成24年度研究報告会を終えて

 2月9日に実施いたしました京都市立白河総合支援学校の研究発表会におきましては、全国42都道府県より246名のみなさまにお越しいただきました。報告会場のキャパがなくお断りさせて頂いた方については申し訳ございませんでした。
 これをご覧になっておられる方のなかにもご参加いただいた方がおられるかと思います。改めまして御礼申し上げます。
 私としてはできるだけ「キャリア」という言葉を使わずその意味するものを、それこそ、私たちの辿ってきたところを振り返りながら気づき、実感のある言葉で語っていきたいと思っていますが、最後のまとめでは「積み上げてきた今とこれから」という意味で使わせていただきました。
 この研究発表会で報告させていただきましたことの元になる発想は、これまで京都市の「養護学校」の各校現場や教育委員会事務局で、語り、考えてきたことです。平成16年の再編で、シャッフルされることによって、それまでの各養護学校での実践や思いが、現在の高等部職業学科のなかでも活かされてきました。それはまた、これまでの各校高等部の卒業生たちから学んできたことでもあります。
 立教大学の渡辺三枝子先生からは、私たちのこれまでの取り組みをリアルに説明いただくとともに、その意義や意味についてお話いただきました。渡辺先生からお話し頂いたことでもありますが、都道府県、市町村それぞれにやり方があり、それぞれにいいものがあるわけですから、私たちのしていることがそこでよいとは限りません。しかしながら、「チーム白河」「チーム京都市」のコンセプトはどこにでも通じるものではないかと思っております。
 白河総合支援学校はこの春の東山分校開設にともない、また新しい取り組みを創造します。このページをご覧になっている皆様からも、いろいろご意見いただけましたら幸いです。

年越しのパワー

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 平成25年、年が明けて寒さが一段と厳しくなってきました。西に見える愛宕山に雪が絶えません。例年、年越しは社寺に出かけたり旅行に行ったりしているのですが、今回は家で紅白歌合戦をテレビで観ていました。私はあまり歌番組は見ないのですが、ももいろクローバーZと、きゃりーぱみゅぱみゅのステージを観て元気をもらうと同時に、本校の生徒のみなさんのことを想いました。
 彼女らに共通することは、創造性とパワー、夢を持ち諦めず積み重ねること、周囲への感謝と礼儀正しさです。これは、同世代である生徒のみなさんにも是非学んでほしいことです。紅白に出る人は希な存在ですが、彼女らを見ていると多くの若者が、その人らしく一生懸命生きていることを感じることができます。
 本年は、生徒のみなさんのパワーをシャワーのように浴びたいと思いますので、どうか、よろしくお願いします。

「幸せになろう」−冬季休業前全校集会にて

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 12月は人権月間です。校門にも看板が出ていますがなんて書いてあるか知ってますか。さて、人権とは、何でしょうか。校門の看板を見ると、あなたもわたしも大切にされることだということが書かれています。日本国憲法には、人権とは、だれもが一人一人大切にされること、そして、大切にされるものは、生命、自由、幸福を追求していくことであることが書いてあります。
 では、幸福あるいは幸せとはなんでしょうか。なかなか一言では言えません。よく似た言葉に喜びというのがありますが、サンマのほんまでっかテレビの評論家の先生方によれば、ずいぶん違うのですね。
喜びとは気持ちよいものであることがはっきり感じ取れるものですが、いわばその時その場限りの感情です。時には、喜んだと思ったとたんに、ショックなんてこともありますね。幸福とはその点、じわじわっと感じられて、そして続くものなのです。
 幸せとは人一人では決して実現させることはできません。自分が幸せであるためには、家族とか仲間とかも幸せでなければいけないのです。君たちがしんどい目をしていて家族が幸福なはずはないしその逆もない、戦争のさなかに自分一人が幸福であるということはない、クラスで一人がいじめられていてそのクラスは幸せなクラスであることはあり得ない。人に苦しみや嫌な思いをさせて、たとえば、通りすがりに、いけずなことや、脅しみたいなことを言っておいて、ざまぁみろと、一時の快感を感じる人もいるかもしれませんが、その人は間違いなく不幸です。
 自分が幸せになるということは、同時に、人を幸せにすることでもあります。ちょっとした一言が、例えば「ありがとう」や、「この前ごめんな!」というような一言、あるいは、あなたの、ニコッとした笑顔が、仲間や周囲にいる人たちにじわっとあったかいものを感じさせ、そんな雰囲気があっちこっちにしみついてきたら、幸せなクラスや幸せな学校ができるのです。
 もちろん、とても幸せなんて感じられないと思っている人もいるでしょう。でも、その人が、「そやけど、なんとかするわ」って思えるように、そばにいるあなたは、声かけできませんかね。また、立ち直ろうとするあなたを見て私も元気もらえたって言えるようにしてもらえたらいいな。
 寒い年の瀬、冬至ですが、じわーっとあたたかいものをお互いにまき散らし合って、ゴミはしっかり掃除して、新年を迎えてほしいと思います。
 メリークリスマス、そして、よいお年を。

岡崎いどばたサロン

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11月21日(水)岡崎社会福祉協議会の主催で,「井戸端サロン」を開催いたしました。岡崎地域の28名の方々が本校ランチルームに来ていただき,楽しい一時を過ごしていただきました。

年賀状のデザインが完成しました。

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 年賀状のデザインが完成しました

 毎年情報印刷の授業で恒例となっている年賀状受注用のデザインカタログが出来上がりました。ここ数年、この時期にずっと取り組んできていますが、情報印刷の生徒や教師がそれぞれ作成したオリジナルデザインの年賀状です。
 1からデザインを考え、Illustratorを使って作成したもの。自分が思い描いたイメージをまずは手書きのイラストにしてからそれをコンピュータに取り込んでから作成したもの。市販の年賀状イラスト集を参考にトレース作業を行ってオリジナルに仕上げたもの、などその作品は様々です。
 今年度は2、3年生が取り組みましたが、残念ながら全員の作品がカタログに載っているわけではありません。専門教科担当のT先生の厳正なる審査を通過した18例が今年の年賀状デザインカタログに掲載されました。
 1年生は残念ながらまだそこまでは取り組めませんでしたので、年賀状のご注文をいただいたお客様にプレゼントする「ぽち袋」のデザインを手書きで挑戦してもらいました。それを3人の専門担当教師がPhotoshopやIllustratorを使ってアレンジして仕上げました。
 カタログは本校の喫茶ミルキーウェイに置かれています。中に申込書も入っておりますので、来校されました際にはどうぞお持ち帰りください。年賀状の印刷注文は12月中旬まで現在絶賛受付中です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

巻きずしに長ーいご縁を想う

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 11月4日、秋晴れの下、南丹市日吉町胡麻の地域のお祭りに行ってきました。このお祭りを中心になって企画されているのが本校で農業指導いただいている橋本先生であるご縁から、2年に一度開催されるお祭りに農園芸の生徒全員が参加させていただいています。私も2回目の参加になります。写真は、長さ50mの大巻きずし作りです。本校の生徒たちとともに、農園芸の野菜を配食弁当に使って頂いているご縁で、本校のある吉田地域の配食サービスNPO法人のメンバーのご婦人方も参加されています。
 本校とそれぞれの地域のみなさまのご縁、本校がお世話になっている地域の皆様と皆様のご縁、そういうご縁が一本の巻きずしになっているようです。私は撮影だけして、とてもおいしく巻きずしをおすそわけいただきました。どこかの銀行のCMを思い出しましたが、本校と地域の皆様とがこの巻きずしのように末長いご縁になりますように。

後期生徒会認証式での校長談話

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 まだ、司会をやってくれている途中で恐縮ですが、前期本部役員のみなさん、ご苦労様でした。これから認証を受ける新本部役員のみなさん、よろしくお願いします。
 さて、私は始業式や入学式など、本年度の最初からみなさんにお願いしていることがあります。大きくは二つです。一つ目は、誠実であれ、と言ってきました。誠実とは、一生懸命自分に向き合うこと、人生に向き合うこと、正直であること、人のためにも頑張ること等の意味があります。二つ目は、チーム白河、一人じゃ生きられないわけですから人と人との絆、この白河の仲間や先生との絆を大切にしてくださいと言っています。
この二つの点について、前期を振り返っていかがでしたでしょうか。
 みなさんは、総じて、自分の将来に希望を持って臨み、人にやさしく、自分にきちんと向き合える立派な高校生であると思います。こうしたよさを、生徒会がさらに盛り立ててほしいと思います。
 課題だなあと思うことも見聞きします。例えば、授業の受け方とか、携帯の扱い方、放課後の過ごし方、服装、その他ルールや法律を破るような行為、人に迷惑をかけることや人にしんどい思いをさせること、などなどです。
 風邪にかかると熱が出てしんどいですから解熱剤をもらいます。そして熱が下がります。これは必要なことです。しかしながら、他に何もしないでいて薬がきれるとまたしんどくなります。そのうち風邪をこじらして命が危なくなります。これを対症療法と言います。
 ルールを守らない人に罰を与えます。あるいは、罰則があるから守るように言います。するとしばらくは問題行動が収まります。抑止力といって必要なことではあります。しかしながら、それだけでは、監視されていないとか、少し時間が経つとかするとまた問題を起こします。これを繰り返すと人生が危うくなります。
 風邪にも問題行動にも、根本治療が求めれるのです。根本治療とは風邪の場合は安静にし栄養をとることですが、問題行動の根本治療は、みなさん自身が自分の行為を振り返り、仲間の行為をきちんととらえて、気づき、何をするのか決め、行動することです。
 このことは、みなさん一人一人で、学級で、専門で、部活で様々な場所においてすることですが、とりわけ、生徒会への期待には大きなものがあります。こうした課題に向き合うのが生徒会の使命、つまり生徒会メンバーであるみなさん全体の使命であり、それをまとめていくのが役員のみなさんではないでしょうか。みなさんには、様々な課題の解決に向けて、仲間のためにチーム白河として尽力してほしいと思います。

大きな舞台で

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 昨日、全国障害者スポーツ大会岐阜清流大会を観戦してきました。本校からは、4名の生徒が出場しましたがみんな健闘しました。陸上に出場した女子二人はどちらも自己ベスト出せてよかったです。大きな舞台では緊張して力が出せないように一般には言われますが、私の経験から言えば、本校の生徒は、大きな舞台でちょっと緊張した方が力を出せます。「本番に強い」というやつですね。
 卓球に出場している男子二人と会場で話をしていましたが、「全国大会はレベルが高くて緊張するけれどきもちいい」と言っていました。そう、大きい大会やステージ等の本番は「気持ちいい」のであります。何事においても本番の心地よい緊張の経験をすることは大切です。結果もついてくるともっと気持ちいいですね。
 卓球男子ブロック1位おめでとう!!

後期を迎えて(始業式での校長講話)

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山中教授のノーベル賞受賞に想いを寄せて
 平成24年度のちょうど真ん中の時期になりました。はじめの方でもなく、おわりの方でもなく、一番1年生らしい、2年生らしい、3年生らしい今ではないでしょうか。暑くも寒くもなく過ごしやすいですから、いろいろな活動が充実します。勉学の秋とか読書の秋とかスポーツの秋とか言われますね。岐阜で開催される全国障害者スポーツ大会にも、代表として、4名が代表で行ってくれます。明日結団式で13日から15日までです。みんなで健闘を祈りたいと思います。
 さて、一昨日のこととなりましたが、京都にちなむ大きなニュースが飛び込んできましたね。いつも木山先生たちにお世話になっているお隣の京都大学の山中教授がips細胞の研究でノーベル医学生理学賞を受賞されました。何か雲の上のできごとのように思いますが、結構、学ぶことがあります。
 まず、夢を持つということが受賞の基本にあること。みんなも夢を持つこと持とうとすることがまずは大切だということを知ってますね。山中先生も人のために役立ちたいという思いが出発点です。そうした面ではみんなと変わらないと思います。山中先生は人の命を救いたいと思われた。でも、医者になった山中先生は手術がへたで、「ジャマナカ」とまで言われていたそうです。結局、人の命を直接救う臨床医にはならず、研究医の道を進まれた。そこでも、失敗ばかりしてこられたそうです。20回以上めげそうになって、でもあきらめないで、ips細胞、どんな臓器などにも育つことができる万能の細胞を発見された。これを使えば、痛んだ臓器や筋肉・皮膚・神経などを作り直すことができるし、癌の治療になるというもので、とてもすごいことです。
 まだ、実際の治療に使われる段階には来ていないため、山中先生はこれでいいと思ってはおられません。人の命を実際に救えるように頑張りたいと思っておられる。欲しいのは地位とか名誉とかではなく「願い=志」の実現なのです。失敗しなさい、そして失敗から学んでへこたれないで生きなさいということです。
 そしてもうひとつ大切なことは、感謝の心を「ド真ん中」に持つこと。山中先生は記者会見の際、一言目に支えてくださった人たちへのありがとうを言っておられます。チーム、スタッフをとっても大切にされています。仲間がいなければ、一人では誰も何もできないのですが、それはみなさんも、山中先生も同じです。支えてくださる家族の存在の大事さも日頃は当たり前すぎてわからないけれど、何か自分にトピックスがあったときには実感するものです。
 新学期を迎えるに当たり、改めて、夢や希望を大切にし、周囲に感謝しながら、前向きに生きることを確認したいと思います。

振り返りと自己評価(前期終業式にて)

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24年度前期終業式での校長講話

 前期が終わりました。みなさんは、ここのところ、ケース懇談会などで、その振り返りをしてきたことと思います。
振り返りってなんでしょうか。「してきたことを思い起こす」だけでは振り返りになりません。それを評価することが大切です。
目標にしていたことに対して「できた」とか、「だいたいできた」とか、「少し届かなかった」とかいろいろあるでしょう。それから、「あほなことしたわ」とか、「恥ずかしい」とか、そういう反省もあるかと思います。
 評価するのは誰ですか、結局は自分なんですね。でも、自分の目からだけでは、自分ってわからないんです。人は、ともすれば、都合の悪いところには目をつぶったり耳をふさいだりしますからね。ポイントは、他からの視点とか、多角的な視点とか言われるように、これ、「人からみたらどう見えるだろう」ってことを意識することです。
 私は、授業をみてまわっています。ほとんどの人はしっかりやっているのですが、気になるのが寝ていたり、だれっとしていたりする人です。その人の目から見れれば、立場から言えば、「授業がおもしろくない」とか、「家でごたごたあってしんどいから」ということになるのでしょうけれど、先生の目からみれば、もちろん理由はどうであれおかしいと思うし、何かあるならきちんと丁寧に伝えるべきです。廊下で見ている私はこうみます。「それじゃあ就職できないよ」常日頃から、どうであれ、授業とは君たちの仕事場です。そこで、寝ている人は雇ってもらえないでしょう。
 最後の最後に、いろいろな角度から見たことを見てもらったことを評価として受け入れるのは君たち自身ですが、そういうことを意識して後期にのぞんでほしいと思います。
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