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最新更新日:2025/05/17 |
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入学式 学校長式辞
令和7年度入学式での学校長式辞を掲載します。
保護者の皆様、新入生の皆さん、ご入学まことにおめでとうございます。そして新入生の皆さんにはもう一言、「ありがとう」とお伝えしたいです。なぜなら、この紫野高校に皆さんが魅力を感じ、ここで学びたいと思ってくれたことを、私は率直に嬉しく思いますし、そう思ってくれた皆さんのお蔭で、この学校は存続できるからです。 さて、皆さんは今日、朝起きて登校し、この体育館に来て席に着くまで、昨日までと、どこか違う感覚がありましたか? どうでしょう? 初めて公共交通機関で登校する生徒もいるかもしれませんね。今宮神社の大鳥居をくぐって学校に着くというのは、どんな感じですか? バスの車窓から見る景色、足元の石畳、道端の草花、中学校までと異なる通学経路で、目にする光景が、新鮮に感じられましたか? もしそうだとすれば、それが、高校生活が始まったということです。高校生活とはなんでしょう。それは、1コマ五十分の授業を1日7時間、週5日受けるということではありません。それはほんの一部です。高校生活とは何かと問われれば、私はこう答えます。満十六歳を迎える年から満十八歳を迎える年までの三年間、皆さんがその生活空間で見聞し、蓄積するすべての体験の総体であると。 この高校で出会う友人、その友人と学校の内外で過ごす時間や、行う行動、家庭内での出来事、この三年間に学校とは関係ない場で得る体験や、築く人間関係、そうした、高校在学中にあなたの身に起こる全てのことを、ひっくるめて、「高校生活」と言うのだと思います。そして、私は願わくは、あなたのその体験が、豊かで濃密なものであってほしい、と思っています。学校は、あなたの体験が豊かで濃密で、彩りに溢れたものになるための、刺激を得られる場でありたいと思っています。紫野高校にいたから、豊かで濃密な三年間を過ごせた、そんなふうに感じてもらえる学校でありたいと思っています。 とかく、学校でどんな力をつけるか、社会の役に立つか、人の役に立つか、ということが言われがちです。しかし、その土台として、あなたが、通学路で見かけた虫、図書館で偶然手に取った本の一節、友達の何気ない一言、今日の晩御飯のおかずの味、教室の匂い、ウクライナやガザのニュースを見てふと感じた疑問、試験前、明け方まで勉強したときに、外から聞こえる鳥のさえずり、そうしたことを真剣に受け止める姿勢や時間こそ、大切なのではないでしょうか。事物を一心に受け止め、感じる経験を重ねることなしに、身につく力など大したものではないし、社会の役に立つことだけが、人間の存在意義だとも、私には思われないのです。 ところで、あなたが見聞きし、触れ、感じているこの世界は、あるいはこの地球は、この宇宙は、いくつあると思いますか? たった一つでしょうか? もしこの世界に生命が存在せず、色や、形や、音や、手触りを感じてくれる存在が一つもなかったら、果たして世界は「ある」と言えるのでしょうか? 宇宙は、その存在を認識する主体がいなければ、消滅してしまいます。 すると世界は、それを認識する生命の数だけ存在するとも言えませんか? 今、ここに281名の新入生がいれば、その一人ひとりが認識している281の世界があり、その見え方感じ方は一つとして同じではありません。皆さんも将来、いつの日か、生涯を終えるときが来ます。そのとき、世界からあなたが消えるのではなく、七十億、あるいは生き物の数だけある世界が、一つ消滅するのです。 だから、生命は尊いのです。他者の存在は尊いのです。私の願いは、まずあなたが豊かに濃密に世界を感じて、受け止めてくれること。これを私の敬愛する作家は、「積極的感受」と表現しました。そして次に、あなたと同様に、世界を感受している他者を、あなたが尊重してくれること。そこに優劣はありません。 冒頭に、この紫野高校に魅力を感じてくれてありがとう、と述べましたが、本校の一番の魅力はなんでしょうか? たった一つ挙げるとすれば、どんな生徒であっても、自分らしさとして、お互いを自然と受け容れ合うことができる、本校生徒の気風だと思っています。性自認、国籍、発達の特性、出身中学、容姿、キャラその他、私たちにはさまざまな属性がありますが、「紫高(むらこう)だから自分らしく過ごせた」と、嬉しそうに語ってくれて、卒業していった生徒が何人もいました。 最後になりました。あなたたちへの願いは、同時に私の目標でもあります。あなたが豊かで濃密に世界を感じるための刺激を得られる場であること。そして、あなたが自分と同様に世界を積極的に感受する他者を尊重できる場であること。これが私の目指す学校です。ですから、本日、ここに集まった281名が、ああ、紫高(むらこう)はいい学校だったと思って、全員無事に卒業してくれること、これに勝る目標はありません。そして三年後に迎える卒業式の日、式後に学校を出て、本校で出会った友人と存分に卒業を祝い、別れを惜しみ、自宅に戻って家族と話し、最後に一人、布団に入って眠りにつく瞬間、自分の人生において、かけがえのない一つの時代に区切りがついた、そのことが万感の思いで胸に迫るような、そんな高校生活を送ってくれることを願っています。 あなたの貴重な三年間に携われることを、教員として誇りに思います。最後にもう一度、入学してくれてありがとう。 令和七年四月八日 京都市立紫野高等学校校長 景山晋之介 入学式2
入学式当日の学校の様子です。
写真1枚目:入学式前のホームルーム 写真2枚目:新入生の学び舎(北校舎)と満開の桜 写真3枚目:入学式会場 ![]() ![]() ![]() 入学式
新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。
4月8日(火)満開のソメイヨシノや校門の枝垂れ桜が咲くなか、令和7年度入学式が行われました。 普通科200名、アカデミア81名の新入生が紫野高校での学校生活をスタートさせました。 新入生各々が人生の説目を自覚し、新たな学びの世界に一歩踏み出そうとする気持ちが高まる式でした。 紫野高校生として気持ちを新たに自ら判断し自ら行動する青年を目指してほしいと願っています。 写真1枚目:校門の満開の桜 写真2枚目:式次第の紙に書かれた明石康氏(紫野高校学術顧問の元国際連合事務次長)から本校生徒へいただいたメッセージ「目は遠くを 足は地に」 ![]() ![]() 「理想の生徒会」を形作ろう!〜生徒会執行部・運営委員研修会〜![]() ![]() ![]() 行われたのは、LEGO®SERIOUSPLAY®メソッドと教材を活用したワークショップで、生徒たちは、新入生を迎えるにあたり、どんな先輩でありたいのか、どんな生徒会にしていきたいのかを、レゴブロックで形作りながら対話を重ねました。 「新入生が紫野高校で色々なチャレンジができるような雰囲気があり、それぞれの強みが活かされるような生徒会」 「様々な考え方を受け入れ、誰もが良いイベントを創っていこうという想いに溢れているような生徒会」 など、本来は形のないストーリーや経験、感情、価値観などをレゴブロックで表現していました。自分の考えを語り、それを受け入れて対話する生徒たちの嬉しそうな表情がとても印象的でした♪ 女子バスケットボール部 1部リーグ昇格!
U-18バスケットボールリーグ京都2024が、3月15日,16日をもって全試合終了しました。結果は以下の通りです。
3月15日(土) 79対50 (vs亀岡高校) 16日(日) 78対77 (vs綾部高校) 2部リーグの1位となり、1部リーグに昇格することができました。 今年度から1部リーグでの試合となりますが、1部リーグでも良い結果が残せるよう日々努力し頑張っていきますので、引き続き、女子バスケットボール部の応援をよろしくお願いいたします。
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