京都市立学校・幼稚園
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「ありがとう」と心をこめて言えるのか。そこまで頑張れたのか

 より良い教育のための,法の整備,学習指導要領の改訂,学力の伸長,資格の厳格化など,この間のハード面の改善,改革には心より感謝いたします。一方で,励まし,思いやり,親身になった心配,愛情のある時に厳しい叱責,何より心に灯をともすといったソフト面をさらに磨いていかないといけません。どうかよろしくお願いいたします。「脱いだ履物はそろえる」「時間厳守」などどんな些細なことでも,同僚と相手に対する敬意を損なうことを慎むべきです。
 教師には胆力が大切だとつくづく思い知らされました。不屈の精神というべきか。脱落者が続出してもあきらめず,戦い続ける。逆境に打ち勝てば不運も乗り越えられると信じる。そんな教職員集団であり続けてください。
 生徒のみなさん,どうせ無理を乗越えたのも人間です。出来なくて困っている人,わからなくて困っている人にどうやって手助けするか,考えてほしい。その経験がリーダーの特性をつくるのではないかと思います。
 幾多の絶体絶命のピンチをはねのけて「ありがとう」と心をこめて言えるには努力不足だったことを反省しつつ,次にたすきをお渡しいたします。




 学校長 恩田 徹

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転任する教職員について

平成29年度離任される教職員をご紹介いたします。(敬称略)
(○のついている方は,離任式に出席される予定です。)

恩田 徹(校長)〇
中村 浩子(教頭)〇
村石 健(国語)〇
山上 隼人(国語)〇
植野 恵理奈(国語)〇
滝本 順之(地歴・公民)〇
板倉 悠里子(地歴・公民)〇
河合 正典(地歴・公民)〇
瀬戸口 仁(地歴・公民)〇
村田 昌彦(数学)〇
廣木 純(理科)
田中 雅彦(理科)
貴村 仁(理科)
藤川 隆士(理科)〇
谷 正幸(保健体育)
川久保 和代(英語)〇
川原 正敏(英語)〇
北尾 紘子(英語)〇
寺鍛冶 尚紀(英語)〇
松宮 正義(英語)〇
大上 祐司(事務職員)
田中 恵美子(SSH事務員)

離任式は,3月26日(月)14:00〜 本校アリーナで行います。
離任式の列席対象者は,本校在校生及び卒業生です。

次が大事!

 大学入試もいよいよ本番です。本校は,学校行事として団体戦で臨んでいます。競争ですから結果が全てですが,そこは堀川高校生らしく競争も対話といえるふるまいを期待しています。合格する,競争に勝つために,目標は,持っているものをフル活用するパフォーマンスを発揮することに集中してください。
 公立高校は前期選抜の合格発表がありました。合格された皆さんは結果を自信に変えて,次の目標への切りかえを,どうかしてください。残念だった皆さん,本校にチャレンジしてくれた皆さんの多くが,これまでの実績よりも本番次第の難関に向き合った結果ですが,どうかここで学ぶことをストップするのはやめていただきたいと思います。高校入試だけでなく,大学も就活も「早く終えたい」「親を安心させたい」ことが目標の本質とすり替わってしまう傾向があります。本校は,中期で合格してきた皆さんを最大限の敬意をもって迎えます。ここで切り替える経験は前期で合格した人にはわからない経験となって,次の学びにつながるはずです。応援しています。
 受験生の皆さん,「最高の結果はどの試験」ですか,と聞かれたら,「次の試験!」と答える胆力で臨んでください。


 学校長 恩田 徹

やりきる,指導しきる!

 最後まであきらめずに頑張る受験生への心からの応援を伝えたいと思います。どうか,守りではなく,攻めの姿勢で受験をやりきってほしいですし,先生方も指導しきってくださることを願っています。だれしも「早く終わりたい」と思っているのではないでしょうか。しかしここは一喜一憂せず,やりきること自体が次のステージはもとより今後の生き方の資質を形づくってくれると信じましょう。おとなになって,就活などでも同じ困難に出くわします。22歳にもなって「早く終わりたい」「親を喜ばせたい」と内定をとっても,実は何をやりたいのかよくわからない優等生も少なからずいると言われています。これもわが国の教育の課題の一つだと思います。
 いま苦しいのは,次のステージで苦しまないためです。目標は何だったのか,「早期決着」か「高みを目指す」か。私どもは,皆さんの才能に敬意を表しつつ,やりきる努力と学びを評価したいと思います。



 学校長 恩田徹

年末年始のご挨拶

 明日29日から新年の1月3日まで,更新が出来なくなりますので,早いですがご挨拶申し上げます。

 受験「戦争」と呼ばれますが,悲惨な民族浄化や武力衝突が発生することはありません。紛争地帯では,今も理不尽な運命に翻弄される人たちがおられます。自分の努力で人生を変える権利は,世界中の誰もが手に出来るものではありません。豊かに生きるための選択肢を持つわが国の受験生のみなさんは,夢や目標に逃げずに踏み出してください。目標実現のために,その目標を共有し,支援してくれる人々の存在は大事です。それに気づけばより実現に近づきます。
 高校受験も大学受験も大人になるチャンスの一つではないかと思います。法的には線が引かれているとはいえ,子どもと大人を明確に分ける絶対的なルールはありません。今日から大人として他人と社会に貢献すると宣言し,責任をもってそのようにふるまえば,社会も大人として扱います。本校の「小さな大人」への目標が正にそれです。その逆もあり得ますね。そうなっては困ります。自分が変われば周囲の扱いも変わります。受験に向かう自分との闘いのなかで,無理だと決めつけず,どのようにしたら合格でき,行動できる力を身につけるチャンスです。努力もせずに失敗すると,諦めることだけが身につきます。努力せずに成功してしまうと,そのうち鼻をへし折られるだけです。努力して失敗してしまっても,経験となります。できれば努力が報われて成功するだけでなく,自信を身につけ,生涯,挑戦する人となってください。
 高校も大学も,勉強や研究するだけのところではありません。自ら学び,研究し,「知りたい」を見つけ,価値観の異なる他者や書物やメディアを通した先達を相手に,そして自己との対話を通して自学自習するところです。

学校長  恩田 徹

「なぜ堀川」か,語ってほしい!

 公立高校前期選抜の11月段階の志願者がプレス発表されました。今の選抜制度になって5年目を迎えます。この4年間,本校は実際に試験を受けてくれた人はこの数字から約60名を引いた数でした。中学3年生の皆さんと保護者の方は,この数字を見てどのようにお考えになるのでしょうか。
 現中3生が高3になるときに,「大学入学共通テスト」が始まります。高大接続システム改革という大きな教育改革の中で,入試改革が突出してクローズアップされていますが,高校教育改革と大学教育改革の三位一体改革,とりわけ高校での学びを転換することが最大のねらいであることを共有すべきです。高校入試も,実は京都の公立高校教育改革と主体的な進路実現が最大のねらいです。この高校で,好きなこと,知らなかったを見つけ,人生を豊かに生きるために思い切り深く学ぶための主体的な進路選択のための制度であるべきです。偏差値だけでなく,「好奇心に勝るものなし」の精神で,「なぜ堀川」なのか語り,未来の自分をリスペクトして,体調管理につとめ,時間を最大限活用してください。
 弱っている自分にはメッセージを発し続けてほしい。人は後ろ向き状態になると,過去の失敗に苦しめられるだけでなく,未来に押しつぶされてしまいがちです。未来に進もうとしている自分のイメージを作り上げるためにとりあえず未来に進んでください。挫折にめげない人は素晴らしい。しかし,私は,挫折が怖いので,挫折しないように頑張るしかないと思っています。歩みが遅くても,休まない人でありたいなと思っています。



 学校長 恩田徹

平成30年度京都市立堀川高等学校教員公募制度による募集要項

平成30年度京都市立堀川高等学校教員公募制度による募集要項です。

 詳しくは、こちらでご確認ください。
 
    ↓

 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/3006...



成功するための条件

 成功を目指すためには,失敗しないようにすることよりも挑戦意欲が大切であることにまずは同意していただきたいと思います。失敗しないようにしようとすると,気持ちが揺れ,守りに入りますから,目標を下げざるを得ません。つまり,高みを目指すことと,失敗をしないようにすることは残念ながら相容れないと考えざるを得ません。成功は能力と意欲と考え方の掛け算で決まるというのが社会の常識です。厄介なのが,考え方です。失敗しないようにしたいという守りの気持ちをポジティブに変換する方法の一つが「集中」です。130点の目標を設定することで100点でも満足しない癖をつけていきたいと思います。そして,どのように集中するかは準備段階で決まるように思えます。やれるときは一気にやることに加え,他人からの指示,アドバイスでも,納得すれば自分の目標と考え,自分の言葉にしてしまうことです。
 若手育成が,わが国の多くの組織の年齢構成上の課題の一つですが,成長する若手のタイプを表す次のような話を紹介しておきます。お使いを頼まれたとき,相手やモノにもよるでしょうが,皆さんはどのように対処されるでしょうか。1.本務ではないとやんわり拒否 2.なんで私なのか納得できればやってもよい 3.しぶしぶだがやる 4.言われ以上すぐにやる 5.お節介かと思うが細かく御用聞きする 
 次の「自立する18歳の日」にもしも,おうちの手伝いをと考えている諸君は参考にしてください。学ぶことに置き換えると以上の選択肢はどのような言葉に置き換わるのでしょうか。「(若)葉」と「さなぎ」と「山」の若き狩人たち,イソップ寓話「3人のレンガ職人」の話も参考に,まずは目標を130%に設定しようではないか。



学校長 恩田徹

The ballot or the bullet.

 この言葉がアメリカで発せられたのが,公民権法制定の年。わが国は前の東京オリンピックの年。韻を踏んでいることに感心しつつ,「投票」で目的を達成するか、「弾丸」で実力行使してでも目的を達成するかの二者択一は現在でも世界各地で顕在化している事実でもあります。せめて順序を逆にすべきではないのかと思います。
 昨年度の参議院選挙は18歳が初めて投票する機会でした。本校生徒が参加した昨年6月12日,大阪で開催された関西プレスクラブ主催の各党の当時の幹部の方(稲田 自民党政務調査会長,山尾 民進党政務調査会長,佐藤 公明党政務調査会長代理,小池 共産党書記局長,馬場 おおさか維新の会幹事長,福島 社民党副党首,玉城 生活の党幹事長,中山 日本のこころを大切にする党代表,荒井 新党改革代表)が出席された公開討論会から1年余りの期間の政治環境の変化を感じることも主権者教育にかかわることと思います。今回新たに投票権を付与された約半数の17期生に限らず,堀川高校生の皆さんは,期日前投票も含め,投票に行かない理由(政治や社会に関心を持たない,あるいは自分事として考えない)を受験勉強のせいにしてほしくはありません。探究活動の一環として学びの機会にしてください。受験勉強で忙しいのは分かります。みんなで決めた約束事はきちんと守るなど,人間は大変な時にその本性を発揮するものです。そういったときこそ,他者への思いやりや善悪の判断が出来ない「大きな子供」になってしまっては社会での成功はおろか個人としての幸せすらままならないのではないでしょうか。
 本校での探究の手法として「疑う」ことや「批判的精神」は不可欠です。これを「朋と愉しめ」としてスローガンとしております。今後,「勝手に探究する」学校文化を創造していくにあたって,自主ゼミをはじめ,そういった主体的な活動を「主権者」の立場でも発揮していってほしいと願っています。



                            
 学校長  恩田 徹


目標を高く!!

 毎年,8月は,先の大戦でわが国はもとより,尊い命を落とされた方々に思いを馳せる機会です。理念や目標の失敗は戦術や作戦によって補えないことにも気付かされます。
 さて,いよいよ9月。明日から文化祭です。個別には課題があろうかと思いますが,この時期,日々の学習と文化祭準備にあたって,全体として生徒諸君が頼もしく二兎を追う活動を見守っています。
 各クラスが一体感を持って高みを目指すコンテストは,表彰式での落胆ぶりを見ると,切なくなります。とりわけ9月3日(日)の3年生のアトリウム・パフォーマンスは”命がけ“の取組と言えます。3位,2位と発表された時の”落胆ぶり“は,無難に満足せず,高みを目指す堀高生の本懐と言えるのではないでしょうか。この行動規範がほかの取組への汎用力となってほしいと願います。満足できないとすれば,何が問題だったのでしょうか。スキルにとどまらず,実はシナリオ自体に限界があった設計上の問題なのか,さらには伝えたい”理念”が原因なのか・・・。優勝すればすべて良しでいいのだろうか。視点を変えて,W杯出場が決まった”侍ブルー”は世界の舞台で何を伝えたいのだろうか。
 サッカーは技術の習得だけでは勝てません。相手を敬い,仲間と協働しなければ成果が上がりません。与えられた条件の中で勝負しなければならず,卑劣な算段や姑息な手段よりも向上心が大切です。目先の安易さに流されてはいけません。というのは,国内,国際共に政治上変わりようがないと思われた困難ですら,理想実現のために変えてきたのは人間です。パフォーマンスを通して伝え,共に考えたい理念,目標のために努力している実感を持つことはサッカーであってもわが国にとって非常に大切だと思います。
 わが国の教育システムは,言われたことはやるが,“自立できない人”を量産していると言われています。“自立する18歳”として堀川高校を“卒業”するため,今後さらに,“批判なき探究に進歩なし”の精神で,自分の頭で考えたもの同士が,共に自由に議論し,高みを目指してほしいと願います。

 最後になりましたが,本校SGH運営指導委員としてご指導いただいておりました早川信夫様(NHK解説委員)ご逝去のご連絡を受けました。残念でなりません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。




 学校長 恩田徹


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京都市立堀川高等学校
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