京都市立学校・幼稚園
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【学校説明会直前】探究フロア紹介2「探究の魅力」

 探究フロア紹介、2回目は「探究の魅力」の発表についてです。なんとも簡潔で明快なタイトルを銘打っておりますが、このパートのリーダーが書きました下に掲載しています文章も、自身の探究活動に対する思いが溢れ出ていて、読んでいると探究活動の様子が目に浮かび、こちらまで愉しくなるようなものになっています。当日の発表では、ぜひ生で探究活動をたのしんでいる堀高生の様子をご覧いただきたいと思います。

 こんにちは、「探究の魅力」パートです。探究には、たくさんの魅力があります。たくさんあると言っても感じる魅力は人それぞれで、私たちは日々の探究活動の中で多くの魅力を感じています。23日の学校説明会では、私たちが感じている魅力を、中学生の皆さんに知ってもらうとともに、探究に興味を持ってもらいたいなと思っています。
 私たちは今、約1週間後に迫った学校説明会に向けて準備を進め、練習を重ねています。この説明会で中学生の皆さんに探究の魅力を伝えるにあたって、私たち自身も探究の何が愉しいのか、探究活動を通して自分自身がどう変わったのかをじっくり考えています。(堀川高校では、探究のたのしさを「愉しさ」と書きます。)
 私は探究活動の中で、新しいことを知り、自分の考え方や見方が広がっていく瞬間が一番愉しく、自分の成長を感じるときでもあるなと思っています。「新しいことを知る」というのは新しく学ぶ知識に限ったことではありません。例えばグループで話し合うとき、友達のユニークで鋭い意見に「あぁ、そういう考え方もあるんだ」といつも驚かされます。その新しい視点を知ることで、物事をより多面的、批判的に見ることができるようになり、自分の視野が広がります。そしてふとしたときに、自分の考え方が少し前の自分と随分違っていることに気付きます。この瞬間が私の中で最もたのしく、わくわくするときです。
 中学生のみなさんの多くが、「どうして堀川高校では探究をするんだろう?」と思っているのではないでしょうか。中には、「探究って面白くなさそう」と思っている人もいるかもしれません。しかし、私たちの発表を見ていただければきっと、「探究って愉しそう!やってみたい!」と思ってもらえると思います。
 ここには書き尽くせませんが、探究の魅力はまだまだたくさんあります。また、探究の魅力は学校パンフレットや先生の口からでは伝えることはできません。私たちが、私たちの言葉で、感じている探究の魅力を精一杯お伝えします!7月23日の土曜日、探究フロアでお待ちしています!
探究フロア(2)「探究の魅力」 パートリーダー 宮永 三亜

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【学校説明会直前】探究フロア紹介(1)「探究とは」

 前回から「学校説明会直前」と題して、お送りしています17期生探究基礎委員会です。前回の「ゼミ長ブース」紹介に続き、今回から「探究フロア」紹介を全3回にわたり、お送りします。その一発目は、最も重要で難解なテーマ「探究とは?」の発表を担当するリーダーよりのメッセージです。


 みなさん、探究とは何かわかりますか?探究の定義は『「用意された答え」のない「問い」に対して正しいと思える答えを自分なりに導き出す営み』とされています。しかしこれだけでは少しわかりにくいですよね?「探究とは」のポスター発表では、この定義を具体例を交えてわかりやすく噛み砕いて説明するとともに、日々、探究活動に取り組む探究基礎委員が思う「探究とは」をお伝えします!当日の発表を楽しみにしていてください!

 今、私たちは学校説明会でのポスター発表にむけて「探究の本質ってなんだろうか・・・」「どうすれば来てくださる中学生に伝わるだろうか」と話し合いを重ねています。半年間「探究基礎」の授業を受けてきた1年生も、1年半受けてきた2年生も、改めて探究に向き合い意見を交流することで探究の奥深さに気付くことができ、探究について考えるいい機会にもなっています。
 探究をするには多くの時間がかかります。調査・実験をしてみても予想していたことと違うことが起こり、なかなか簡単には進みません。今回のポスター作りでもパートで話し合い、試行錯誤を重ねているので多くの時間がかかっています。しかしその時間があるからこそ私たちは探究についてしっかり考え、他の人の、自分にはない探究の捉え方を知ることができるのだと思います。私が1年生のときに考えていた探究は今考えている探究とは違います。今自分が考えていることや感じていることも、成長した自分でもう一度考えると、また違った発見があると思います。この説明会では、私たち17期生、18期生にとっての「探究とは」をお伝えします!ぜひ、ご来場ください!

探究フロア(1)「探究とは」 パートリーダー 脇坂 理沙

次回の更新は7月15日(金)「探究の魅力」の紹介です。お楽しみに!

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(7月学校説明会直前!)ゼミ長ブースのご紹介

 学校説明会、探究フロアの情報をお伝えする企画第一弾。今回ご説明するのは各ゼミ長による「ゼミ発表」です!

 先日の更新でもご紹介したように、1年生の後期からのSTEPでは、分野ごとの「ゼミ」と呼ばれるグループに分かれます。そこでそれぞれに合った探究の「術」を学び、探究活動を行います。
 ゼミとはどのようなものか、それはお分かりいただけたかと思いますが、「じゃあ、このゼミって具体的にどんなことしてるの?」となりますよね?それぞれのゼミの活動内容が気になりますよね?
 そんな声にお応えするのがこの「ゼミ紹介」。各ゼミのリーダーである「ゼミ長」が、「私たちのゼミではこんな活動をしています!」や「うちのゼミはこんなところが愉しいんです!」など、みなさんのゼミに関する疑問を解決できるような発表をします。

 1年半の「探究基礎」の授業のうち、実に3分の2がゼミでの活動です。ですから、自分が最も興味のある分野のゼミに入るのが一番です。ですが、自分の興味というのは一朝一夕に見つかるものではありません。自分の興味を見つけられないままだと、ゼミ活動を愉しめなくなってしまうかもしれないのです。
 今回の発表は、皆さんが興味を見つけることができるものになっていると思います。発表を見て、「こういうの興味ある!」というゼミが見つかれば、とてもうれしく思います。

 ゼミ長たちは4月からそれぞれ紹介したいことを書き出すなどの準備を始め、中学生のみなさんに自分のゼミの魅力を感じてもらうべく、一生懸命取り組んでいます。今は当日の発表で使うポスター制作の最中。ゼミをアピールする気持ちがひしひしと伝わってくるポスターになっています。
7月23日の土曜日、CALL教室と自然科学教室にて、有意義な時間を約束します。ゼミ発表へのご来場を心からお待ちしています!

ゼミ紹介パート担当 探基副委員長兼ゼミ活動研究班班長
丸本涼平

注意点
 一部のゼミは、時間帯によっては発表が行われていない場合があります。
詳しい時間は後日発表される予定です。

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【探究科】理系ゼミ紹介

 今回は探究科理系ゼミの紹介です。身近なことから難しそうなことまでわかりやすく、熱意をもって説明しています。主に実験などを行うこの理系ゼミは、文系ゼミとは一風変わってこちらも面白そうですね!

〔物理学ゼミ〕
 物理ゼミでは、運動・熱・波・電気と磁気などが関係するような探究課題を設定し、各自で実験をするなどして活動しています。自分の興味のありかや、ある設備を使ってできる課題を考えるのが難しく、苦労する人もいました。探究課題は、真空環境下で実験をしている人や、ブルーライトをカットするレンズの改良に取り組む人など、実にさまざまで見ていてとても楽しいです。詳しい内容は説明会当日にお伝えします。

〔化学ゼミ〕
 主に化学的なことを探究課題としています。化学的なことといっても、生物よりだったり、物理よりだったりその幅は広いです。JUMPではSTEPから準備してきた個人の探究課題にそれぞれが取り組んでいます。先日行われた中間報告会では、それぞれが自分の探究課題とその仮説、具体的な実験方法などを発表し、ほかの生徒や先生方から指摘を受けました。これからはその指摘をもとに研究計画を見直しつつ、再び個人探究に取り掛かります。納豆やせっけん、金属イオンなどなど…。実際の探究例は学校説明会当日に詳しくお伝えします。ぜひぜひ見に来てください。

〔生物学ゼミ〕
 突然ですが、生物ってなんだと思いますか?人によって答えは様々ですが、命あるものはすべて生物だ、ともいえるのではないでしょうか。そんな生物の神秘に触れられるのがこのゼミの特徴だと思います。また、JUMPでは、週に1度の交流会とともに、それぞれが思い思いの研究をしています。細胞培養をしている傍らでミミズを観察していたりするので、そばで見ていると面白いです。そして、最初の話にもありましたが、人間も生物にに含まれるということを考えると、探究を行っている自分たちも探究テーマになり得るということですね。探究に熱心な人を見守る探究なんかは面白いのではないでしょうか。さて、本ゼミについてもっと詳しく知りたいか方は、ぜひ学校説明会へ。

〔地学ゼミ〕
 地学。その探究領域は地球の奥深くから宇宙の遠く彼方にまで広がります。地学ゼミでは主に、地形・津波・地震などを取り扱う地質、雲や雷など天気全般を取り扱う気象、星やブラックホールなどを取り扱う天文といった領域での探究を行っています。JUMPでは、毎週パワーポイントかレジュメを用意して進歩状況をプレゼンして質疑応答を行っています。先ほども述べたとおり、探究領域が広いのでほかの領域を探究している人にも分かるように工夫して説明する必要があり、工夫の連続です。みんなの探究を見ていると、天体観測やシミュレーション、再現実験や気象観測など、研究に対して様々なアプローチがあってとても面白いです。みなさんも堀川高校地学ゼミで森羅万象を探究しませんか?

〔数学ゼミ〕
 数学や、それを取り巻く事象について探究します。数論から解析学まで非常に広く深い数学の考え方を知るための第一歩として、STEPでは解析学において重大な位置を占める「オイラーの公式」について学びました。JUMPではここで得た数学の方法をもとに、各人の扱いうる探究課題を設定・吟味・共有しています。今後も個々、探究課題への考察を重ねつつゼミでの発表による相互補助をもとに探究の枠組みを作っていきます。ゼミでの詳しい活動内容や具体的な探究例は学校説明会にて紹介します。

〔情報科学ゼミ〕
 情報科学ゼミでは、コンピューターシミュレーションなどを製作してそれを用いて探究を行います。STEPではExcelVBAを使ってプログラミングの基礎を学びました。たとえば、学校内でウイルスがどのように感染していくのかをシミュレーションすることで学級閉鎖の有効性などを検証しました。現在JUMPでは個人研究へ向けてデータを集めたり、実際にシミュレーションを作成したりしています。このゼミの魅力は実験などではできない「もしも」をコンピュータ上で再現できてしまうということです。そのワクワクを味わいたい方は情報科学ゼミのことを覚えておいていただけると幸いです!!!

 どうでしたでしょうか、文系ゼミも理系ゼミも面白いことに取り組めそうなゼミばかりでしたね。しかし、ゼミの魅力はこの文面だけでは語り切れていないはずですので、ゼミ長からさらなる情報を得るために、ぜひ学校説明会にご来場ください。

 次回更新は7月11日(月)です。お楽しみに!

(17期生探究基礎委員会)
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【普通科】理系ゼミ紹介

 今回は普通科理系ゼミを紹介します。普通科の理系ゼミは探究できる分野の幅が探究科の理系ゼミよりも広く、同じゼミでも違う分野の探究をしている仲間がいます。そのため、より広い視野で自分の探究を見つめることができるという魅力があります。

〔生物学・化学ゼミ〕
 主に生物の生態や身近な科学現象を探究課題として実験や文献調査をおこなっています。STEPではグループで探究を行い、実験から論文作成までの一連の流れを確認しました。このSTEPの活動を基にJUMPの個人探究に取り組んでいます。日々の活動では各々で課題は違いますが、進歩状況交流や中間報告会を通してお互いの研究の共通点や工夫点を見出し、個々の探究を深めることにつながっています。日ごろから先生や仲間の意見を取り入れて研究計画を練り直して実行していくサイクルを大切にしています。これから、この研究計画をさらに進めて、仮説と結果の違いを比較しながら論文にまとめていきます。詳しくは学校説明会当日お伝えします!

〔物理・地学ゼミ〕
 主に物理の分野では、ある物事を数式に落とし込んだり、それを用いて新しい発見をしていく探究課題を扱い、地学の分野では宇宙について探究する課題を扱います。これまで先生との面談、ゼミ員間での交流を経て課題を設定しました。中間報告会ではそれぞれの研究計画についてほかのゼミ員の探究をより良いものにするためにパワーポイントとレジュメで発表し合い、その後質疑応答をしました。今は、その研究計画をもとに自分の考えの根拠となるデータを集めています。学校説明会でお待ちしております。

〔数学・情報ゼミ〕
 数学・情報ゼミでは、主に株や経済についての探究課題を扱います。STEPでは、会社の経営状況を売上高や経常利益などの数字の並んでいる財務諸表から主にExcelを使って、数字を読み取り、計算して、その会社に投資する株の割合を求めるなどしました。これまで、自分の興味のあることから探究テーマを探し、深め、そして設定しました。そして今、JUMPでは、個人探究をしています。データを集めたり、統計を取っている人もいます。テーマにはそれぞれの個性があり多岐にわたります。一人ひとり探究することが違うので大変ですが友達と意見交換をしたりして、いろいろな観点から吟味して愉しく探究活動を進めています。

〔スポーツ・生活科学ゼミ〕
 主にスポーツ科学や生活科学の分野についての探究活動を扱う、普通科にしかないゼミです。他のゼミと比べて、アンケート調査に特化しており、他ゼミより詳しくアンケート調査の方法をSTEPから学んできました。そして、それに基づき班員がそれぞれ自分の探究課題を解決するためのアンケートを作ってきました。同時に、先行研究などから背景、目的をまとめ、仮説を立て、それらを先月の中間報告会で相互評価しました。先日実施されたアンケートの結果が出次第、各自が自分の探究にあった分析を行っていきます。普通科のみのゼミであるため、ゼミ内での結束が強く、協力しながら個人が自分らしさを出しています。部活、食生活、睡眠、友人関係に至るまで、多種多様な実際の探究例は、学校説明会にてお伝えします。

 いかがでしたでしょうか。次回更新は7月7日(木)【探究科】理系ゼミ紹介です。3回にわたるゼミ紹介も次回で最後です。興味のあるゼミは見つかりましたか?「もっと詳しく知りたい!」「ゼミ長と直接話してみたい!」という方は是非 7 月 23 日(土)の学校説明会にお越しください。ご来場お待ちしております!

(17期生探究基礎委員会)
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【普通科・探究科】文系ゼミ紹介

 たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよ詳細なゼミについてのご紹介です。次の記事は、各ゼミのゼミ長さんが書いた原稿を掲載しています。それぞれのゼミ長のゼミに懸ける熱い想いを感じてください!

【普通科】
〔言語・文学ゼミ〕
 言語か文学、どちらかの分野で専門的な探究を行います。自分が興味関心を持っている言葉や文法、文学作品について深く研究できるのが特長です。これまでは自分の研究対象についての調査をしながら、担当の先生との面談や全く違う分野の研究をしているゼミ員との交流を通し、課題を具体化しました。これからは論文の執筆に向けて、論拠となるデータ集めを行なっていきます。時代を越えた作家の共通性や言葉の速度、二作品の創作意図比較など探究課題は多岐に渡ります。より詳しい内容等については、説明会当日にお伝えさせていただく予定です。

〔人文科学ゼミ〕
 そもそも、人文科学とは、哲学・歴史学・文学など人間文化を研究対象とする学問の総称です。そのため、このゼミでは、上記の学問以外にも地理学や観光学など非常に幅広いテーマを扱っています。今は、ゼミ員全員が探究課題も決まり、着々と個人探究を進めています。ひたすら文献にあたったり、実際に市役所に行ってお話を伺ったり、研究方法は実に様々です。先日、これまで調べたことの整理と自身の研究の進捗状況の把握を目的として、中間報告会を行いました。ここで受けた指摘をもとに、さらに根拠を裏付ける資料を探したり、文献を読み進めたりしていきます。学校説明会では、もっと詳しくゼミの活動の内容をお伝えします。お楽しみに!

〔社会科学ゼミ〕
 社会科学ゼミでは社会学・法学・政治学・教育学などの幅広い分野を扱っているゼミです。これまでは、輪読会や外部から講師を招いての講義がありました。今は、各自課題を設定し、個人で図書館での文献調査やインターネット調査によって情報収集をおこなっています。しかし個人で作業を進めていると、調査した内容が偏ることがあるので社会科学ゼミでは毎時間必ずゼミ内で交流をするようにしています。先日の中間報告会では各自研究計画書を作成し、その内容について相互評価をしました。このようにたくさんの仲間と自分の「知りたい」ことを学べる「愉しい」ゼミです。もっと詳しく知りたい方はぜひ学校説明会にいらしてください。

〔国際文化ゼミ〕
 日本と外国を比較し探究活動を行います。他のゼミに比べテーマが多岐に渡ります。探究テーマに制限はなく、音楽やスポーツ、政治など自分の興味のあることについて探究ができるのが魅力の1つです。JUMPではゼミ員交流や先生、TAさんとの面談を通じて見つかった課題を1つずつ丁寧に分析し解決しよりよい探究になるように活動しています。

【探究科】
〔言語文学ゼミ〕
 探究科言語・文学ゼミ、略して言文ゼミです!
 言文ゼミは、その名の通り、言語・文学系の分野について探究するゼミです。基本的には日本語・日本文学を研究対象とします。身近な言葉に迫る言語学もよし、趣味に走って和歌や文学作品を解釈するもよし。自分の興味をとことん追究できるのがこのゼミの魅力です!
 言文ゼミでは、JUMPが始まった途端に、個人での作業が随分増えました。自ら府立図書館を訪れたり、論文サイトを見比べたりと、各人が必要な資料集めに奔走しています。個人探究とは言えども、言葉をこよなく愛するゼミ員同士、和気藹々と語り合ううち、いつの間にか互いの探究が深まっている、という光景もよく目にします。

〔人文社会ゼミ〕
 人文社会ゼミの領域は政治、芸術、宗教、心理学、歴史、社会学など多岐にわたり、私たちの住んでいる世界すべてといっても過言ではありません。また、人文社会で最も重要なことは物事を多面的に見る力で、この意見はどの立場から述べられているか、自分の主張は一辺的な考えではないか、と常に自問自答しています。現在おこなっているJUMPでは個人で探究テーマを設定し探究をすすめています。前述したとおり人文社会の領域は多岐にわたるため探究テーマもオリジナリティにあふれます。例えば自衛隊の「グレーゾーン事態」に関する政治的なテーマを扱う人もいれば京都にはなぜ地蔵が多いのかという歴史的、地域的なテーマの人もいます。領域が幅広いのが人文社会の楽しいところなのですが、それが難しいところでもあり、その難しさに朋と力を合わせて取り組んでいます。学校説明会ではより詳しい内容を紹介するのでぜひお立ち寄りを!

〔国際文化ゼミ〕
 主に日本と外国について比較する探究課題をあつかいます。様々なテーマを扱えるのも特長です。これまで、先生との面談だけでなく、STEPでの学びを活かしゼミ員間での交流を重視し、時間をかけて念入りに課題を設定しました。先日の中間報告会では、それぞれの研究計画、根拠としようとしている事柄が適切であるか、STEPの期間に先生から受けた指摘などの「術」を思い出しながら、相互評価をしました。これから、その研究計画をもとに自分の主張の論拠となるデータ、文献を集めていきます。言語や教育、健康や環境から菓子パッケージまた独裁に至るまで。実際の個人探究例は、学校説明会当日に詳しくお伝えします!


 どうでしたでしょうか、ゼミ長の熱い想いを感じ取っていただけたでしょうか。どのゼミ長もぜひ学校説明会に来てください!と書いていたと思います。皆、みなさんに自分のゼミについて紹介したくてたまらないのです。その学校説明会は7月23日(土)に開催されます。説明用のポスターも現在製作中です。当日のご来場を楽しみにしています。

 次回更新は7月4日(月)【普通科】理系ゼミ紹介です。更新日が月曜になりますので、ご注意ください。
(17期生探究基礎委員会)

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「ゼミ活動」とはなにか

 前回の『「探究」とはなにか』でもお伝えしましたように、現在2年生の17期生は「探究基礎」の集大成となるJUMPの期間にいます。ここでは10人ほどの少人数で構成される「ゼミ」で仲間と協力しながら、個人の探究課題に取り組みます。「ゼミ」は同じ分野に興味のある人が集まり専門的な研究の手法を学ぶグループのことで、1年生の前期末に希望調査を経て所属するゼミを決定します。そして、1年生後期から、クラス単位のHOPに代わって、ゼミ単位で活動するSTEP、そしてJUMPが始まります。

 そのSTEPではHOPで学んだ探究の進め方を実践し、定着を図るとともに、JUMPで「ひとり」になって探究を進めるための準備をします。その中で、自分の「知りたい」分野の知識を習得し、専門的な研究の方法を会得します。そして、先生や現役大学院生のTA(Teaching Assistant)さんにアドバイスをもらいながら、JUMPで探究したいことを発掘していきます。

 JUMPでは、STEPで身につけた専門的な探究の手法である「術」を活用しながら、ゼミ員と熱い議論を行い、それぞれの個人探究課題の解決に取り組みます。実際の様子は、来週以降、各ゼミ長が紹介を行います。

 ゼミには以下のものがあります。
【普通科】
 言語・文学
 社会科学
 人文科学
 国際文化
 スポーツ・生活科学
 生物学・化学
 物理・地学
 数学・情報

【探究科】
 言語・文学
 人文社会
 国際文化
 物理
 化学
 生物学
 地学
 数学
 情報科学
(普通科と探究科は人数が異なるため、ゼミに違いがありますが、ほぼ同じ内容を扱います。)

 堀川高校のゼミ活動の特徴として、進路のための文理選択とは異なる学問分野のゼミに所属することが可能で、文系でも理系ゼミに所属する人、理系でも文系ゼミに所属する人が多くいます。7月23日(土)の学校説明会では、そのようにゼミを選択した「ゼミ長」も紹介を行います。ぜひ、ご来場になり、どうしてそのような選択をしたのか尋ねてみてください。

(17期生探究基礎委員会)

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「探究」とはなにか

 堀川高校には1年生と2年生前期の期間に、週2時間の「探究基礎」という授業があります。この授業は、普段の授業時間で行われ、普通科・探究科どちらにもあります。17期生の場合、1年次には3・4限に、2年次には6・7限に行われています。

 そもそも、「探究」とはなんなのでしょうか。
 「探究」とは[答えのない課題、未知の事物に対し、論理的に主張を導く活動]のことです。今、人類が抱えているさまざまな課題、社会問題や科学的な事象、自然の摂理、そもそも人間とはどのような存在なのかなど。物事の本質を探り、常識とされている事柄や自分が一度得た結論に満足すること無く、「知りたい」を究めていく活動が「探究」です。
 そして、論理的に主張を導くためには、文献調査や実験を行ったりすることで批判的に検討し、根拠を示すことが必要とされます。もちろん、主張する手段として論文を書くことも必要になります。その物事の見方や、文献・データの集め方、論文の書き方といった「探究の作法」を学び、社会に出て世界の課題に向き合うことができる力を身につけるのが「探究基礎」の授業です。

 「探究基礎」の授業についても詳しくご紹介します。
 「探究基礎」の授業は1年前期、1年後期、2年前期の3つの期間に分かれていて、それぞれをHOP、STEP、JUMPと呼んでいます。現在、18期生がHOPを17期生がJUMPの活動をしています。
 まず、HOPはクラス単位で授業を受けることから始まります。この期間に、分野を問わず研究において必要とされる普遍的な考え方を身につけます。ここで学ぶことは「探究基礎」の授業の中でも基礎となる、重要な事柄で探究の「型」とも呼ばれます。最後には学年全員で同じ「問い」に対して、一人一本論文を書きます。
 次に、STEPです。ここから、少人数講座(ゼミ)に分かれてそれぞれの専門分野の固有の研究方法を学びます。そこで身につけることは探究の「術(すべ)」と呼ばれます。実際に、17期生がどんな活動をしてどんな「術」を身につけたのか、7月23日(土)学校説明会当日、各ゼミ長が詳しくお伝えします。ご期待ください。
 最後はJUMPで、「探究基礎」の集大成になります。この期間は、HOP・STEPで学んだ内容を踏まえ、各個人が課題を設定し、論文を書き上げます。同じゼミの“朋”と先生、大学院生のTA(Teaching Assistant)さんと共に、「知りたい」ことに半年間、じっくりと向き合います。現在の17期生のJUMPの様子は、再来週以降HPでもお伝えして参ります。

 最後に、なぜ「堀川」で、「高校」という場でこのような取り組みを行うのでしょうか。
 17期生探究基礎委員会では、探究を「盛り上げる」ために、自分の「知りたい」ことを、“朋”と共有する場を作る企画をおこなってきました。やはり、この問いの答えはここにあると思います。高校生という時期に「探究」をする意味、そこに「大学に入って行う研究の先取りができて有利だから」といった考えはありません。もちろん、大学生になるまで待ちきれないような「知りたい」ことがあった人もいるでしょう。しかし、学部学科のような自分の限られた狭い領域にとどまること無く、幅広い世界に興味・関心をもてるのが高校という場だと思います。そして、京都中、さらには遠方より“朋”が来て、言の「葉」を巧みに使い語り合い、理解を深め「高みを目指す」ことができるのが「堀川」だと思います。様々なことに興味・知識を持っている仲間がたくさんいます。ぜひ、堀川で一緒に探究をしませんか?

 今回の内容は少し難しいものだったかと思います。質問がございましたら7月23日(土)学校説明会で探究基礎委員にお尋ねください。お待ちしております。

(「葉(わかば)」の17期生探究基礎員会)

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17期生探究基礎正副委員長よりごあいさつ

 閲覧ありがとうございます。今月も毎週木曜日に更新していきます、17期生探究基礎委員会です。過去の記事は左の「17期生探究基礎委員会」というタグをクリックするとまとめて見られ便利です。ぜひ、ご利用ください。

 今回は、17期生探究基礎委員会を司る、すなわち17期生全体の探究活動を盛り上げる中核を担っている委員長、副委員長より皆様にご挨拶申し上げたいと思います。「探究」についての所懐を述べてもらいました。実際に探究活動をし、探究について深く考えている堀高生は、何を思っているのか。あいさつに代えて紹介させて頂きます。

【17期生探究基礎委員長】若林 悠人
 探究活動に取り組んでいると、しばしば次のように自分に問いかけることがあります。「あなたは何故そのことを探究するの?」この質問には、二通りの答え方があると思います。ひとつは、社会全体の幸福、技術の発展…これらは、「目的」であって、自分の探究が他者にどう役立つか、という見方で答えたわけです。一方、「知りたかったから」。「すべては君の「知りたい」からはじまる」という堀川高校の言葉にもあるように、これが、探究をする「理由」であると思います。この、「目的」と「理由」は混同されがちであり、重なる部分もあるのかもしれませんが、僕は、「理由」を決して失ってはいけないと思っています。探究するということは、探究をしている自分自身との対話が不可欠です。「私」の探究において最も欠かすことのできない要素は、「私」ではないでしょうか。一人ひとりの想いを、「知りたい」という感情を、探究していくのです。そして、学校説明会や、探究基礎研究発表会などを通して、その気持ちをより多くの人に知ってもらえることを、僕たち探究基礎委員会は目指しています。

【17期生探究基礎副委員長】宮森 志摩
 私にとって探究とは自分自身に問い続けるということです。わかったつもりになるのは簡単であり、つい「本当にそうか?」と疑うことから逃げてしまいます。自分に問い続けるのはとてもつらいですが、その辛さを乗り越えようと、もがいて初めて「知る喜び」が得られるのだと思います。探究基礎の時間では、自分なりの答えが出るという喜びだけでなく、答えを探り続けるその過程で出会う喜びもあります。
 また、「知る喜び」は探究基礎の時間外でも味わうことができます。普段の生活の中でふと浮かんだ疑問をじっくりと考え続ける。考え「続ける」という部分がポイントです。疑問が浮かんだとき、大抵の場合は考え、自分を納得させ、完結させてしまいがちですがそこで終わらせずに「本当にそうか?」と何度も自分に問うてみてください。きっといつか「知る喜び」に出会えるはずです。
 学校説明会では生徒の目線から見た「探究」をお伝えします。ご来場お待ちしています。

【17期生探究基礎副委員長】丸本 涼平
 「探究ってなんだろう?」堀高生でも答えがなかなか出てこないような難問です。
 私たち17期生は入学して1年と少し。探究活動は多岐に広がり、その厳しさ、愉しさを味わってきました。私たち探究基礎委員会の仕事は、学校内の探究活動をより愉しめるようにすること、そして、探究の愉しさを学校外に広めていくことだと考えています。学校説明会は後者の仕事の中でも特に大仕事。「堀川高校の探究」、そして「堀川高校」を皆様にアピールできるよう、全力で準備を進めて行きます!
 現在17期生はそれぞれが、自分が興味を持ったテーマについて探究する「個人探究」をおこなっています。私はつい先日までテーマがなかなか決まらずに悩んでいました。ですがようやくテーマが決まり、探究をより一層愉しめるようになりました。自分自身でより深く理解できた探究の厳しさと愉しさ、学校説明会で皆様に伝えます。ご来場をお待ちしています!

(17期生探究基礎委員会)

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●私たちは17期生探究基礎委員会です!

 先週より、堀川高校公式ウェブページでの探究紹介をはじめました、17期生探究基礎委員会です。私たちは、先生とともに探究基礎の授業の進行や、17期生の探究活動がより盛り上がるような取り組みを企画、運営しています。そして、学校説明会では中学生のみなさんに、堀川で探究活動をしたい!と思っていただけるように、探究活動の魅力を伝えていきます。
 これまでの活動の一つには、探究基礎の授業の節目に、学年の“朋”全員が集まって探究活動の理解を深める「まとめの会」があり、そこでは探究基礎委員会が内容を一から企画しています。そこでは、17期生がより良い探究活動をできるように、授業で学んだことを振り返り、今後の探究活動を見据え、熱い議論をしました。また、17期生探究基礎委員会は過去2回の学校説明会でも探究紹介を行い、その間も探究活動に向き合ってきました。
 堀川高校の中で、探究基礎の“愉しさ”をいちばん考えているのが私たちだという誇りがあります。7月の学校説明会は、17期生探究基礎員会が中学生、保護者の皆様に、探究活動をお伝えする、最後の機会になります。これまで私たちが感じてきた、堀川の探究活動の魅力を精一杯お伝えしたいと思います。当日はぜひ気軽に、声をかけてくださいね。

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行事予定
7/15 短縮授業(1・2・3・4限) 午後:保護者懇談会
7/16 PST  探究道場
7/17 町へ出ようプロジェクト(祇園祭山鉾巡行ボランティア)
7/18 海の日
7/19 短縮授業(1・2・3・4限) 午後:保護者懇談会  スクールカウンセラー来校日
7/20 短縮授業(1・2・3・4限) 午後:保護者懇談会
7/21 1・2年全員学習  3年夏季補習
京都市立堀川高等学校
〒604-8254
京都市中京区東堀川通錦小路上ル四坊堀川町622-2
TEL:075-211-5351
FAX:075-211-8975
E-mail: horikawa@edu.city.kyoto.jp