京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/13
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前期終業式でのお話

 前期末考査、お疲れ様でした。
 4月以降半年が過ぎました。19期生のみなさん、文化祭、体育祭をやりきって、総エネルギー量が増え続けています。まだまだ増えます。自己実現の一つである進路実現に向けて、チャレンジし続けていきましょう。20期生のみなさん、探究基礎が終了し、いよいよ進路実現に向けて本格始動となります、進路実現も探究活動そのものです。まだまだ探究活動は続きます。チャレンジし続けてください。21期生のみなさん、入学後半年が過ぎ、少しずつ堀高生として成長してきています。11月の学校説明会では、中学生の皆さんに圧倒的な姿を見せてください。同じく、成長に向けてチャレンジし続けてください。
 今、みなさんにチャレンジという言葉を送りました。目標の達成や夢の実現にはチャレンジ精神が必須です。堀川高校に関わるお二人の方を紹介しながら、チャレンジについて少しお話をします。
 お一人目は、すでに各メディアで報道されている通り、ご存知だとおもいます。カタールのドーハで行われておりました世界陸上選手権大会、男子20キロ競歩で、本校卒業生の山西利和さんが金メダルを獲得しました。来年の東京オリンピック出場も内定しました。山西さんは本校13期生で高校入学後から陸上競技部で競歩を始め、高校2年生でインターハイ2位、3年生では優勝し、ウクライナで行われた世界ユース選手権大会でも日本代表として金メダルを獲得しています。
 今回の世界陸上でのゴール直後のインタビューがとても山西さんらしい謙虚でクールなものでしたので、一部紹介します。
「うれしいのと、ほっとするのと、まだ次があるので、またここで勝ったことで、見える景色とか、また次が見えてくると思いますので、そこに向かっていきたいですし、世界一をとったからどうっと、何かすごいとかいうのではなくて、大事なのは、僕のレースを見て何を感じてくれたのかということであって、ただ僕が勝ってうれしいだけでは、僕たちの競技っていうのは、意味がないと思うので、今日のレースを見て、誰か何かしら感じてくれていたのであれば、競技者冥利に尽きると思います。」
「世界一がゴールではないと思うので、その先が必ずありますし、そこが僕の目指していくゴールだと思うので、この世界一が、すべてではないですし、ただただ偶然一回勝っただけにすぎないという見方もできますから、あの、まあ、うれしいという気持ちもあるんですけれど、やはり僕一人の力だけではく、多くの方の支えであるとか、サポートがあって、初めての僕のレースが一本成り立っていますので、そこに少しでも恩返しのできるレースであったならばうれしいですし、見ている人に少しでも通じるレースであったならばうれしいです。東京オリンピックはほかのオリンピックとは違う意味があると思うので、そこでまた見ていてくださる方々に何か感じていただけるようなレースをしたいと思っています。」
 このインタビューからもわかるように非常に謙虚で、感謝を忘れず、さらに先を見越したチャレンジ精神が伝わってきます。堀川高校時代でもそれは貫かれていました。どんなにつらい練習でも、土曜日日曜日の試合の後でも、学校でのやるべきこと、提出物にしても期限を超えることなく、当たり前のように過ごしていました。この謙虚さとチャレンジ精神が今回の快挙のベースになっているのだと思います。

 実はオリンピックに関わる方が堀川高校にもう一人いらっしゃいます。1925年のことですから90年以上前のことになります。お名前は、人見絹枝さんです。
 人見絹枝さんは、1928年のアムステルダム大会陸上競技女子800m競走で銀メダルを獲得された、日本女性初のオリンピックメダリストです。NHK大河ドラマ「いだてん」でも7月に人見さんが登場いたしました。
 堀川高校の前身の京都市立第一高等女学校(1908年創立の京都市立高等女学校から1922年に改称)が京都市立堀川高等女学校に変わる1925年のことです。人見絹枝さんは当時18歳、4月に京都市立第一高等女学校(その後堀川高等女学校)に赴任された新任体育教師でした。当時はまだ、女性が人前で肌を見せたりすることはタブーとされ、女性スポーツが認知されているとは言えない時代でした。アムステルダム五輪では、本命は100M走での金メダルでした。しかし、それがかなわず、結果が出ませんでした。このまま日本に帰ったら女子スポーツの発展に支障が出る、だから何としてでもメダルをとって帰国しなければならない、という使命感から、これまで走ったことのない800Mに出場することを監督やスタッフに申し出て説得しました。結果は銀メダル獲得。やはり人見さんの志、女子アスリートのこれからの発展という夢の実現への大きなチャレンジでした。
4月に赴任した人見絹枝さんですが、実は、当時は学校の教師はプロと見なされ、競技会の出場が制限されるという決まりがあり、惜しまれながら4ヶ月で堀川高校を去り、母校の体育学校に戻られました。

 山西さんも人見さんも、お二人とも、目標達成にむけた志と努力と実践、そして夢を追い求めるチャレンジ精神を強く持たれています。
それぞれの時代で、人と人がつながり、新たなことに挑戦することで堀川の歴史が刻まれてきました。みなさんは、これからの堀川高校の歴史をつくる若者です。THE NEST OF YOUTH、このBIGBOXで送る時間はもちろん、その先もずっと続くものと考えます。みなさん一人一人の目標と志、夢を実現すべく、チャレンジしていってください。

 謙虚さとチャレンジ精神を持ち続けて自立する18歳に成長してくれることを期待しています。


 学校長 谷内 秀一





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