京都市立学校・幼稚園
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ハートフルマーク

平成27年度が終了します。

寺山修司曰く、
「私の存在そのものが質問なのだ。その答えを知りたくて生きているんだ。」
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シダレザクラ

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泉谷しげる曰く、
「君との別れは 思い出をつくり どこにいてもよみがえる 
 世渡りじょうずのきみを ぼくはいつも うらやんだ 
 つなわたりの毎日に ずいぶんひとがかわる 
 おちつきのない その日ぐらしに きみの便りは南風」

離任式

平成27年度離任される教職員をご紹介いたします。(敬称略)
(○のついている方は,離任式に出席される予定です。)

中野 幸一(事務長)
船越 康平(国語)〇
姜  詩瑛(国語)〇
浦野 有妃子(地歴公民)〇
木塚 功一(地歴公民)
池川 真一(地歴公民)〇
村瀬 勇喜(地歴公民)〇
山本 敏博(地歴公民)〇
富永 典子(数学)〇
門林  奨(数学)〇
鈴木 雄介(数学)〇
大槻 一彦(理科)〇
中山  浩(理科)〇
西村 芳江(理科)〇
大隅 利男(理科)〇
小島 直起(理科)〇
廣瀬 美穂(保健体育)〇
高山 リサ(英語)〇
米光 隆浩(英語)〇
松本 有加(英語)
残間  光(英語)
森口 安紀(家庭)〇
名和 三知恵(養護)〇
新川 末貴(学務部)〇
静 洋子(実習助手)〇
上坂 友子(実習助手)
佐藤 正幸(事務)
浦谷 菜津美(SGH事務員)
石田 京子(SGH事務員)

離任式は,3月28日(月)10:00〜 本校アリーナで行います。
離任式の列席対象者は,本校在校生及び卒業生です。

ハクモクレン

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ロバート・フロスト曰く、「人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ。」

平成27年度卒業式

 3月1日(火)午前10時から,本校アリーナにて,第68回卒業証書授与式を挙行いたしました。
 うっすらと雪化粧した凛とした朝。普通科82名,人間探究科45名,自然探究科112名の卒業式です。
 ご多用の中ご臨席くださった関係各位をはじめ,本校を支え,応援して下さる皆さまに心より感謝申し上げまして,式辞の概要をお伝えします。

 音の15期生は対話の15期生だったとも言えます。対話は,他者との対話はもちろん,自分との対話,知識と知識の協働,そして自己変革,そして独り立ちへとつづく作法です。

 他者との対話について
 地位や年齢が上の人に対して礼儀を重んじることは,わが国に限らず世界中のどの社会でも見られる行動です。わが国の社会の特色の一つは,序列という基準があらゆる人間関係に優先されがちだということです。たとえば,インドではカーストによる身分差が制度として存在しますが,場面によってはほかの規準が機能する社会です。わが国は身分差が制度としてはないのに常に序列意識が支配している社会といえます。序列が上の人に対する反論はなるだけ慎むべきだとされています。しかし,仕事や学問など実力がモノを言う場面では,地位や年齢に関係なく,誰でも堂々と意見を述べるべきです。合格5箇条の「生意気であれ」を他者との対話においても品位をもって,これからの実力がモノを言う場面で是非発揮していただきたい。

 自分との対話について
 目標は「追い続けるもの」ものです。初めはあっても終わりがないプロセスであって欲しいということです。一つ目標を達成したらいち早く次の目標に向かう,あるいは同時並行で複数の目標を追いつづける目標型人間であってほしいということです。燃え尽きないための最善の方法は,誰からの指示も命令も必要とせずに自ら目標に向かってダイナミックに挑戦している人はごく少数です。そのような人を目指すか,そのような人を友人に探すかです。他人は環境を変える存在であるべきですが,環境により影響も受ける存在です。お付き合いする相手というのは,環境という意味でもあります。セルバンデスはキホーテの言葉を借りて,「お前が誰と付き合っているか言ってくれれば,お前がだれか当てて見せる」と時代の変化を語っております。マネージャーと違ってリーダーはビジョンと目標と戦略の方向性のマネジメントの資質・能力にくわえて,逃げず,隠さず,誤魔化さない胆力,リスクテイカーとして胆識のあるものとして,変化への対応力が必要です。信頼,尊敬,情熱のマインドを伴う「影響力」,つまり,喜んでとまでは言わないにしても,納得して我慢してでもついていく,「ウィリング・フォロワー」を必要とします。そういった目で選挙はもちろん,リーダーシップについても自分自身の資質を向上させる視点で自分と対話してください。

 知識と知識の協働,知識と知識の対話,学問や科学との対話について
 自己変革,独りだち,自立に向けた社会や世界との対話,についてです。昨年は「ルーティン」という言葉がブレイクしました。「習慣」と受け取ってしまうと,朝起きて,顔を洗って歯磨きをする,そのユニークな仕草や癖の次元に収まってしまいます。しかし「習慣は第二の自然である”habit is second nature”」の習慣”habit”となると,経験や体験が反復することによって自分自身に定着し,人格の一部を構成するものとなります。君たちは常識を知り,常識を疑い,探究することを通して「考え抜く」の作法を身につけました。自分自身の内なる探究心を作法として外面からも支える術を学びました。堀川の小さな社会で身につけた探究の立ち居振る舞いを大きな世界に入る段取りとして,社会と折り合いをつける習慣として「考え,疑う」振る舞いが皆さんのルーティーンであって欲しいと思います。さらに,「考え,疑う」に留まらず「感じる力」も鍛えてください。感じる力など鍛えようがないという考えもあるかもしれませんが,恩や義理や愛など情念もまた,自然に身に付くものではありません。情もまた何度も経験と体験を重ね,訓練され,場合によっては傷つくことで身につけていくものです。「考え,疑う」と同意に,能動的に「感じる力」をもって,他人が背負いきれない想定外を引き受ける人になって欲しいと願います。人生は想定外に翻弄されます。予想もしていなかったことが思いがけない時に待ち受けたりします。本質は一般的なものですが,偶然性は個別的です。哲学用語としての偶然性には「縁」も含まれます。人として生まれてきたこと自体もこれかなと思います。人生が初めから決まっているのであれば,私はこの世に生まれてくる必要はないのではないかと感じます。人生は出来レースであっていいはずはありません。チャレンジしてみないとわからないことを目標にしてこそ人生は生きるに値すると思います。威張るな,傲るなhorikawas。さらなる自立に向けて,音と対話の15期生の旅立ちを祈ります。

平成28年3月1日 第68回卒業式
京都市立堀川高等学校長 恩田 徹


 写真上:卒業式全体の様子
 写真中:卒業証書授与
 写真下:PTA会長祝辞

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京都市立堀川高等学校
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