京都市立学校・幼稚園
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク

新年のご挨拶

大変遅くなりましたが,新年明けましておめでとうございます。

 遅くなりましたのは,新年のご挨拶をセンター試験前日の1月15日(金)に行われます「センター試験激励会」をそのタイミングとさせていただきたかったからでございます。もっともその趣旨に則れば元旦はすべての結果が出る3月下旬ということになるかもしれません。3年生であります15期生諸君に対しては,私は校長として,一昨年の4月に出会い,学年の言葉「音」や「存在を奏でる」など高度に探究的な言葉とその成長への方向性について考える機会をいただきました。特に,「存在を奏でる」というテーマは私が従前の理解でありました「存在感の奏で」とは違って,高度に哲学的な方向性を持っていると思います。本校は「言葉」を大切に,それを手段としてあるいは目標を設定してトライ&エラーも学びと考えることを通して最高目標の「自立する18歳」に向かう学校です。15期生の諸君は,未開拓の分野と伝える難しさと向き合うことを通して,目指す生き方も探究してきました。すでに進路が決まった人もいますが,ここは15期生,音の学年一丸となって,最後まで団体戦で,学校行事をやりきる覚悟でチャレンジしてください。

 人間社会と文明の構築の道具として「言葉」を手にした人類が,それ以前に「音」を奏でることで宗教観を表現,共有してきたことも学習いたしました。言葉以前に音を創造していたわれわれ人類の知恵の源に敬意を表すると同時に「音」の学年が「言葉」を紡いでいく物語の重要なチャレンジの場に同席できることを誇りに思い,「有志竟成」という言葉を贈りました。竟という字は,音+人から成り,音を奉ずる人の形であるとされ,「ついに」という意味を持ちます。出典は范曄の編纂した後漢書の耿 弇伝,漢帝国が中絶して「新」の復古政策の混乱時に斉攻略など不可能だと思っていた劉秀,後漢の光武帝が,それを成し遂げた将軍,耿 弇を称賛して述べた言葉です。志を曲げることなく堅持していれば,必ず成し遂げられるということです。一見すると困難のようにみえても,固い信念を以て事に当れば遂には実現されるということ。この精神で目の前のことに集中して,「音」の諸君,一丸となって突破を目指そうではありませんか。そして,「空」も「葉」もさらに志高く探究していただきたい。本校を目指す中学生諸君も,諦めず,不安と困難に立ち向かってくださいね。本校では高みを目指せば,より困難と重圧がつきもの,これが当たり前ですから。不安や重圧そのものを取り除ける人は少ないと思います。どうかみなさん,恐れることがあったとしても,恐れることを怖れない。この精神で頑張りましょう。

校 長  恩田 徹




旗の色はエピナール(記号414B22)。物事を論理的に考え計画通りに実行する人。色言葉は洞察力、マネジメント力、行動力。 

写真は15期生激励会の様子です。
上:下級生の生徒がみんなで折った鶴を3年生に渡しています。
中:檀上の担任団からは温かいメッセージが3年生に送られました。
下:学校長による激励パフォーマンス。ギターの生演奏にあわせて高山先生が歌う「翼をください」。旗が上がり始めて、恩田校長が心をこめて語りかけます。          

画像1
画像2
画像3

平成28年度堀川高校教員公募制度による募集要項

平成28年度京都市立堀川高等学校教員公募制度による募集要項です。

 詳しくは、こちらでご確認ください。
 
    ↓

 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/3006...

「学校説明会」

 校長の恩田です。
 高体連のサッカー専門部長として,第94回全国高等学校サッカー選手権大会京都大会の開催にあたり書かせていただいたご挨拶文を少しアレンジして今月の言葉とさせていただきます。
 勉強でも部活でも,いい指導といい環境に出会うと,早く上達します。しかしある程度上手になった後,なかなか伸びない原因の一つに「夢が小さすぎる」ことがあげられます。
 若者も大人も同じです。大きな夢を見て,一心不乱に努力する。そうすればチャンスが来た瞬間を感じることが出来ます。勉強でも,練習の中でも,ゲーム中でも,普段の生活の中でも,ここがチャンスと思ったらつかみかかることが大切です。夢が小さいとそれが見えなくなってしまう。あるいは見たくなくなるのです。恵まれた環境,破格の成功体験の本当に怖いものは「おごり」「怠慢」「妥協」「あきらめ」「油断」です。失敗しないことが目標になり,無難な結果しか出せなくなってしまいます。
 高校生が,社会の責任ある形成者として,自立して生きる力を,勉強や部活や様々な取組を通して,主体的に身につけようではありませんか。人は取組を通して成長します。緊張感にあふれた大舞台での経験は必ず財産となります。失敗を恐れず皆で高みを目指そうではありませんか。ここが勝負の場にあっても競争や闘争の場でしか得られない資質や能力,とりわけ仲間のための体を張ること,失敗や挫折を受け入れ,批判を傾聴する態度を身につける絶好の機会が本校のスタッフ活動の一つ「学校説明会」でした。未来を創造する若者の,そんなトライ&エラーを厳しく,そして温かく見守り,ご指導くだされば幸いです。


画像1
画像2
画像3

「くちなし」

鏡に映る顔を見ながら 思った
もう 悪口をいうのは やめよう
私の口から出た ことばを
いちばん近くで 聞くのは
私の耳なのだから
‐星野富弘 『くちなし』−
(写真は「詩画集絵はがき」「鈴の鳴る道―花の詩画集」より)

校長の恩田です。阪急・大宮駅から地上に上がったところに咲く,くちなしの花を見て,思い返しながら書いております。私より一世代上の画集の作者で,元は中学校の体育の先生でもあった方が,クラブ活動の指導中に頸髄を損傷,手足の自由を失われ,口に筆をくわえて文や絵を書き始められました。その方の『花の詩画集』を通して,豊かなコミュニケーション力のためのメッセージを送らせていただきます。
文化祭のクラスリーダーや探究基礎委員会,学校説明会の活動が本格的に始まります。リーダーとして,単に強さだけで生きていくのは,善意であっても周りにとって迷惑な存在となる恐れがあります。グローバル社会で闘うチームづくりの理念として「強さと優しさ」を兼ね備えて,相手の気持ちや立場になって物事を見たり考えたりする,豊かな想像力を掲げたいと思います。思い通りにならないことがかえって正常な姿だと腹をくくり,チームのリーダーとして,メンバーを鼓舞するだけでなく,仲間のために体を張る優しさとタフさを持っていただきたいと期待します。

画像1

そんなつもりじゃなかった症候群

 確信犯は別として,意図はなくとも人を傷つけ,場合によると事件に発展することは起こり得ることです。また,「中身が良ければ伝わる」「話せばわかる」は,今は昔と違って,言ったもん勝ちの方とも向き合っていかねばなりません。
トラブルに対して,「ダメなことダメ」という指導だけでは,思考停止となり,何も生まれてきません。また,目的も対象も曖昧なまま謝罪させることで問題解決を図るのはかえって遺恨を残します。私どもは「謝ること」「許すこと」をチャンスとしていきたいと思います。
 「うそ」と「おおげさ」はどう違うのか,「からかうこと」と「いじめること」に一線を引けるのか。「人を傷つけ」「迷惑をかける自分」を見つめることができて,さらに他者との議論ができる人権意識の高い,小さな社会で本校があり続けることを望んでいます。民主主義の根本は反対意見を封殺しないこと。「あなたの意見には反対だけれども,あなたが意見を表明することの権利は命がけで守る(ヴォルテール)こと」,です。
 対話や議論は異なる価値観を意図的に衝突させ,お互いに変わっていくことがゴールとなるのではないでしょうか。したがって,共感や違和感を覚えながら,粘り強くコミュニケーションを続ける力が,社会で生きていくためには必要だと私どもは考えております。学校は優しさに溢れた場でありながら,分かり合えないことや理不尽に溢れていることも知らせたいと思います。相手の気持ちがわからないのなら,「もし自分がその立場だったら,どう考えて,どう行動するか」「自分がどう変わるか」です。堀高生諸君,想像力を対話や議論に活かし,人権意識あふれた環境の醸成に一人一人が当事者意識を自覚し努力してください。

校 長  恩田 徹

上を向いて歩こう

今日も快晴で気持ちがいい。
太陽は元気を提供してくれる。

何かに、そっとよりそっていてほしいときがある。

そんなとき、しぜんと空を見上げている。
太陽が微笑んでいれば、こちらも微笑む。

昼間だけではなく、夜にも微笑がある。
月や星がいつも微笑んでいる。

夜は怖くない空間だ。
怖いと思うのは、見えないからではなく、きっと感じようとしないからだろう。

何かに、そっとよりそっていてほしいときがある。
東日本大震災を思うときも、しぜんと空を見上げている。


Benjamin Earl King 曰く、
「When the night has come, and the land is dark
 And the moon is the only light we will see
 No, I won't be afraid, oh, I won't be afraid
 Just as long as you stand, stand by me
 So darlin', darlin' stand by me
 Oh stand by me
 Oh stand, stand by me, stand by me」




画像1
画像2
画像3

In a trance

あたたかい日が続いています。
ツツジの蕾も大きく花を開かせ、満開です。
と同時に、ハナミズキも元気です。

夢がひとつ叶うなら、いちど草木になってみたい。

ちっちゃな家の庭のユキヤナギなんて、風にゆられて気持ちよさそうだ。
古い屋敷の横にそびえる大きな楠なんて、守護神のようでたのもしい。
人目につかない名も知らぬ小さな花なんて、すべての世界を下から見上げられてうらやましい。
涼しそうな木陰のかたすみに細長い葉を垂らしている風知草なんて、ほんとうに優雅だ。

別世界に想いを馳せて、まどろむとき、そこにも生きるエナジーがある。




 オットー・ヴィルマン曰く
「人間は自己の運命を創造するのであって、これを迎えるものではない。」

画像1
画像2

無常

桜ばかりに目がいきがち。
よく見ると、もうツツジの蕾が膨らんできている。

それぞれの生き方のまま。

温暖化の影響からか、日本の春と秋の個性が薄れてきていると言われることがある。
なるほど、確かにそう感じることがある。
でも、それは人間の評価。
ほかの生き物たちはどう評価しているのだろう。

ちょっと気になる。



マハトマ・ガンディー曰く「速度を上げるばかりが、人生ではない。」

画像1

id

 堀川高校の桜も少しずつ散り始めてきました。今年も美しい花を咲かせ、私たちを和ませてくれました。
 散り始めている桜を見ていると、木の幹近くや幹の真ん中あたりに花びらを大きく開いて自己主張している花を見つけました。
 なんとも可憐で清楚な趣をかもしだしているではありませんか。なかなか気づかない花ではありますが、とてつもない生命力と存在を感じさせる花です。
 これも桜らしさ。


岡本太郎曰く「自分らしくある必要はない。むしろ『人間らしく』生きる道を考えてほしい。」

画像1
画像2
画像3

「花」から「わか葉」へ

 新年度を満開の桜で迎えます。もしかしたら、入学式は散ってしまっているのではないかと心配ですが、その後に萌える若葉を迎えます。
 堀川高校から次の3つの選択肢をなくしていく所存です。
 
 1.できない   2.知らない   3.わからない

 これらの答えの原因は、無知なのか、やる気がないのか、考え方が悪いのか、胸に手を当てて考え直し、これらのことを「質問」に変えていく文化を創造していきます。そのための第4期目のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)であり、2年目のSGH(スーパーグローバルハイスクール)だと考えています。
 天井なき生徒のモチベーションを刺激し、高度な学習に向かう学びの場を発展させていきます。

 学校長 恩田 徹

画像1
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
京都市立堀川高等学校
〒604-8254
京都市中京区東堀川通錦小路上ル四坊堀川町622-2
TEL:075-211-5351
FAX:075-211-8975
E-mail: horikawa@edu.city.kyoto.jp