京都市立学校・幼稚園
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【普通科・探究科】文系ゼミ紹介

 たいへん長らくお待たせいたしました。いよいよ詳細なゼミについてのご紹介です。次の記事は、各ゼミのゼミ長さんが書いた原稿を掲載しています。それぞれのゼミ長のゼミに懸ける熱い想いを感じてください!

【普通科】
〔言語・文学ゼミ〕
 言語か文学、どちらかの分野で専門的な探究を行います。自分が興味関心を持っている言葉や文法、文学作品について深く研究できるのが特長です。これまでは自分の研究対象についての調査をしながら、担当の先生との面談や全く違う分野の研究をしているゼミ員との交流を通し、課題を具体化しました。これからは論文の執筆に向けて、論拠となるデータ集めを行なっていきます。時代を越えた作家の共通性や言葉の速度、二作品の創作意図比較など探究課題は多岐に渡ります。より詳しい内容等については、説明会当日にお伝えさせていただく予定です。

〔人文科学ゼミ〕
 そもそも、人文科学とは、哲学・歴史学・文学など人間文化を研究対象とする学問の総称です。そのため、このゼミでは、上記の学問以外にも地理学や観光学など非常に幅広いテーマを扱っています。今は、ゼミ員全員が探究課題も決まり、着々と個人探究を進めています。ひたすら文献にあたったり、実際に市役所に行ってお話を伺ったり、研究方法は実に様々です。先日、これまで調べたことの整理と自身の研究の進捗状況の把握を目的として、中間報告会を行いました。ここで受けた指摘をもとに、さらに根拠を裏付ける資料を探したり、文献を読み進めたりしていきます。学校説明会では、もっと詳しくゼミの活動の内容をお伝えします。お楽しみに!

〔社会科学ゼミ〕
 社会科学ゼミでは社会学・法学・政治学・教育学などの幅広い分野を扱っているゼミです。これまでは、輪読会や外部から講師を招いての講義がありました。今は、各自課題を設定し、個人で図書館での文献調査やインターネット調査によって情報収集をおこなっています。しかし個人で作業を進めていると、調査した内容が偏ることがあるので社会科学ゼミでは毎時間必ずゼミ内で交流をするようにしています。先日の中間報告会では各自研究計画書を作成し、その内容について相互評価をしました。このようにたくさんの仲間と自分の「知りたい」ことを学べる「愉しい」ゼミです。もっと詳しく知りたい方はぜひ学校説明会にいらしてください。

〔国際文化ゼミ〕
 日本と外国を比較し探究活動を行います。他のゼミに比べテーマが多岐に渡ります。探究テーマに制限はなく、音楽やスポーツ、政治など自分の興味のあることについて探究ができるのが魅力の1つです。JUMPではゼミ員交流や先生、TAさんとの面談を通じて見つかった課題を1つずつ丁寧に分析し解決しよりよい探究になるように活動しています。

【探究科】
〔言語文学ゼミ〕
 探究科言語・文学ゼミ、略して言文ゼミです!
 言文ゼミは、その名の通り、言語・文学系の分野について探究するゼミです。基本的には日本語・日本文学を研究対象とします。身近な言葉に迫る言語学もよし、趣味に走って和歌や文学作品を解釈するもよし。自分の興味をとことん追究できるのがこのゼミの魅力です!
 言文ゼミでは、JUMPが始まった途端に、個人での作業が随分増えました。自ら府立図書館を訪れたり、論文サイトを見比べたりと、各人が必要な資料集めに奔走しています。個人探究とは言えども、言葉をこよなく愛するゼミ員同士、和気藹々と語り合ううち、いつの間にか互いの探究が深まっている、という光景もよく目にします。

〔人文社会ゼミ〕
 人文社会ゼミの領域は政治、芸術、宗教、心理学、歴史、社会学など多岐にわたり、私たちの住んでいる世界すべてといっても過言ではありません。また、人文社会で最も重要なことは物事を多面的に見る力で、この意見はどの立場から述べられているか、自分の主張は一辺的な考えではないか、と常に自問自答しています。現在おこなっているJUMPでは個人で探究テーマを設定し探究をすすめています。前述したとおり人文社会の領域は多岐にわたるため探究テーマもオリジナリティにあふれます。例えば自衛隊の「グレーゾーン事態」に関する政治的なテーマを扱う人もいれば京都にはなぜ地蔵が多いのかという歴史的、地域的なテーマの人もいます。領域が幅広いのが人文社会の楽しいところなのですが、それが難しいところでもあり、その難しさに朋と力を合わせて取り組んでいます。学校説明会ではより詳しい内容を紹介するのでぜひお立ち寄りを!

〔国際文化ゼミ〕
 主に日本と外国について比較する探究課題をあつかいます。様々なテーマを扱えるのも特長です。これまで、先生との面談だけでなく、STEPでの学びを活かしゼミ員間での交流を重視し、時間をかけて念入りに課題を設定しました。先日の中間報告会では、それぞれの研究計画、根拠としようとしている事柄が適切であるか、STEPの期間に先生から受けた指摘などの「術」を思い出しながら、相互評価をしました。これから、その研究計画をもとに自分の主張の論拠となるデータ、文献を集めていきます。言語や教育、健康や環境から菓子パッケージまた独裁に至るまで。実際の個人探究例は、学校説明会当日に詳しくお伝えします!


 どうでしたでしょうか、ゼミ長の熱い想いを感じ取っていただけたでしょうか。どのゼミ長もぜひ学校説明会に来てください!と書いていたと思います。皆、みなさんに自分のゼミについて紹介したくてたまらないのです。その学校説明会は7月23日(土)に開催されます。説明用のポスターも現在製作中です。当日のご来場を楽しみにしています。

 次回更新は7月4日(月)【普通科】理系ゼミ紹介です。更新日が月曜になりますので、ご注意ください。
(17期生探究基礎委員会)

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「ゼミ活動」とはなにか

 前回の『「探究」とはなにか』でもお伝えしましたように、現在2年生の17期生は「探究基礎」の集大成となるJUMPの期間にいます。ここでは10人ほどの少人数で構成される「ゼミ」で仲間と協力しながら、個人の探究課題に取り組みます。「ゼミ」は同じ分野に興味のある人が集まり専門的な研究の手法を学ぶグループのことで、1年生の前期末に希望調査を経て所属するゼミを決定します。そして、1年生後期から、クラス単位のHOPに代わって、ゼミ単位で活動するSTEP、そしてJUMPが始まります。

 そのSTEPではHOPで学んだ探究の進め方を実践し、定着を図るとともに、JUMPで「ひとり」になって探究を進めるための準備をします。その中で、自分の「知りたい」分野の知識を習得し、専門的な研究の方法を会得します。そして、先生や現役大学院生のTA(Teaching Assistant)さんにアドバイスをもらいながら、JUMPで探究したいことを発掘していきます。

 JUMPでは、STEPで身につけた専門的な探究の手法である「術」を活用しながら、ゼミ員と熱い議論を行い、それぞれの個人探究課題の解決に取り組みます。実際の様子は、来週以降、各ゼミ長が紹介を行います。

 ゼミには以下のものがあります。
【普通科】
 言語・文学
 社会科学
 人文科学
 国際文化
 スポーツ・生活科学
 生物学・化学
 物理・地学
 数学・情報

【探究科】
 言語・文学
 人文社会
 国際文化
 物理
 化学
 生物学
 地学
 数学
 情報科学
(普通科と探究科は人数が異なるため、ゼミに違いがありますが、ほぼ同じ内容を扱います。)

 堀川高校のゼミ活動の特徴として、進路のための文理選択とは異なる学問分野のゼミに所属することが可能で、文系でも理系ゼミに所属する人、理系でも文系ゼミに所属する人が多くいます。7月23日(土)の学校説明会では、そのようにゼミを選択した「ゼミ長」も紹介を行います。ぜひ、ご来場になり、どうしてそのような選択をしたのか尋ねてみてください。

(17期生探究基礎委員会)

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「探究」とはなにか

 堀川高校には1年生と2年生前期の期間に、週2時間の「探究基礎」という授業があります。この授業は、普段の授業時間で行われ、普通科・探究科どちらにもあります。17期生の場合、1年次には3・4限に、2年次には6・7限に行われています。

 そもそも、「探究」とはなんなのでしょうか。
 「探究」とは[答えのない課題、未知の事物に対し、論理的に主張を導く活動]のことです。今、人類が抱えているさまざまな課題、社会問題や科学的な事象、自然の摂理、そもそも人間とはどのような存在なのかなど。物事の本質を探り、常識とされている事柄や自分が一度得た結論に満足すること無く、「知りたい」を究めていく活動が「探究」です。
 そして、論理的に主張を導くためには、文献調査や実験を行ったりすることで批判的に検討し、根拠を示すことが必要とされます。もちろん、主張する手段として論文を書くことも必要になります。その物事の見方や、文献・データの集め方、論文の書き方といった「探究の作法」を学び、社会に出て世界の課題に向き合うことができる力を身につけるのが「探究基礎」の授業です。

 「探究基礎」の授業についても詳しくご紹介します。
 「探究基礎」の授業は1年前期、1年後期、2年前期の3つの期間に分かれていて、それぞれをHOP、STEP、JUMPと呼んでいます。現在、18期生がHOPを17期生がJUMPの活動をしています。
 まず、HOPはクラス単位で授業を受けることから始まります。この期間に、分野を問わず研究において必要とされる普遍的な考え方を身につけます。ここで学ぶことは「探究基礎」の授業の中でも基礎となる、重要な事柄で探究の「型」とも呼ばれます。最後には学年全員で同じ「問い」に対して、一人一本論文を書きます。
 次に、STEPです。ここから、少人数講座(ゼミ)に分かれてそれぞれの専門分野の固有の研究方法を学びます。そこで身につけることは探究の「術(すべ)」と呼ばれます。実際に、17期生がどんな活動をしてどんな「術」を身につけたのか、7月23日(土)学校説明会当日、各ゼミ長が詳しくお伝えします。ご期待ください。
 最後はJUMPで、「探究基礎」の集大成になります。この期間は、HOP・STEPで学んだ内容を踏まえ、各個人が課題を設定し、論文を書き上げます。同じゼミの“朋”と先生、大学院生のTA(Teaching Assistant)さんと共に、「知りたい」ことに半年間、じっくりと向き合います。現在の17期生のJUMPの様子は、再来週以降HPでもお伝えして参ります。

 最後に、なぜ「堀川」で、「高校」という場でこのような取り組みを行うのでしょうか。
 17期生探究基礎委員会では、探究を「盛り上げる」ために、自分の「知りたい」ことを、“朋”と共有する場を作る企画をおこなってきました。やはり、この問いの答えはここにあると思います。高校生という時期に「探究」をする意味、そこに「大学に入って行う研究の先取りができて有利だから」といった考えはありません。もちろん、大学生になるまで待ちきれないような「知りたい」ことがあった人もいるでしょう。しかし、学部学科のような自分の限られた狭い領域にとどまること無く、幅広い世界に興味・関心をもてるのが高校という場だと思います。そして、京都中、さらには遠方より“朋”が来て、言の「葉」を巧みに使い語り合い、理解を深め「高みを目指す」ことができるのが「堀川」だと思います。様々なことに興味・知識を持っている仲間がたくさんいます。ぜひ、堀川で一緒に探究をしませんか?

 今回の内容は少し難しいものだったかと思います。質問がございましたら7月23日(土)学校説明会で探究基礎委員にお尋ねください。お待ちしております。

(「葉(わかば)」の17期生探究基礎員会)

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17期生探究基礎正副委員長よりごあいさつ

 閲覧ありがとうございます。今月も毎週木曜日に更新していきます、17期生探究基礎委員会です。過去の記事は左の「17期生探究基礎委員会」というタグをクリックするとまとめて見られ便利です。ぜひ、ご利用ください。

 今回は、17期生探究基礎委員会を司る、すなわち17期生全体の探究活動を盛り上げる中核を担っている委員長、副委員長より皆様にご挨拶申し上げたいと思います。「探究」についての所懐を述べてもらいました。実際に探究活動をし、探究について深く考えている堀高生は、何を思っているのか。あいさつに代えて紹介させて頂きます。

【17期生探究基礎委員長】若林 悠人
 探究活動に取り組んでいると、しばしば次のように自分に問いかけることがあります。「あなたは何故そのことを探究するの?」この質問には、二通りの答え方があると思います。ひとつは、社会全体の幸福、技術の発展…これらは、「目的」であって、自分の探究が他者にどう役立つか、という見方で答えたわけです。一方、「知りたかったから」。「すべては君の「知りたい」からはじまる」という堀川高校の言葉にもあるように、これが、探究をする「理由」であると思います。この、「目的」と「理由」は混同されがちであり、重なる部分もあるのかもしれませんが、僕は、「理由」を決して失ってはいけないと思っています。探究するということは、探究をしている自分自身との対話が不可欠です。「私」の探究において最も欠かすことのできない要素は、「私」ではないでしょうか。一人ひとりの想いを、「知りたい」という感情を、探究していくのです。そして、学校説明会や、探究基礎研究発表会などを通して、その気持ちをより多くの人に知ってもらえることを、僕たち探究基礎委員会は目指しています。

【17期生探究基礎副委員長】宮森 志摩
 私にとって探究とは自分自身に問い続けるということです。わかったつもりになるのは簡単であり、つい「本当にそうか?」と疑うことから逃げてしまいます。自分に問い続けるのはとてもつらいですが、その辛さを乗り越えようと、もがいて初めて「知る喜び」が得られるのだと思います。探究基礎の時間では、自分なりの答えが出るという喜びだけでなく、答えを探り続けるその過程で出会う喜びもあります。
 また、「知る喜び」は探究基礎の時間外でも味わうことができます。普段の生活の中でふと浮かんだ疑問をじっくりと考え続ける。考え「続ける」という部分がポイントです。疑問が浮かんだとき、大抵の場合は考え、自分を納得させ、完結させてしまいがちですがそこで終わらせずに「本当にそうか?」と何度も自分に問うてみてください。きっといつか「知る喜び」に出会えるはずです。
 学校説明会では生徒の目線から見た「探究」をお伝えします。ご来場お待ちしています。

【17期生探究基礎副委員長】丸本 涼平
 「探究ってなんだろう?」堀高生でも答えがなかなか出てこないような難問です。
 私たち17期生は入学して1年と少し。探究活動は多岐に広がり、その厳しさ、愉しさを味わってきました。私たち探究基礎委員会の仕事は、学校内の探究活動をより愉しめるようにすること、そして、探究の愉しさを学校外に広めていくことだと考えています。学校説明会は後者の仕事の中でも特に大仕事。「堀川高校の探究」、そして「堀川高校」を皆様にアピールできるよう、全力で準備を進めて行きます!
 現在17期生はそれぞれが、自分が興味を持ったテーマについて探究する「個人探究」をおこなっています。私はつい先日までテーマがなかなか決まらずに悩んでいました。ですがようやくテーマが決まり、探究をより一層愉しめるようになりました。自分自身でより深く理解できた探究の厳しさと愉しさ、学校説明会で皆様に伝えます。ご来場をお待ちしています!

(17期生探究基礎委員会)

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●私たちは17期生探究基礎委員会です!

 先週より、堀川高校公式ウェブページでの探究紹介をはじめました、17期生探究基礎委員会です。私たちは、先生とともに探究基礎の授業の進行や、17期生の探究活動がより盛り上がるような取り組みを企画、運営しています。そして、学校説明会では中学生のみなさんに、堀川で探究活動をしたい!と思っていただけるように、探究活動の魅力を伝えていきます。
 これまでの活動の一つには、探究基礎の授業の節目に、学年の“朋”全員が集まって探究活動の理解を深める「まとめの会」があり、そこでは探究基礎委員会が内容を一から企画しています。そこでは、17期生がより良い探究活動をできるように、授業で学んだことを振り返り、今後の探究活動を見据え、熱い議論をしました。また、17期生探究基礎委員会は過去2回の学校説明会でも探究紹介を行い、その間も探究活動に向き合ってきました。
 堀川高校の中で、探究基礎の“愉しさ”をいちばん考えているのが私たちだという誇りがあります。7月の学校説明会は、17期生探究基礎員会が中学生、保護者の皆様に、探究活動をお伝えする、最後の機会になります。これまで私たちが感じてきた、堀川の探究活動の魅力を精一杯お伝えしたいと思います。当日はぜひ気軽に、声をかけてくださいね。

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行事予定
7/21 1・2年全員学習  3年夏季補習
7/22 1・2年全員学習  3年夏季補習
7/23 学校説明会
7/25 1・2年全員学習  3年夏季補習
7/26 1・2年全員学習  3年夏季補習
7/27 1・2年全員学習  3年夏季補習
京都市立堀川高等学校
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