京都市立学校・幼稚園
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はねかえすチカラ

 5月にさかのぼりますが,本校サッカー部のインターハイ予選を観戦しました。

 試合会場となる高校には関係者しか入れない。この高校も然り。私も正門前で身元を確認されてやっと入れていただいたと思えば,会場内でも責任者の方から「保護者の方の立入はできません。」と声をかけられる始末。生徒の安全安心が最優先,と心を整える。

 試合開始直前のミーティング。堀川が陣取るテント前に白色のユニフォーム姿のイレブンが輪になり,その輪をさらに部員たちが取り囲む。顧問の指示が飛ぶ。生徒どうしで戦術を再確認し,互いに士気を高め合う。一方で,みんなの笑顔もあふれる。肩の力を抜いて。

 「よし,いくぞ!」威勢のよいかけ声があちこちからあがる。前週の勝利に続き,目の前の1勝をめざしていよいよフィールドへ。負ければ終わりのトーナメント戦。1試合でも多く真剣勝負がしたい。両チームの整列,あいさつ。イレブンは円陣を組んだあと,自分のポジションに散っていく。いよいよ,笛が高々と鳴り響く。私自身もサッカー競技歴が長かったこともあり,この瞬間に一気に沸き立つ闘志で身を震わせる生徒の気持ちがよくわかる。

 3年生にとっては最後の大会。これまで新型コロナの影響をずっと受け続けてきた生徒たち。思い返せば,練習の時間や内容にも試合経験にも遠征機会にも制約がかかり,競技に向き合う姿勢を保ちづらい環境の中,自分たちで考え,自らを奮い立たせ,心をつなぎ合わせて,ここまでやってきた。不確実性の高い状況において,生徒それぞれが山あり谷ありの時間を過こしてきたことだろう。唯一解を見出せず誰からも提示されず,思考するために必要な情報すらぼやける中,自分や自分たちはどうしたいか,どうあるべきかという納得解をとりまとめ,さまよいながらも道を歩んできた。

 試合はといえば,前半は互いに譲らず互角。後半になってもチャンスとピンチが繰り返される。終盤になると,徐々に押し込まれてきたか。ディフェンスの生徒が忙しい。強い日差しが体力の消耗を加速させる中,最初の一歩が遅れがちになる。それでも,自陣に飛んでくるボールに次々と食らいつき,競り合い,押し返そうとする。
 少しでも遠くへ。味方のもとへ。

 後半の終了が告げられる。結局,両チームともにゴールを割ることができず,0対0のまま延長戦へ。それでも決着がつかずPK戦へ。時に運も左右するこの蹴り合い。残念ながら,3年生の舞台はここで閉じられた。
 ナイスゲームと心から伝えたい。

 はねかえすチカラ。
 こっちへ来させるものかと激しくはねのける。ゴールに近づかせないために味方に指示を出す。その瞬間,生徒は何を考えているのだろう。勝つために必要だから,ルールだから,体が勝手に動くから,そうするのがあたりまえだから,夢中だから何も考えていない。そういったことだけなのか。

 後日の昼休み,サッカー部の3年生に聞いてみた。「あの瞬間,君は何を考えていたのだろう。」全身ではねかえし続けた生徒。頭を悩ませながら考え込む彼と話す中で,彼はあることばを浮かび上がらせた。役割。スポーツ競技であれ,他の活動であれ,自分に課された役割を自覚することが大切であり,それを果たすための姿勢と行動が仲間を勇気づけたり楽しませたりすることにつながる。自分はそう思っている,と。

 彼は穏やかに続けた。勝ち負けといった表面的な部分だけでなく,練習の一場面やミーティングでの議論の過程において,これまで成功体験と失敗体験をたくさん繰り返してきた。そんなときに抱いた充実感とか自己効力感,逆境に向かう高揚感とかは,これから自分をもっと強くしてくれるはずだ,と。「これまで」と「これから」。はねかえす「今」は,過去から続き未来につながっていくもののようだ。Serendipity=「偶然の幸せな出会い」。彼らは同じ年に生まれ,15歳で堀川に集い,サッカー部という集団に引き寄せられた。その瞬間からこれまで,学校内外で長くて短い時間が流れ,彼らが大事に思う数々の見えるもの見えないものが積み上げられてきた。

 最後に彼は,「うまく伝えられなかったので,もう一度考えてみます。」私から,「また落ち着いたら,お話しを聞かせてくださいね。」彼はさわやかに去っていった。

 1人1人の生徒が役割を担い挑戦している。
 学習か,研究か,運動か,趣味か,他の活動か。
 放課後となった今,教室,グラウンド,体育館,あらゆるところで,生徒たちはひとつになって,高みをめざして,ひとりになって,自分や自分たちだけにしかその価値はわからないのかもしれないが,とってもこだわりのある目の前のモノをはねかえそうとしている。そんな音が学校中に響いている。
 もとめすぎず,ポイントをはずさず。
 他の誰かを打ち負かすためではなく,自分の成長のために。
 その挑戦は味方に伝わり,きっと支えてくれる。

 7月を迎えました。
 依然として基本的な感染防止対策の徹底が求められ,また,暑さによる熱中症には十分留意しなければならない中ですが,生徒の学習や活動の機会を可能な限り拡げていきたいと考えています。

橋詰 忍

1年生宿泊研修コースプレゼン

 本日LHRの時間に,宿泊研修委員からの1年生宿泊研修コースプレゼンが行われました。

 まず始めに,司会の生徒から宿泊研修のスローガンと目的が再確認されました。23期生である彼らのスローガンは「愉しめ発堀(はっくつ) はばたけ景(ひざし)」です。発掘の「掘」の字が堀川の「堀」の字になっており,それぞれの行き先で非日常を体験しながら探究心を最大限発揮し,堀川高校生として愉しんでほしいという思いが込められています。行き先は以下の5コースです。
 
 ・北海道コース
 ・みちのく東北コース
 ・屋久島・種子島コース
 ・奄美大島コース
 ・沖縄・久米島コース

 委員の生徒たちはそれぞれのコースで発堀できる可能性のある学びについて情報収集をし,”観光案内”ではないその土地の魅力を伝えるべくプレゼン練習を重ね,今日を迎えています。23期生ひとりひとりが,宿泊研修という機会に何を学び,その学びを得て自分をどう変容させていきたいのかを考えるための情報提供をどのように行ったらいいのか,コースごとに時間をかけて話合い,表現の工夫を行いました。

 23期生たちは,これからコース希望調査票を提出し,教員・委員の調整を経て,7月下旬にはひとりひとりのコースが決定します。それをもとに,夏休みの間にそれぞれ個人がしっかりと事前学習を行う予定です。
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文月一日 〜「自立する18歳」の日〜

 7月初日。1年生のSHRをのぞくと,各委員たちが前に立って,クラスの生徒への報告や確認をする姿から,「聞いてもらうために,動いてもらうために」の工夫をしていることがよく伝わってきました。取組を通して成長する生徒の姿を見ることができました。

 昼休み,文化祭会計についての説明会が開かれました。各クラスの会計係と文化祭に活動する部活動の代表者,担任や顧問も参加して,学校生活部の会計担当の教職員から丁寧なレクチャーを受けました。それぞれの取組において,限られた予算を適正に且つ最大限に活用していくことも「小さな社会」の中で身につける大切な力。クレジットカード使用や個人のポイントカード使用不可,また領収書の取り方,報告書の作成など,留意点が確認されました。

 6,7限の本能館は,本能ホールでは体育の卓球,4階ラボでは探究基礎JUMP化学ゼミ,物理学ゼミがいきいきと活動していました。どちらの授業も,自分が納得のいくまで突き詰めようという堀高生らしい様子が,あちこちに見られました。

 7時間目が終わって終礼。今日は「自立する18歳」の日。その後の予定がしっかり定まっているのか,まっすぐ下駄箱へ向かう生徒,16:45の完全下校まで寸暇を惜しんで,明日のLHRの準備や打合せを行っている生徒,いつもは一目散に部活に向かうけれど今日はクラスの友達と何気ないおしゃべりをしながらゆったりと下校する生徒・・・。

 いつも以上に熱い時間となる堀川の7月。その間を乗り切る準備として,生徒も教職員も,今日の放課後の時間を大事に過ごしてほしいと願います。

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7月学校説明会全体会動画視聴のご案内

★先日ご案内いたしました小・中学生 全学年対象の「全体会動画視聴」につきましては,7/15(木)17:00まで申込受付を再延長しております。こちらは定員を設けませんので,ぜひお申し込みください。

★中学3年生対象「7月学校説明会」は,申込者が定員を超過したため,申込期間内ではありますが申込受付を終了させていただきました。たくさんのお申込ありがとうございました。
 残念ながら,中学3年生対象「7月学校説明会」にお申し込みいただけなかった方につきましても,「全体会動画視聴」に申し込んでいただくことは可能ですので,ぜひお申し込みください。


第1回 学校説明会スタッフ会議開催

 6月28日(月)の放課後,7月学校説明会に向けた第1回スタッフ会議が開催されました。今年も学校説明会のスタッフ活動を通して,「堀川高校の魅力を発信したい!」「大きく自分を成長させたい!」と強い思いを持った多くの1・2年生たちが集いました。

 会はリーダー副代表の司会でスタートしました。はじめに副校長から「各々の生徒が自分の仕事に見通しをもって取り組んでほしい。見通しは自分で作っていくもの。」また,「堀川高校の“良さ”を中学生に伝えるスタッフの経験は,自分自身が改めて自分の学びの環境をよく知る機会となり,これからの生活に活かせるはず。」という激励の言葉を頂きました。その後,リーダー代表の生徒が,説明会にかける思いをスタッフたちに熱く語る場面もありました。

 パートごとに分かれた後半は,アイスブレイクを兼ねた自己紹介やスケジュールの確認,本番の流れの確認などを通して,“スタッフ一人ひとりの自分の役割”を確認していった会議となりました。

 学校説明会本番まで,こまめにパートごとや全体での活動を行い,意見交流を重ねながら,来場者の方々に喜んでもらえるコンテンツを創り上げていきたいと思います。

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7月学校説明会 全体会動画視聴申込のご案内

先日ご案内いたしました中学3年生対象「7月学校説明会」は,申込者が定員を超過したため,申込期間内ではありますが申込受付を終了させていただきました。たくさんのお申込ありがとうございました。

小・中学生 全学年対象の「全体会動画視聴」につきましては,7/2(金)17:00まで申込を受け付けております。こちらは定員を設けませんので,ぜひお申し込みください。





重要 7月学校説明会申込ご案内

 先日ご案内いたしました「7月学校説明会」ならびに「全体会動画視聴」の申込受付を,6/28(月)7:00より開始します。この時間より早い時間にはお申込はできませんので,ご了承ください。

★中学3年生対象の「7月学校説明会」につきましては,密を避けるため先着200組限定とさせていただきます。お早めにお申し込みください。
7月学校説明会のお申込は【こちら】から。(申し込み上限に達したため締切ました)


★小・中学生 全学年対象の「全体会動画視聴」につきましては,定員を設けませんので,期間中にお申し込みください。
全体会動画視聴のお申込は【こちら】から。(6/28(月)7:00〜)


------------------以下再掲---------------------

【中学3年生対象】

 7月18日(日)に本校で学校説明会を開催いたします。全体会と生徒や教員による個別相談も予定しております。密を避けるため,先着200組限定となっておりますので,お早めにお申し込みください。

■申込期間:6月28日(月)7:00〜7月2日(金)17:00

 申込方法を含む詳細は【こちら】をご覧ください。


【小・中学生 全学年対象】

 多くの方々に,本校の雰囲気を感じていただく機会の一つとして,7月18日(日)に行われる学校説明会全体会の動画を配信することにいたしました。学校長挨拶・学校概要説明の他,生徒が作成した探究紹介動画や生徒による学校生活紹介もございます。こちらは人数の制限はございませんので,ぜひお申し込みください。

申込期間:6月28日(月)7:00〜7月2日(金)17:00
配信開始日時:7月19日(月)17:00頃

 申込方法を含む詳細は【こちら】をご覧ください。


 たくさんのお申し込みをお待ちしております。

放送局 NHK杯全国高校放送コンテストへ

 6月20日(日)に第60回京都府高等学校放送コンテスト兼第68回NHK杯全国高校放送コンテスト京都大会の審査が行われました。本校放送局は,テレビドキュメント部門,創作ラジオドラマ部門の2部門に作品をエントリーし,どちらも第2位に選ばれ、全国大会に駒を進めることになりました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のために活動時間の制限が設けられ,編集時間などが十分にとれない状況もありましたが,何とか形にすることができました。

 テレビドキュメントの作品でインタビューに快く応じていただくなどご協力いただいた皆様、励ましの声をかけていただいた皆様、ありがとうございました。

 全国大会に向けて,短期間ながら作品に改善を加えることができます。生徒たちは,高みを目指してもうひと頑張りします。

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3年生学年活動「暁のクラスレク」

 6月24日(木)の午後からの文化パルク城陽での人権学習の前に,3年生は「鴻ノ巣山運動公園」での学年レクレーションを行いました。

 クラス活動部員の進行により,しっぽとりや鬼ごっこなどクラスごとのレクレーションや,クラス対抗でのドッジボールなどを行い,青空の下で気持ちのよい汗を流しました。

 色とりどりのクラスTシャツで1時間程度レクレーションを行ったのち,制服に着替え,感染拡大防止に配慮しながら,それぞれに昼食を取り,午後の人権学習に向かいました。

 学年全体でバスに乗って校外に出かけるのは,1年生の遠足以来でした。短時間ではありましたが,高校生活の思い出の1コマとなりました。

 保護者の皆さまには,この企画へのご協力とご支援をいただき,本当にありがとうございました。

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おかげさまで。

 本日,文化パルク城陽にて「東京演劇集団 風」の皆さんをお迎えし,『TOUCH〜孤独から愛へ〜』という演劇を,人権学習として全校で鑑賞することができました。緊急事態宣言の解除が不確定な中,実施の可否をぎりぎりまで待ってくださった劇団の皆さま,感染拡大防止にさまざまな配慮をしてくださった文化パルク城陽のスタッフの皆さま,そしてこの時期の校外活動にご理解・ご協力くださった保護者の皆さまに,心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 密を避けるために午前(1,2年)・午後(3年)の2回公演での実施とし,健康観察への入力や入場前の検温を行うなど,感染予防を徹底した中での開催となりました。また,劇団の方も短いスパンで定期的にPCR検査を受けられ,全員が陰性であることを確認しながら万全の態勢で臨んで下さったことを知り,生徒たちに,安全安心の中で,良い作品を提供したい,という熱意を改めて感じ,感謝するばかりでした。

 今年の観劇の内容は,孤児という痛みを背負いながらも強く生きる兄弟が,手のぬくもりや心のふれあい,大切な人の死を受け止めて,初めて本当のやさしさや愛情を知るという,切なくも温かい物語でした。コロナ禍でソーシャルディスタンスやテレワークなど,人と距離を取ることを余儀なくされ,間接的コミュニケーションが増えている昨今。生徒たちは学校生活部が事前学習に教材として提供した評論文も思い出しながら,人と「ふれる(TOUCH)」直接的なコミュニケーションの大切さを再確認したようでした。

 また,生徒会長のお礼の言葉にもあったように,文化祭の準備が本格化するこの時にプロの演劇に触れることは,場を共有する中で人が人に向かって「演じる」「伝える」ということの奥深さを感じ,多くのヒントをもらえるという大きな意味もあります。

 本日の観劇を通して一人一人が感じたこと学んだことを,明日からの日々に活かしてほしいと願います。
 

上:入場時の様子
中:非接触型体温計の設置準備の様子
下:開演前の劇団の準備の様子
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行事予定
9/10 2・3年進路アセンブリ
9/15 1年ピロリ菌検査
9/16 3年共催共通テスト模試+567限の授業 1・2年1〜7限の授業 スクールカウンセラー来校日 2年宿泊研修事前健康相談 1年ピロリ菌検査

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