京都市立学校・幼稚園
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研究授業

 今日は,授業の再開に向けて,また,授業力の向上をめざして,教員たちだけで研究授業を行いました。地歴公民科の教員による「世界史A」の授業。単元は「漢を中心とした東アジア」。生徒役はさまざまな教科の教員たち。
 教員を相手にして授業を行うことはめったにありません。そのため,いつもなら生徒に向かって質問したり,生徒どうしで考える時間をとったりする場面にも戸惑いがありました。
 授業の後は,参加した教員たちで振り返りました。知識の整理の仕方,思考を深めるための問い方,効果的な教材の作成方法など,意見の交換や改善策の検討を行いました。
 そのほか,教室で1人で板書して授業の流れを確認する教員や,コンピュータルームでの事前シミュレーションを行う教員もいました。
 いよいよ始まります。みなさん,心と体と頭の準備はいかがですか。
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「時間割」始動!

 生徒のみなさんより一足早く,私たちが今年度の時間割に沿っての動きを始めました。学校再開に向けて,校時表を意識した時間設定で動くことにしました。また,通常時間割に組み込んでいる,担任団の会議や教科の学年担当チームによる打合せ,探究基礎担当者会議など,定例の会議もコンスタントに入れて,25日から学校でみなさんを迎える準備を加速させています。
 その1つ,いつも2時間目と3時間目の間に大職員室で行っている全体ミーティングも,その時間帯で行い始めました。
 みなさんが通常時間割で動くのは,学校が再開してももう少し先になりますが,まずは私たちが日常のペースで動き出し,BIG BOXを予熱しています。
写真は,今日の全体ミーティングの様子です。

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大掃除を行いました

生徒の皆さんへ

 すでにお知らせしました通り,条件が揃い次第,本校では来週から段階的に登校が開始されることになります。
 そこで本日,登校が開始された時のために校内の清掃と消毒を行いました。皆さんが安心して気持ち良く過ごせるよう,教職員総出で,登校日に皆さんがホームルームをする予定になっている演習室や講堂,自習室のほこりを払い,掃除機をかけ,多くの人が触れる場所(ドアノブ,手すり,スイッチ,いす,机)を中心に消毒を行いました,また,机の間隔をあけたり,余計な椅子を運び出したり,密集状態にならないような工夫をしました。
 皆さんがどんな表情で登校してくれるのか,その時どんな言葉をかけようか……と,我々は楽しみでもありつつ,皆さんが安心して登校してくれるか心配でもあります。まだまだ感染予防については気を緩めることはできませんが,できる限りの対策を講じていきたいと考えています。
 皆さんを学校に迎えられる日を,教職員一同心待ちにしています。
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学校再開に向けて

生徒・保護者の皆さまへ

 皆さまには,先週末からの新聞報道等で,すでにご存知のことと思いますが,学校再開に向けての動きが少しずつ出てきました。
 これは,緊急事態宣言対象の8都道府県について,5月21日(木)に政府が解除の可否を改めて判断し,京都府が指定解除となった場合,また翌日の22日(金)に京都府知事によって学校施設使用停止要請が解除されることを想定したものです。
 その想定の下,現時点での予定として,京都市教育委員会としての学校再開方針が示されています。堀川高校はその方針を受け,下記のような再開スケジュールを立てました。3年生は25日(月)午後から,2年生26日(火)午前から,1年生は26日(火)午後から段階的な登校が始まります。その日に向けて身体と気持ちを整えていってください。
 以下に登校日の概要と,その際の感染予防策を示します。
 なお,上記の想定どおりではない場合には,改めて連絡します。

1.5月25日(月)〜29日(金)の週の概要
●オリエンテーション期間として,午前・午後の枠に1学年ずつが登校する登校日を設定します。昼食は必要ありません。
 午前登校のタイムテーブル
   9:00 校門開錠
   9:30 指定された教室に集合
  12:30 完全下校
 午後登校のタイムテーブル
  13:30 校門開錠
  14:00 指定された教室に集合
  17:00 完全下校
●学年割振り・主な活動内容
 5月25日(月) 午後: 3年 LHR
 5月26日(火) 午前: 2年 LHR
          午後: 1年 LHR
 5月27日(水) 午前: 3年 LHR・身体測定
          午後: 2年 LHR・身体測定
 5月28日(木) 午前: 1年 LHR・身体測定
          午後: 3年 LHR・進路オリエンテーション
 5月29日(金) 午前: 2年 LHR・学習オリエンテーション
          午後: 1年 LHR・学習オリエンテーション

2.6月1日(月)〜5日(金)の週の概要
 月〜水と木・金に分けて概要を示します。詳細については5月25日〜29日の登校日にお知らせするとともに,同じ時期にWebページにも掲載します。

2.1 6月1日(月)〜3日(水)
●学校再開。午前の枠に2つの学年,午後の枠に1つの学年が登校し,LHR・課題テストなどを実施します。一部の生徒には昼食を挟んで個人面談を予定しています。面談の生徒を除き,昼食は必要ありません。
●学年割振り・主な活動内容
 6月1日(月) 午前: 2・3年 午後: 1年
 6月2日(火) 午前: 1・2年 午後: 3年
 6月3日(水) 午前: 1・3年 午後: 2年
2.2 6月4日〜5日
●2日のうちのいずれかの1日の午前あるいは午後に登校し,40分×3コマの授業を実施します。時間割や4・5日のどちらの登校になるかは,後日連絡します。
●学年割振り・活動内容
 6月4日(木) 午前: 2・3年 午後 1年
 6月5日(金) 午前: 1年 午後 2・3年

3.6月8日(月)〜12日(金)の週の概要
●1コマ40分とし,7限まで実施します。校時表は後日示します。なお,この期間,食堂は営業しませんので昼食の準備をお願いします。

4.お願い
 お子様に健康観察票へ記入するよう,また,登校前に必ず検温するようご指導ください。また,登校の際には,マスクの着用をお願いします。
 特に,5月25日〜29日は登校する時間帯に校門で健康観察票に基づく体調確認を行います。健康観察票を忘れた生徒や検温ができていなかった生徒については,校舎に入る前に検温し,発熱があった場合には,保護者に連絡の上,下校を促します。

5.当面の感染予防策について
 5月25日〜29日はHR教室ではなく広い特別教室でLHRを行うことで,また,6月1日〜3日の課題テストはHR教室だけでなく演習室なども用いることで,座席の間隔を確保します。
 ドアノブ,手すり,複数のクラスで使用する机などを消毒します。
 毎日,SHRで声掛け・健康観察票に基づく健康確認をします。
 教員も含めて校内でのマスクの着用を徹底します。
 手洗い用せっけんの配置数を増やし,手洗いの指示を徹底します。
 混雑が予想される場所には,床に並ぶ位置を示すなど,可能な限り距離が保てる工夫をします。
 すべての教室で,窓や扉を開け換気扇を強めに稼働させるなど,換気を徹底します。
 ドアや扉などは開放しておくなど,多くの人が手を触れるようなものを減らします。
 エレベーターは,必要な場合のみ使用するよう指導します。

6.その他
 授業は6月以降の再開となります。郵送した課題のうち,返信用封筒で提出するよう指示されているものはすべて,5/27(水)必着で返信をしてください(登校日があっても,学校に直接は持ってこないようにしてください)。
 また学校再開に向けて気になることがある場合には担任・担任団に連絡をして下さい。

以上です。

動画撮影中!

今年度,中学生や保護者のみなさんに堀川高校をよりよく知ってもらうための動画作りを始めました。
まず初めに,橋詰忍校長が中学生のみなさんに,今届けたいメッセージを語る部分を撮影しました。
撮影場所は,BIG BOXの中でも,堀高生たちが特に好んでいる場所を選びました。
撮影スタッフは前日に機材のチェック,ロケハンやカメラテスト・音声テストなどの準備を済ませ,当日はライティングにも気を配るような本格的な撮影現場となりました。
「シーン2,テイク1!」というような撮影開始を告げる声とカチンコならぬドラムスティックを鳴らす音のあと,ビデオ担当者から手ぶりで合図があり,橋詰校長が熱く語り始めます。緊張感の中にもアイデアを出し合ったり,小さな失敗に皆が大笑いしたり,演出の工夫を話し合ったりしながら,撮影を進めていきました。最後のシーンをラーニングコモンズで撮り終えたときには,撮影に携わった教職員から全員から思わず拍手が起こりました。皆が堀川を大事に思っていて,それを少しでもたくさんの人に伝えたいという情熱を持っていることを改めて確認できた時間となりました。
近いうちに,何かの形で皆さんに見ていただける機会があると思います。ご期待ください。
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挑戦中!

 5月15日(金)に,21期生担任団の協力を得て,生徒とのzoom接続テストを行いました。
技術的な目的としては
・校内のwifiから安定して接続できるか?
・家庭から接続している生徒に映像・音声が問題なく届くか?
・ホストの意図通り機能が動作するか?
などを確認することでしたが,なんといっても,生徒たちに担任団からメッセージを届けられ、反応をリアルタイムに確認できる機会になるということで,西川学年主任は本人の表現を借りれば「学年アッセンブリのつもりで」内容の準備を進めてきました。
 接続テスト開始の11:30の10分ほど前から,2年担任団の先生方がHR教室から接続を開始し,また,職員室などから担任団以外の先生方も参加しながら,生徒の接続を待ちました。実際どれほどの生徒が参加してくれるか少し不安ではありましたが、5分前ほどから徐々に生徒の参加が増え始めました。「入室」を知らせるクラス・出席番号・名前が一人ずつ画面上に増えるのが本当に嬉しく感じられ,最終的に全体で100人を超える参加者があったことを先生方みなで喜び合いました。
 まず,学年主任から久々の直に声で届ける挨拶と、「画面共有」という機能を使っての注意事項の説明がありました。接続状況を確認したいので、「チャット」に自分の状況を書き込んで下さい、というお願いに対してチャット画面に生徒からの「見えてます。聞こえてます」といったメッセージが一斉に書き込まれました。とても素朴ではありましたが多くの生徒にリアルタイムのやりとりができていることをとても嬉しく感じました。
 その後、担任、学年担任の先生方から一言づつ,画面に顔を見せながら休業期間中の体調やこころの状態,学習状況を気かけていることや,再開後に会えることを心待ちにしていることなどを伝えました。「退室」の指示のあとも,先生方と生徒たちが,名残り惜しそうに「チャット」でもう一言挨拶を加えたりしていることが印象的でした。
15分程の接続テストでしたが,
・一部の参加者は,音がとぎれとぎれになること,音が割れて聞きづらいことがあること
・接続テストの時間帯,学校のネットワークと外部との通信量にはまだ余裕があったこと
・校内の接続場所あるいは用いたPCによって音声の配信状況が悪くなること
がわかりました。状況報告をしてくれた生徒のみなさんに感謝します。
また,数人の生徒は接続時間終了後に接続してくれました。次の機会には是非,他のみんなと同じ時間を共有しましょう。
 今回わかった不具合などの解消・回避をしながら,今後,登校日が設定や分散登校などが実施されたあとも,zoomやmoodleなどのネットワークを活用した支援をしていきたいと考えています。
 堀川高校も,教職員・生徒・保護者のみなさんと,また広く社会とつながり合うために,今まで先生方と生徒たちが大事にしてきた考え方や方法を活かしつつ,堀川高校らしい「新しい生活様式」を模索していきます。

(写真は15日(金)のzoomテストのための準備の様子です。本番は,各教員が別々の場所で十分に距離を取って,マスクをはずして臨みました。)

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物理的な距離と通い合う心

 ある高校でWeb会議システムzoomを活用した公開授業が実施されるというお知らせを聞き,昨日にその授業を拝見させていただきました。他県の高校で,本校と同じく臨時休業期間中です。高校3年生を対象とした「政治・経済」の授業。受講する生徒は約30名。担当された先生にとってははじめてのzoom授業。
 「教師がはじめてzoomで授業をしたらどういうことになるか」ということをテーマの1つとし,その様子を校内外の先生方に公開して,できることとできないことを考えていきましょう,というお誘いでした。「人との物理的な距離social distance」がある中で「心通わせ合うclose education」に挑もうとされる先生の意欲と,新たな授業の可能性を模索しようとされる好奇心に,私は吸い寄せられてしまいました。
 授業は,新型コロナウイルスによる困難を乗り越えた後の世界を題材とし,ともに生きる私たちは“ポスト・コロナ時代”をどのように描くのかを考察するというものでした。先生と生徒のやりとりはもちろん,チャット機能を使って生徒の意見を集約したり,途中で英語や数学の先生が登場してその専門的見地から解説したり。画面に映る生徒たちは基本的には自分の部屋で授業を受けていますが,ある生徒は自分の代わりにお家の犬をちょこんと椅子に座らせて,まるで犬が授業を受けているように見せてみたり,またある生徒は先生の「聞こえたら手を挙げて」という問いかけに対して「いいね!」サインで返してみたり。生徒たちは授業を渇望していたのでしょう。先生とともに楽しんでいる様子でした。一方,予定していたグループワークができなくて困ってしまう場面も見られました。
 授業は生き物です。その先生は授業を「舞台芸術」と表現されていました。シナリオがある一方,ハプニングも生じる。体を使って演じる技や大小の道具を活用する術を身につけることは重要です。でも,表現を通して伝えたいこと,届けたいものは何か,そしてそれをそれぞれの教師ならではのストーリーで生徒の頭と心にどのように響かせるのか,ということがより大切だと思います。通じ合えたときには,人とのつながりがまた強くなり,学ぼうとする意欲が増すことにもなるのだろうと思います。大変勉強をさせていただきました。
 堀川高校では,ある学年が,生徒にも参加をよびかけて,明日はじめて試行的にzoomを使用します。その先生たちは今日,それに向けた予備実験を行っていました。「みんながガヤガヤしてうるさくなったらどう操作するの?」「生徒1人だけにしゃべってもらうにはどこを押すの?」「生徒をグループに分ける方法は?」など,1つ1つが悩ましい。でも,わからないこともあるけど,まずやってみる。ただのスキルアップだけを目的とするわけではなく,先生の声や生徒どうしが話す機会を届けたい,という先生たちの想いです。本校でzoom授業を実施するにはまだ少しハードルがありますが,SHRなどの実施から段階的に進めていきたいと考えています。
 12日には,多くの先生たちで郵送の準備を行いました。すべてのHR教室を使って,3学年一斉に郵送する資料の仕分けと袋詰め。ある学年の作業が終われば,その先生たちは階段を昇り降りして別の学年のヘルプへ。事務室にいる職員たちも大変活躍してくれました。ありがたい。その作業の様子をHPでご覧になったある保護者の方からは,「届きました」という感謝の言葉をいただきました。これもまた,ありがたいことです。
 最初にあげた,zoom授業をなさった先生が授業の最後に,「このやり方より,やっぱりみんなの前で授業がしたいなあ」といった本音を生徒に伝えておられたのが印象的でした。生徒への信頼があるからこそ出てくるこの言葉。私たちも1日でも早く,みなさんとともに授業を創ることができる日を楽しみにしています。
 stay homeも大切,ただそんな中でもstay openでありたい。あともう少しです。

橋詰 忍

令和2年度 進路結果

 19期生及び過年度生の大学等の入試結果を<swa:ContentLink type="doc" item="108845">令和2年度 進路結果</swa:ContentLink>にて掲載します。昨年度3年生の19期生は,「大学入試センター試験」の最後の受験学年でした。新しい入試(「大学入学共通テスト」)の前年度であり“安全志向”と言われる全国的な傾向の中,自身の未来を思い描いて第一志望校に果敢に挑戦し,多くの生徒が合格を手にしました。国公立大学の後期日程は新型コロナウイルス感染拡大防止のための休業期間に入ってからでしたが,最後まで頑張り抜いた生徒からの朗報が多く届いたことも嬉しいことでした。
 自らの志望を貫き,再挑戦した過年度生たちも,堀川での学びを礎に努力を積み重ねて,合格を手にしました。

重要 18期生・19期生・20期生対象 日本学生支援機構奨学金 第2回募集について

日本学生支援機構奨学金 給付型奨学金について,第2回募集の案内をします。

◆支給額 月額:9,800円〜75,800円
(自宅通学性/下宿生,公立大/私立大によって額が異なります)
◆対象者 ・住民税非課税世帯 及び それに準ずる世帯の学生
     ・現高校3年生 又は 高校卒業2年以内の者
     (これまで大学等に入学したことのない者に限る)
     ・在校生は現時点での,
      既卒生は高校3年間の評定平均値が3.5以上であること。

 希望者は5月29日(金)までにできるだけ早く,学校生活部 奨学金担当まで電話(075-211-5351 平日9:00〜16:30)にてご連絡ください。申請書類を取りにきていただく日時などをお伝えします。
 来校の際には,新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため,体温を規則し発熱症状のないことと,呼吸器症状のないことを確認の上,必ずマスクの着用をお願いします。

※在校生の20期生(3年生)と既卒生の18期生,19期生が対象の案内です。
※昨年度までと同様,貸与型奨学金の申し込みも受付けがあります。

休業期間中の取組 21期生(2年生)

5月も第三週に入り,初夏の風を感じるようになりました。
これまで,休業期間に本校の20期生(3年生),22期生(1年生)に対して発信したメッセージの一端をご紹介してきましたが,今回は21期生(2年生)に対するメッセージをご紹介します。
二年生になって学ぶ教科が多様化した21期生には,休業期間中に学習者としての自律心を涵養することを目指し,学年主任とクラス担任が中心となって声掛けを行っています。
それでは,21期生へ向けたメッセージを,moodle上に掲載した4月28日付の学年通信から抜粋(一部省略・改変)してご紹介します。

-------ここから-------

「つながる」ということ

みなさん,こんにちは。お元気ですか? みなさんと顔を合わせない日々を過ごしていると,授業やSHR,廊下で毎日顔を合わせるということで,知らず知らずのうちにみなさんと「つながり」を感じいたんだなぁと思わされています。
アリストテレスは著書『政治学』の中で,人間は“zoon politikon”「ポリス的な動物」であると定義しています。ここでの「ポリス」とは「最高善を目指す共同体」とのこと。これまで過ごしてきた学校という共同体が物理的に閉ざされた今,私たちがどのように他者とつながっていくか,よい関係を築いていくかということが問われていると感じます。離れているからこそ,意識して「つながる」ことをやっていきましょう。
また,この期間,人と話をしていますか? 誰かと話そう。直接話せる相手は家族に限られるかもしれませんが,友達とも電話やオンラインでのやりとりで言葉を交わすことはできるはず。もちろん,学校もつながる相手に入れてください。担任の先生からの電話を待つだけでなく,みなさんからの電話も歓迎です。困ったこと,話を聞いてほしいこと,大したことでなくても構いません。言葉を交わそう。つながっていよう。


自律

みんなのDaily Report※からは学習のリズムを作れてきている人,学習を進めるのに苦労している人,さまざまであることが見てとれます。本来授業に参加している「50分×7時間」は最低限学習にあてられるべきで,それに加えて「学年+2時間=4時間」の家庭学習が求められています。「学校時間以外に+4時間って大変なことなんだなって実感した」と,やってみたからこそ感じた大変さを共有してくれた人もいます。
こんな時ですが,少し厳しいことを言います。毎日家にいると実感しづらいと思いますが,この期間は「休み」ではありません。授業がなく,周りの目や決められたスケジュールがない中で,自分で自分を学習に向かわせること,言い換えるなら,学習者として自律することが求められています。
この自律は本当に難しい。学習に向かわねば! と思っていても,気持ちがしんどくなったり,学習に取り組む気持ちになれなかったりすることもあるでしょう。当然です。そういうときは,できない自分を責めるのではなく,前向きに取り組む工夫をしたり,思い切って休んでみたりするのも大事ですね。自分を客観的に見つめる目も養っていきましょう。


学ぶ者としての姿勢

Daily Reportからは,それぞれ苦労しつつも,頑張って課題に取り組んでいる様子が見えています。だからこそ,締切に追われて「課題を終わらせる」ことが目的となっていないか,課題のねらいや目的を意識して取り組めているか,今一度,各自点検をお願いします。
「つながり」の話に戻りますが,教科担当の先生にとっては,みなさんからのmoodle上でのレスポンスがとても貴重な「つながり」です。スタディサポートの結果分析やこれまでの経験をもとに,先生によってはまだ会ったこともない君たちの顔や反応を想像しながら課題を出してくださっています。その思いをきっちり受け取って,返してほしい。授業内の取り組みと同様,みなさんの参加を求めます。学ぶ者としての責任を果たそう。


結びに

今後,いつから,どのような形で学校が再開できるのか,まだまだ見えない状況です。だからこそ,自分のすべきことを把握し,主体的に取り組んでいくことのできる「自立する学習者」としてこの期間を過ごすことで,学力・学習姿勢ともに成長していく,自分にとってプラスとなる時間としてほしいです。
また,そんなときに「頑張っている朋※の存在」は,たとえ姿が見えなくても力を与えてくれると思います。それぞれの場所でがんばる背中は,きっと誰かを励ましている。そう思うと,少し前向きになれるのではないかと思います。
京都市立学校でもテレワーク(英語ではRemote Workingと言います)が導入され,日によっては在宅勤務をすることが始まりました。担任団が全員そろうのは週に1日。オンラインでできること,顔を合わせながらやりたいこと,いろいろ感じながら教員も模索を続ける毎日です。画面の向こうにいる21期生一人ひとりの顔を想像しながら,まずはとにかく元気でいてほしいと願っています。

Stay home, stay safe, and save lives. And don’t forget to take time to smile every day! :)



※Daily Reportとは,個人の毎日の学習状況を記録するフォームのことです。

※堀川高校では,「時に助言し合い,時に批判し合いながら,共に探究の道を行く仲間」という意味を表すものとして,「朋」という漢字を使っています。

-------ここまで-------

強制力の働きにくい環境で,自律的な学習・生活習慣を身につけるのは簡単なことではありませんが,本校は,オンライン・郵送・電話相談を含めた学習支援環境を整えることで,これを達成すべく努めています。新型コロナによる休業期間はすでに二ヶ月を超えていますが,現在の危機的状況が一日も早く終息することを願いつつ,生徒と学校,人と人とのつながりを維持し,生徒の生活と学習をサポートしていきます。

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10/1 1・3年前期末考査
10/2 1・3年前期末考査 3年検診
10/5 1・3年前期末考査 1年検診
京都市立堀川高等学校
〒604-8254
京都市中京区東堀川通錦小路上ル四坊堀川町622-2
TEL:075-211-5351
FAX:075-211-8975
E-mail: horikawa@edu.city.kyoto.jp