京都市立学校・幼稚園
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東北プロジェクト出発!

 自主ゼミの一つである「Sknect」がきっかけとなった,東北地方の被災地に訪れるフィ−ルドワークに出発しました。参加生徒は16期生4名,17期生9名です。

 3月17日から20日での4日間の予定で,気仙沼や陸前高田を中心に訪問する予定です。生徒は普段の学校の授業とは全く違う「学び」に対して事前準備をおこない挑んでいます。このフィールドワークで新たな「学び」を得られればと思います。


写真上)出発前。プロジェクトメンバーが決意を校長に伝えています。
写真中下)17日の出発の様子。行く・見る・感じるスタート!いってらっしゃい!


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終業式

 3月17日(金)11時よりアリーナにて、後期終業式を行いました。校歌斉唱の後、後期活躍した生徒の伝達表彰を行い、恩田校長からの挨拶がありました。校長からは、「学ぶものとしてどう行動するのか。自分の行動に責任を持つこと」と語りかけられました。飲みかけのペットボトルをゴミ箱に捨ててよいのか。歩道で自転車通学中に歩行者と接触、その場での誠意ある対応ができているのか。メールやラインなどネット社会での他者を尊重した利用の仕方ができているのか。などと問いかけられて、一人ひとりが1年間の活動を振り返り今後の行動を見直す機会となりました。
 3年生となる17期生、海外研修を終えた18期生とも4月からは新たな1年が始まろうとしています。社会の一員として、自立に向けてエンジンを大きくするとともに、他者を尊重できるものの見方・考え方のできる、品位のある人間力を着実に身につけていくことを期待しています。

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第69回卒業式

 夜空でも繋がれ

 センター試験の大雪に始まった本年も寒さが少し緩み,日ざしに温かさを感じる季節となりました。京都市立堀川高等学校第69回卒業式にあたり,式辞の概要をお伝えいたします。卒業生の皆さんは自信とともにおかげさまの精神も持ってください。私からも保護者の皆様にお祝いと感謝を申し上げます。探究校,研究開発校として,自立する18歳の育成を私どもとともに見守ることは,ひやひやどきどきの連続であったかと思います。日々の学習と探究活動,その学びの場である委員会活動,リーダー・スタッフ活動,文化祭など特別活動,自主ゼミや部活動など課外活動に多くの時間とエネルギーを頂戴し,本校教育に対するご理解とご支援を頂戴いたしましたことに厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。次の探究のステージに向かうにあたり,堀川での経験が,どのような新たな世界でも,深く学び,考え抜き,リスクテークし挑戦する胆力を生み出してくれると信じます。どうかこれからも堀川高校をお見守りいただけることを願っております。海外の大学はもとより,わが国でも授業やイベントのインタネットでの公開が始められています。もはや,そこで得られる知識や情報,コンテンツは世界共有になってしまったといえます。高校改革のモデルとなっている本校の探究もモデルコンテンツとして全国的に広がっていくと思います。いまやどんな情報も知識もインタネットで簡単に手に入ります。そのことを大前提にしつつ,それでも「ここ堀川で共に学ぶ」ことが重要だといわれることが大事だと思います。本校の存在価値は,新しい知識や情報を得る場所としてだけではなく,共に学び,議論し,取り組む点にあることで存在感を発揮してまいります。
 さて空の16期生諸君(※堀川高校では,入学時よりその学年の「言葉」を決めて,3年間指導しております。16期生は「空」と名付けておりました),これまで,空の青さとつながりについてお話しする機会が多かったのですが,今日は夜空についてお話して,激励とさせてください。19世紀の哲学者ヘーゲルと1820年に書かれた代表作『法哲学概要』についてはご存知だと思います。その方法論は200年前の探究活動の先哲ともいえます。彼は,その中で,「ミネルヴァの梟は迫りくる黄昏,つまり夜になって初めて飛びたつ」と述べています。ミネルヴァはギリシア語では女神アテナです。梟は彼女が同伴している「知恵」の象徴です。西欧では,古来,梟は学問の神ミネルバの化身と考えられてきました。梟は夜行性の生き物ですから夜にならなくては飛びません。ヘーゲルは,梟のこの行動様式の中に学問の負う宿命を看取したといえます。西欧的「理性」が,その自己を実現する「目的」すなわち「終わり」の達成に於いて初めてその全能の姿を現す,という意味でもあります。グローバル社会の最大の課題の一つは,人類の英知で形成してきた主体であるはずの主権国家が国境を越えたテロや環境破壊,貧困,格差,自然災害などに対して機能不全に陥っていることでもあります。いきなり,夜空に翔びたてとは申しませんが,グローバル社会の中でどうか「根無し草」にならない軸足を持っていただきたい。量より質,他人まねを嫌う京都らしさの発揮というのも軸足になりえるのではないでしょうか。グローバルスタンダードである合理的な価値観や勝負の世界の鉄則である,やられたらやり返すといった行動様式,実社会では,一億総クレーマー社会ともいわれ,異議申し立てはしても当事者意識はないと言われる世知辛い社会にあって,曖昧さも受け入れ,赦す受容力,具体的でも明確でもなく,見えないものの価値の認識といった,グローバル社会,人類にとって重要なメッセージとなる価値に軸足を置くのもよいと思います。
 過去はどうしても変えられないのでしょうか。後悔の思いだけを背負って生きていかなければならないのでしょうか。過去の事実は事実のままですが,過去の事実を超える生き方や担識があれば,未来が過去を制御できるのではと考えてみてはどうでしょうか。皆さんには未来を持ち続ける資質と能力があります。未来への夜空に翔びたてる梟の目を次のステージで身につけ,真っ暗でも,たとえ手さぐりであっても一歩踏み出してほしい。なりたい自分に向かって未来に進む胆力が足らないのであれば,今ここで困難,重圧そして理不尽に苦しむのは,未来に苦しまないためととらえ,とりあえず未来に進んでみる。人生は出来レースであっていいはずはありません。チャレンジしてみないとわからないことを目標にしてこそ人生は生きるに値すると思います。勝ち組,負け組を作るな,くさるな,威張るな,傲るな,そして繋がれ空の16期生


 平成29年3月1日 第69回卒業式
 京都市立堀川高等学校長 恩田 徹




 写真上:卒業式
 写真中:卒業証書授与
 写真下:皆勤賞授与
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行事予定
3/20 新1年教科書販売
3/21 新1年教科書販売
3/22 合格者登校日  午後:生徒校内立入禁止
3/24 離任式
京都市立堀川高等学校
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