京都市立学校・幼稚園
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始業式、対面式!

 4月8日(金)13時40分から始業式が行われ、終了後に生徒会の主催で対面式を行いました。
 始業式は新入生18期生の入場を、16期生と17期生が大きな拍手で迎えました。校歌斉唱の後、恩田校長から新転入の教職員の紹介がありました。新しい多くの先生方をお迎えしました。
 始業式終了後に生徒会主催で対面式を行いました。生徒会長からの挨拶のあと、新入生の18期生がクラス毎にパフォーマンスを行い、2年生や3年生にメッセージを伝えました。
5分間という短い時間の中で各クラス趣向を凝らしたパフォーマンスが披露され、会場をにぎわしていました。6クラスとも個性豊かな表現をしていました。「さなぎ」の18期生、これからが楽しみです。


 写真上:18期生入場の様子
 写真中:新転入教職員の紹介の様子
 写真下:新入生クラスパフォーマンスの様子


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平成28年度入学式!

 4月8日(金)10時より、堀川高校アリーナにて入学式が行われました。
 天候に恵まれた朝となり、新入生と保護者の方々を桜の花が出迎えました。
 玄関入口の「入学式」の看板で写真撮影する新入生と保護者の姿もみられました。
 本校吹奏楽部の演奏のもとに新入生が入場し、厳かな雰囲気の中で式は進行しました。
 学校長式辞では、新入生18期生のことばは「さなぎ」と名付けられ、恩田校長から「さなぎのように、混沌を受け入れる器を堀川で一緒に作ろう!」とメッセージが贈られました。
 以下、恩田校長の式辞です。
 
 本校は,1908年,明治41年に京都市立堀川高等女学校として設立され,1948年,昭和23年に学制改革により京都市立堀川高校として発足しました。そして,1999年,平成11年から,この校舎で京都市の教育改革のパイロット校として新たな歴史を刻み始めました。この新たな挑戦の年輪として,ここに集う新入生を18期生と呼びますが,それまでの堀川高校を否定してのことでは全くありません。公立で創設以来100年以上の高校で,現在の名称が続いている学校は堀川だけです。108年間,変わることなく受け継がれる自主自立の精神をもった二兎を追う「若き狩人」のマインドを引き継ぎ,時代の変化の先を行く新たな決意で教育改革を一歩ずつ前に進めようと決意した改革途上でもあります。アトリウムに掲げた「ひとつになる,高みをめざす,ひとりになる」堀川憲章の精神を,新入生諸君は心に受け止めてください。第1回合格者登校日に,学年主任が君たちと交わした三つの約束を覚えていますか。第1は「学校は学びの場だ」。第2は「学校は小さな社会だ」。第3は「学校は楽しいところだ」,でしたね。教室掲示もさせていただきますので,この言葉がアクションとなるよう祈ります。
 さて,本校に入学された皆さんは,多少の差はあっても資質,能力という点では「かなり大きな子ども」です。この「かなり大きな子ども」から「小さな大人」に本校での取組を通してブレイクスルーするということは,青虫が成熟して「さなぎ」に変異する,大きな変化であり,脱皮することを目指すということです。ブレイクスルーというのは教育の世界では「自分の限界を超えること」ではないでしょうか。「自分の限界を超える」とは言葉は簡単で格好いいですが,それほど生やさしいことではありません。というのは「これが自分の限界だ」といって達成できるようなものは「自分の限界」とは違うように思えます。ブレイクスルーとは今までの自分全体を上から見通せるところに行く。いわば離陸することではないでしょうか。身につけた高度な知識,探究心を通してそのさきにある新しい未知のものをつかみに行くということです。そのためにはオープンエンドなチャレンジが必要ではないかと思います。「うまくいく方法」「失敗しない方法」だけを学んだ秀才は今までの技術のマネや過去に起きた問題の対応は上手にできても,「新たな“もの”をつくる」という能力が失敗を恐れるあまり,なかなか身につかないといわれます。チャレンジに失敗はつきものです。
 蝶は,青虫から成虫になるまで,2回の節目を迎えます。「青虫からさなぎになるとき」と,「さなぎから成虫になるとき」です。蝶になるためには,この過程を経なければなりません。青虫は,さなぎの中ではその原型を留めることなく,どろどろ,ぐちゃぐちゃ状態にあることは知られています。そのメカニズムはまだわからないことが多いということですが,とろとろ,どろどろ,ぐちゃぐちゃを受け止め,保持する器としての「さなぎ」 の役割です。すなわちとろとろ,どろどろのカオスにありますが,それを抱え,受け止め,包み込むしっかりとした良質な容器があるかないか,という点にあります。さなぎの中は,とろとろ,ぐちゃぐちゃでも,成虫に変容するための,力やエネルギーに満ちあふれており,また本能に基づいた秩序が機能していることと思われます。では,人間は自己変革できるのでしょうか。力やエネルギーに満ち満ちているのですが,器がないために変容することができない状態,苦しみがあるといえます。とろとろ状態,混乱状態は,ものすごい力,エネルギー,熱などを発生させます。そうした力,エネルギー,熱,内圧によって破壊されない「圧力鍋」のような器を本校の取組で創ろうではありませんか。
 次のような情況を創造してください。道端の草むらに蝶のさなぎを見つけました。さなぎは,殻を破って 外に出てこようとしている真っ最中でした。それから30分待っても,一向にさなぎは殻を破ることができません。一生懸命にもがいてはいるのだけど。さらに1時間が経過した頃,「手助けをしてあげたい」という感情を押さえきれず,ハサミで殻を切ったのです。すると,さなぎは殻から簡単に出ることが出来ました。しかし,何か妙でした。殻から出て蝶になるはずだったそのさなぎの羽はグシャグシャで,縮んでいて,そして胴体は膨れ上がっており,その姿はとても蝶とは言えず,さなぎとすら言えませんでした。もちろん,そんな状態で羽ばたくことなどできるはずもなく,そのさなぎでも蝶でもない奇妙な生き物は,歩いて去って行こうとしているだけでした。決して悪気はありません。ただ,さなぎの手助けをしてあげたかっただけです。しかし,その手助けは,さなぎが蝶に成長する事を阻んだだけに過ぎませんでした。可哀想だと思ったさなぎのもがく姿は,さなぎにとっては,必要なプロセスだったのです。もがいて,もがいて,そして殻から出るというプロセスが,さなぎが蝶になるための必要不可欠な事だったのです。さなぎにとっては辛く,大変な作業だったかもしれませんが,「ひたすらもがく」という行為を経た先の,「胴体から養分を羽に持っていく」という“答え”が必要だったのです。胴体の養分を羽に持って行く事で胴体を小さくし,さらに羽を広げることによってはじめて殻から出ることができる。羽ばたけるようになるのです。
 多くの人は,この「もがく」段階でチャレンジをやめてしまいます。何かのスキルをマスターしようとした瞬間,高い目標を見つけてチャレンジをはじめようとした瞬間は熱意に満ちていても,最初のもがく作業が凄く地味で,辛くて,大変だからすぐに止めてしまいます。しかし,その地味で辛くて大変なプロセス自体が,チャレンジを達成するために必要不可欠なプロセスなのだということです。皆さんが持っている目標が紛れもない高いハードルを伴うチャレンジであるならば,楽して手には入りません。「日々の学習」と「探究活動」も同じだと思えてなりません。「辛い」「苦しい」「もうやめたい」と思う瞬間は必ず訪れますが,その瞬間が来たら同時にこうも思ってください。「ピンチをチャンスに変えるときがきた!」
 破るのが大変なほどきっちりした器を造って,この3年間を人生や生き方が大きく変わるステージに皆でしていこうではありませんか。そんな思いをもって18期生の皆さんを「さなぎ」と名付けます。日々の学習と探究活動の二兎を追い,さらに委員会,リーダー・スタッフ活動,部活動,自主ゼミの取組を通して大きく成長してほしい。そして,他者の成功に心から拍手を送れる人間として成長してください。
 さなぎの18期生諸君,自己変革し,打たれ強い器となり,堀川の歴史を刻もうではありませんか。

 平成28年4月8日 学校長 恩田徹



 写真上:桜の出迎えを受ける新入生と保護者
 写真中:式典
 写真下:新入生代表宣誓
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明日は入学式!

4月8日(金)は入学式です。
10時より、4階アリーナにて行います。
9時50分までにご着席ください。
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第3回入学予定者登校日

 4月5日(火)13時から、入学予定者(18期生)が登校しました。発表されたクラスホームルームに集合し、今日は各書類の提出や制服、体操着、上履きの受け取りなどを行いました。新しい上履きに名前を記入したり、スタディサポートの英語を行ったりしました。
途中で生徒会執行局が各クラスに入り、対面式でのクラスパフォーマンスの連絡などもし、早速、あるクラスでは代表者がクラスパフォーマンスの内容を決めていました。
 15時50分からは、4月14日〜15日に行われる「花背山の家宿泊研修」のスタッフ会議を行いました。
 中学校の制服を着るのも今日で最後。次回からは堀川高校の制服で登校します。


 写真上:クラスでの様子
 写真中:学年通信
 写真下:花背スタッフ会議

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I have a dream!

 Walt Disney 曰く、「If you can dream it, you can do it.」


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学校経営要項

京都市立堀川高等学校経営要項です。
以下のリンク先からご覧ください。


https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/3006...


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「専門性」と「汎用性」あるいは「普遍性」について

 本校の最高目標である「自立する18歳の育成」は,「大きな子ども」を本校での学びを通して「小さな大人に」ブレイクスルーすることでもあります。今あえて「ブレイクスルー」という言葉を使いました。また,「大きな子ども」から「小さな大人」にという問いを投げかけました。蝶を例にしますと青虫が成熟して「さなぎ」に変異する。つまり青虫が大きく成長してそのままさらに大きくなりつづけるのではなく別の「さなぎ」という形に姿を変える。この成熟,さらに変異という大きな変化,姿を変える,脱皮することをブレイクスルーと思ってください。ブレイクスルーというのは教育の世界では「自分の限界を超えること」です。「自分の限界を超える」とは言葉は簡単で格好いいですが,それほど生やさしいことではありません。というのは「これが私の限界だ」といって達成できるようなものは「自分の限界」とは違うと思います。欠陥の改善や不調の修復も非常に大切なことです。ただし,改善や修復は改善後,修復後の姿やデザインがあらかじめ想定できているはずです。改善前に考えられていることは「限界」とは言いません。自分の物差し,つまりこれまでの学力観や学習法や練習方法を抱え込んでいる限り,自分の限界を超えることはできません。知識は増えるかもしれないし,技術も身につくかもしれない。けれども,自分の「枠組み」のなかにいくらつめこんでも,面積は増えても立体感は生まれないように思えます。ブレイクスルーとは今までの自分全体を上から見通せるところに行く。つまり離陸することです。身につけた専門性の高い知識,技術を通してそのさきにある新しい未知のものをつかみに行くということです。
 専門性とはなんでしょうか。本当に専門性のある人とは実は専門外の世界,自分の専門以外の専門を持つ人とつながりの持てる人のように思えてなりません。自分の専門外の人とグループワークして新しい世界を作れる人のことです。ドラマでも「チームで仕事をする」話ではコンピュータの専門家とか,外国語の専門家とか,格闘技の専門家とか変装の専門家とか,心理学の専門家とかそういう様々な専門家ができてきます。スポーツの世界でも,力で押すタイプやテクニックで勝負するタイプ,小細工の専門家など競技によっては様々です。彼,彼女らがそれぞれの特技を持ち寄って,そのコラボレーションを通して,単独では成し遂げられないほどの大事業が実現される。他の専門家とチームで仕事ができること。それが専門家の定義ではないでしょうか。
 本校はそれを体験できるチャンスの場です。その意味でブレイクスルーとは目の前の勉強や取組,技能に取り組むことを通して,答えがあるのかないのか,ひとつなのかどうなのかわからない問いを自分で立てられるようになって,その先の未知のものをつかみに行く,その先にありそうなものをつかみにいけるそんな「感性」といえるものです。与えられた問いを早く正確に解くことと,自分で問いや課題を作ることとは明らかに次元が違うのです。専門性についても,専門を深く学ぶことによる汎用性や普遍性を身につけることが目的ではないかと思います。
 本校生は「自分の魂の核」である何かを,発見する可能性のある取組がたくさんあります。「心底これがやりたいんだ!」という何かや,「これこそが人生で本当に重要だ!」という何かについてです。とはいえ,手放さなくてはならないことも,いろいろ出てきます。 いやむしろ,捨てて,手放して,その涯に発見するのが,本当の「自分の魂の核」かもしれません。その「手がかり」を手につかみ,信じられるのは,あなた自身です。自分自身を深くふかく信頼しましょう。人生の転換期を突破するブレイクスルーのために。

校長 恩田 徹
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