京都市立学校・幼稚園
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SSH 第4期の内定を受けました

平成27年3月31日,平成27年度SSHの新規申請の内定をうけました。来年度より5年間,「失敗さえ学びだと気づき「知りたい」を究めようとする生徒の育成」というテーマで,これまでの指定期間における探究活動の指導実践を発展させながら研究開発をすすめます。特に生徒が自分たちで組織をつくり発展的な学習をする「自主ゼミ」の設立支援や,各教科の授業を相互に関連付ける指導法の開発をすすめ,生徒の探究活動での主体的な学びが他の場面でも発揮されるような指導法の開発・環境づくりをめざします。
また,京都市立小・中・高等・総合支援学校と連携し探究活動の指導法の研究をすすめる重点枠の内定も同時にうけました。

本校は,平成14年度の第1期指定を受け,その後も連続して2・3期の指定を受けてまいりました。この内定を受けて,計18年間の指定を受けることになります。
参考:平成27年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の内定等について

電話工事のお知らせ

3月28日(土)に校内の電話の主装置取替工事等を行います。
その間,電話が不通になります。ご迷惑をおかけいたしますが
よろしくお願いいたします。

平成26年度離任式について

平成26年度離任される教職員をご紹介いたします。(敬称略)
(○のついている方は,離任式に出席される予定です。)

伊賀 公 (国語)○
上杉 まり (国語)
吉田 明 (地歴公民)○
辻 正裕 (地歴公民)○
井口 浩己 (地歴公民)
大倉 博 (数学)
石田 裕子 (数学)○
本谷 一 (理科)○
中尾 裕史 (理科)○
南 博之 (保健体育)
新川 末貴 (保健体育)○
澁谷 順子 (英語)○
山崎 勝也 (事務)
用害 晃代 (事務 臨時事務員)
舛田 由利江 (SSH事務員)
井上 暢子 (SGH事務員)

離任式は,3月26日(水)10:00〜 本校アリーナで行います。
離任式の列席対象者は,本校在校生及び卒業生です。


吹奏楽部定期演奏会!!

 3月29日(日)13時30分より、本校吹奏楽部の定期演奏会を行います。
 場所は京都堀川音楽高校音楽ホールです。
 (本校とは場所が異なりますので、ご注意ください)

 以下、部長からのメッセージです。

 私たち吹奏楽部は、一年間の活動の集大成として目標に掲げてきた第6回定期演奏会を行います。
 聴いていただくお客様も私たちも、全員が楽しめるように、一音一音心を込めて演奏いたします。
 企画ステージの劇や、OB・OG合同ステージの迫力ある演奏にもご注目ください。
 皆様のご来場を心よりお待ちしております!ぜひお越しください!!

  吹奏楽部 部長 辰見 悠衣

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コミカレ講座「文学歳時記」(3.7)

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3月7日(土)午後、本校授業研究室におきまして、毎年恒例のコミカレ講座「文学歳時記」が行われました。講師の岸本久美子先生は、過去に「源氏物語」通年講座も担当され、幅広い年齢層の、根強いファンの方がたくさんいらっしゃいます。本日も、本校1・2年生12名、保護者4名、一般24名の方々の参加がありました。
今年のテーマは「琵琶を弾く明石の君」。一般的に地味で魅力のない女性として評価されることの多い明石の君の人物像やその魅力、彼女と光源氏のつながりを語るエピソードに度々登場する琴や琵琶などの音楽の要素、そして彼女を物語に登場させた紫式部の意図などについて紹介していただきました。
岸本先生は春の到来を思わせる素敵なお着物で登壇され、わかりやすく、おもしろく、流れるようにリズミカルに物語の中の人間模様を語られ、あっというまに2時間が過ぎました。参加者代表の在校生は、「源氏物語の『音』の要素に注目することによって、これまで紙芝居のように学んできた古典文学が立体的に見えてきた」と述べ、他にも「物語に登場する和楽器の意外な効果を知ることができた」「長編小説としての源氏物語の中の明石の君の位置づけを知り、新たな読み方ができた」などの感想をいただきました。
 継続開催のご要望も多く、参加された皆様の「知りたい」を大いに刺激していただいたひとときとなりました。

第16回教育研究大会 および IBの趣旨を踏まえた教育の推進に関する調査研究報告

2月2日(月)、「国際バカロレア(IB)の趣旨を踏まえた教育の推進に関する調査研究」研究成果報告会(第16回教育研究大会)を開催しました。
全国から100名の方にご参加いただきました。遠方よりのご参加、本当にありがとうございました。
今回の報告会では,「学習指導要領のなかでIBの理念を活かすには」をテーマに、「探究基礎」における「多角的視点の涵養を目指した指導」「EEの評価法を取り入れた論文の評価」に加えまして,「パフォーマンス評価を用いた体験活動の評価」について報告いたしました。
報告後の質疑応答では、本校の探究基礎や体験活動に関して多くの質問やご助言も頂きまして、大変有意義な報告会となりました。
また、ルーブリックやポートフォリオといった評価手法については、今回の実践報告を通して、具体的な導入の見通しがたったといった声もいただきました。課題研究や教科外での活動の評価について必要性は感じておられるものの、具体像がつかめず一歩踏み出せずにおられる高校も多いようで、一条校でのモデルケースとしてご参考にしていただけたならばと大変うれしく思っております。

今回の報告資料と質疑応答でのQ&Aの記録はこちらにございます。


また、これまでの研究成果を調査研究完了報告書にまとめました。
「国際バカロレアの趣旨を踏まえた教育の推進に関する調査研究完了報告書」 (公開用PDF)
今後は本調査研究において開発しました教育活動を、明らかとなった課題も踏まえつつ継続していくこととなります。
本調査研究を進めるにあたり、多くの先生方や教育関係各位にさまざまな形でご助言やご指導をいただいたこと、深く感謝いたします。

お世話になりました!担任団卒業式

 卒業式終了後のアトリウム。14期生250人が集まりました。
 生徒たちが、ラップのリズムで担任団の先生の一人ひとりを紹介し、「担任団卒業式」が始まりました。記念品贈呈。生徒からのお礼の言葉と担任の先生からの式辞。生徒から出るおなじみの質問と歯切れのよい先生の返事といった掛け合い。どれもこれも限られた時間に用意した出し物で、ちょっとした間合いの悪さに、逆に大笑いする仲間たちがいて、卒業式を見守る保護者や教員は3年間という日常の絆の深さを感じて心が温かくなりました。

学年主任の滝本先生からの言葉です。
「生徒たちが内緒で企画を準備してくれており,大変驚きました。14期生は「花」。「花」らしく,最後まで華やかに明るく,大好きなアトリウムを彩ってくれて,担任団一同感謝の気持ちでいっぱいでした。たくさんの思い出をありがとう!」

上:卒業する担任団
中:学年主任と14期生担任団
下:式を終えて一緒にパチリ


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アトリウムから世界へ

答辞

私はアトリウムが好きだ。
朝、玄関を入ると朝日に照らされたアトリウムが私たちを迎えてくれる。
昼は、教室で照らされている私たちの影を、アトリウムが支えてくれる。
夕方は、西日に照らされたアトリウムが、私たちの帰りをエスコートしてくれる。
アトリウムは何も言わず、私たちに日差しを届けてくれる。そして、私たちは何も言わないアトリウムに花を咲かせようとしている。

アトリウムにはたくさんの思い出がある。ダンスをした。模試の申し込みをした。糸電話もした。そんなアトリウムに初めて足を踏み入れてからもう3年がたった。あぁ、時がたつのは早いものだ。入学したての自分を思い浮かべてみる。あぁ、若いなぁ。慣れない環境、山積みの課題、どうしたらいいかも分からず、臆病な自尊心をもった私たちは、花を咲かせるよう言われた。虎にならなかっただけよかったと思う。初めて「花」と言われたとき、きれいな言葉だと思った。きれいな花を咲かせることを夢見て、私たちは高校生活をスタートさせた。

堀川高校に入って初めて衝撃をうけたのは花背山の家スタッフの集まり。140人近くの人がスタッフに立候補した。更に衝撃的なことに、20人もの人が委員長に立候補していた。中学まで何事でも「立候補すれば決定」だった私にとって、立候補が決定の十分条件ではないことを感じた瞬間だった。これがここにいるライバル達との出会い。その後、20人の中から1人の委員長を話し合いで選んだ。言葉が通じ合わない。それぞれが、自分自身を花と思い、自分を主張しつづけていた。それにいっぱいいっぱいだった。言うならば、みんなが雑草のようなものだった。
私たちは、「花の14期生」、先輩方が築いてきた堀川に大きな花を咲かせる、集大成なのだと、勝手に思い込んでいた。

その考えがひっくり返ったのは、学校説明会。そこで堀川高校物語と出会った。1期生から13期生まで脈々と継がれてきたその物語には先輩方の魂がこもっている。そして私たちは花。私たちは集大成なのだろうか。堀川高校物語を考えれば考えるほど、なにかいいとこ取りな気がするようになった。大事なのは過程であって、ただただ花であることを誇りに思う自分を恥ずかしく思うようになった。花という言葉に嫌悪を感じるようになった。

さらに、私の花への気持ちは揺れ動く。ある日の古典の授業。花を題材にした和歌を学んだ。「散るところに美しさがある」この言葉に私の心は動かされた。そうか、散ることは終わりではないんだ。花を咲かせることを目標にするとあとは散るしかない。ならば花を咲かせるという目標がその先の準備であればいい。そう感じるようになった。花「であること」に安住してはならないのだ。そう考えると花として気持ちが楽になった気がした。
例えば探究基礎の時間、苦労しなかった人は恐らくいないだろう。つらかった。失敗するたび原因を考え新しい実験を行う。その繰り返しだった。何度も何度も壁にぶつかった。そして一番大きな壁にぶつかる。「探究基礎をやって何になるんだろう?」堀高生「であること」に安住しているとその答えは見いだせない。自分から迎えにいくしかないのだ。探究基礎が将来役立つかどうかも自分次第。一本の花になることが求められる。

そして最後の文化祭。2年半ともに過ごしてきた仲間の新たな側面を知った。こんなに音響技術のある人がいるんだ、こんなにダンスのうまい人がいるんだ。新たな発見の連続だった。それは入学当初に感じた気持ちに少し似通っている気がする。新たに知っていく仲間たちと私たちは話し合いを重ねた。意見がまとまらず、衝突することもあった。何度も何度も話し合いを重ねた。だが入学当初とは決定的に違う点がある。それは言葉が通じるようになっていた点だ。言うならば、花束になっていたということだ。たくさん笑って、たくさん泣いた。汗と涙の結晶である文化祭は私たちの3年間を締めくくる最高の舞台だったと思う。

文化祭が終わったいま感じること、それは花の見ている人を幸せにする力だ。私はいろんな花に魅了された。いろいろな人に出会えて本当によかった。
出会いは素晴らしい。
堀川高校に入って、たくさんの仲間と出会った。優しい人、かしこい人、面白い人、センター試験会場でカードゲームをする人、さまざまな朋と出会った。何かをするとき必ずそこには朋がいた。朋は私にたくさんの悔しい思いをさせた。ありがとう。そして、励ましてくれた。ありがとう。勇気をくれた、ありがとう。ありがとう。ありがとう。
そしてたくさんの教職員の方々とも出会った。進路や学校行事で親身に話を聞いてくださった担任団の先生方をはじめ、たくさんの教職員のみなさんが、私たちの三年間をさせてくださった。ありがとうございました。近い将来、きっと先生方を超えてみせる。それが私たちにできる最大の恩返しだと思う。また一まわり大きくなって帰ってきます。期待して待っていてください。
そしてお父さんお母さん。たくさん心配をかけた。心配してくれてありがとう。いつも私のために汗を流してくれた。自分の進路のこととかを真剣に悩んで一緒に考えてくれるその背中はいつも大きかった。サイズ的にはもう僕たちのほうが大きいかもしれないけど。また、毎日弁当を作ってくれてありがとう。弁当をつくるのがどれだけ大変なのかは想像もできません。毎朝、僕たちが起きるよりも早く起きて、僕たちが昼おいしく食べられるよう準備していてくれたんだね。これからは満足いくまでつまみ食いしてください。

今、アトリウムから見る世界は3年前のそれとはまったく違う。アトリウムからは空が見える。空は世界へとつながっている。
いま、世界は揺れている。その広い世界へ私たちは羽ばたいていく。たんぽぽが綿毛を飛ばすように。そしてたんぽぽは新たな場所で新たな花を咲かせる。
いま、世界は揺れている。グローバル化が叫ばれる現代、国際人になることが求められる。国際人はinternational personとは言わない。欧米には国際人という考え方がないからだ。ならば、私は国際人になるのではなく、globally-minded personになりたい。
いま、世界は揺れている。これからたくさんの新たな出会いがあるだろう。酸性土壌で育った花とアルカリ土壌で育った花は性質が全く異なる。どんな花ともマッチするような、そんな花でありたい。
これからの世界を担っていくのは私たちだ。ともに羽ばたいていこうじゃないか。そばで歩む必要はない。フランス人作家のカミュは言った。Don’t walk behind me; I may not lead. Don’t walk in front of me; I may not follow.私の後ろを歩かないでくれ、導かないかもしれない。私の前を歩かないでくれ、ついていかないかもしれない。歩む方向が違ってもJust walk beside me and be my friend. ともに羽ばたいていこうじゃないか。さぁ、明日はもうそこに来ている。


(平成27年3月2日 卒業生代表 佐々木佑介)


写真:生徒会長の佐々木君 学園祭にて
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花から華へ


3月2日(月)午前10時から、本校アリーナにて、第67回卒業証書授与式を挙行いたしました。春の足音が聞こえるこの日に、普通科82名、人間探究科56名、自然探究科112名が卒業式に臨みました。ご多用の中ご臨席くださった関係各位をはじめ、本校を支え、応援して下さる皆様に心より感謝申し上げ、式辞の概要をお伝えします。


14期生の皆さんに,豊かな人生を歩んでいくために必要な能力とは何か。
3つのテーマでお話ししたい。

(1)本校校訓の一つ「友愛」の現代的に解釈と異質な他者との付き合い
 1月の激励会の際に宿題にしていたシャルリ・デュブレの事件とフランス革命のスローガン「リベルテ(自由),エガリテ(平等),フラテルニテ」のフラテルニテを博愛と翻訳することについて,現代のフランスをはじめ西ヨーロッパ諸国が国益として目指す「多文化社会」,ダイバーシティの課題に関わる課題だと考えられるのではないか。「フラテルニテ」ということばは,現代のフランス人にとっても難解であるため,大統領の演説などでも「レスペ・オ・ゾートル」と言い換えられることが多いそうです。「博愛」イコール「仲良くすること」ではなく,「異質な他者を尊重すること」というのが,指導者の意思ではないか。「仲良くする」とか「同じ心を持つ」などという必要はなく,極端に言えば「惜しみ合ったまま」でもかまわないということです。わが国の「同質性の信仰」ともいえる文化に対し,人々の間に多様性や対立があることを前提とし,「社会全体のルールづくり」についても「自由の中での約束・契約」についても,異質な人々が冷静・建設的に議論を行い,相手を打ち負かす技術とは違った,集団意思形成や当事者問合意形成を実現していくために必要な力も大切なのではないか。

(2)胆力と言われる力について
 太宰治が『惜別』にも書いた,魯迅の「藤野先生」は,今のわが国と近隣諸国との諸課題を考えるうえで非常に考えさせられる作品です。この作品には魯迅が医学の道を捨て作家になることを決意した若き日の原点のようなものが語られています。「医学ではなく,文学運動を通じた中国の覚醒」へと向かい,日本の中国への侵攻を批判し,中国の覚醒と「抗日運動」をリードする魯迅にして,「夜ごと,仕事に疲れてなまけたくなるとき,仰いで灯火のなかに,彼の黒い,痩せた,今にも抑揚のひどい口調で語り出しそうな頗を眺めやると,たちまち私は良心を発し,かつ男気を加えられる」と机の前に藤野先生の写真を貼ったと書いています。決して温厚で篤実な人というわけではなかったようですが,それでも貧乏な患者からは診療費をとらなかったことといい,雨の中を「笠とゴザを着て往診の途中に倒れて,翌朝亡くなった」という話が,この人の人生を象徴するものだと思います。かつてわが国には,こういう人物が数多く存在していたのです。周辺の時代の空気が,日清戦争から日露戦争に向かい,中国を蔑視している雰囲気の中での,本人の記憶にも残らないほどの些細な判断に,民族の理性や品格が滲み出るのであり,それ胆識というのではないかと思います。

(3)効率性や失敗しない「処理能力の速い脳」と「強い脳」についてとまとめ
 「ミスター半導体」といわれた西澤潤一先生は東北大学の工学部1年生で終戦を迎え,これからのわが国が食べて,生きていくためには,製造業,それもよそでは絶対につくられていないものを創造するのが工学部の使命であり,わが国を自立させるためにそれしかないと,真剣に考えられたそうです。それにいたるまでの研究生活は困難の連続で,前例のない研究でしたから潤沢な研究費もなく,最低条件で常に研究を続けてきた結果の発明だったようです。曰く,振り返るとそういった過酷な環境がかえってよかったと。高価な実験装置が購入できないので自分で造るしかない。しかし企業と同じものをつくっていては勝負にならない。新しい原理,新しい機構を開発しなければならない環境にいたことが独創的な研究につながったとおっしゃる。このいわば「強い頭」はどのように形成されるのでしょうか。基礎研究でも応用的な研究でも,裏付けを取り,常識と言われていることでも自分の頭できちんと考え,自ら検証し,さらに研究を積み重ねる。こういった愚直な仕事の基礎があって「強い頭」が形成され,物事をとことん突き詰めて考え,常にあきらめず,自分を見失わない。「強い頭」は独創的な研究に必要なだけではなく,探究的で豊かな人生を送るためにも大切なことだと結論付けておられます。
 立花隆は,その著『東大生はバカになったか』で「教養とは何かを抽象的に論ずるならば,それは『人類社会の遺産相続』の問題であるということができます。そして大学の使命というのは,そのような遺産相続人を時間をかけて育てることであり,学生の側からすれば,その遺産を相続するに足る資格を大学の教育を通じて得るということです」と述べています。ここで考えてほしいのは,現実的に「知的な遺産相続」とは,生身の人間として生身の人間に出会うことによって啓発され触発されるものではないかということです。つまり,誰と出会うかが決定的なのではないかと。評論とと現実のギャップについて,若者は大人の判断の背後にある欺瞞をじっと見抜こうとしているはずです。人間の力と学問の力がこれまで歴史を推し進めてきたとするなら,歴史的転換点に立たされた世界の状況と学問もまた,人類史の発展を阻止している国際的規模での諸関係,世界的な諸要因を否定し,飛躍的展開を遂げるのが人類の新たな英知でなければなりません。歴史の歯車を前に推し進めるとき,学問はその真価を発揮することと思います。若者らしい知的欲求と人類の行方を思う熱い心は,炎となり,その実現の志を胸に,若者たちは巣立って行きます。転換期世界の今日,若者は悩み,叫び,走り,翔ぼうとしています。つぼみを咲かせようとしています。この若者たちの熱い思いに応えられる高校・大学教育が求められており,私ども教育者もまた,これに応えられなければなりません。これが探究に未来の若者の英知と志を育むことに意欲をかきたてられる所以です。学び続け,学び直す探究の旅,そのことにより,若者は自らの情熱の方向と生き方を学び,知的訓練を通して新しい知的世界を切り開いていくことと確信しております。それは現代史を担う若者と学問の歴史的使命のように思えてなりません。
花の14期生のみなさん,華のある探究の旅へ

平成27年3月2日 第67回卒業式 京都市立堀川高等学校長 恩田 徹


上:14期生が入場
中:皆勤賞授与
下:卒業生の言葉
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第1回 京都市立高等学校 英語プレゼンコンテストに参加しました!

 2月21日(土)、京都堀川音楽高校で「第1回 京都市立高等学校 英語プレゼンコンテスト」が行われました。これは、日本についての深い教養をもとに自分の考えを英語で伝えることができ、将来的にグローバル社会でリーダーとして活躍する人材を輩出するために今年度から実施されることになったコンテストです。その栄えある第1回に堀川高校より合計4名の生徒が参加しました。

 その4名のうち1名は「個人発表の部」に、3名は「グループ発表の部」にエントリーをしました。個人発表の部では “Let’s Make a Long Chain to Make Our World More Peaceful and Beautiful! ”というタイトルで発表を行った上原さんが優秀賞を、グループ発表の部では“Widen Your “Window” to Broaden Your View”というタイトルで発表を行った、グループ名“Windows 16(坂口さん・林くん・松井くん)”が優秀賞をそれぞれ受賞しました。


 彼らがこの発表のことを知り、出場しようと決めたのは1月の中旬に差し掛かろうかという頃。そこから本番当日までの約1か月は、普段の授業やクラブ活動に加えて、探究基礎のレポート提出の締め切りが重なるという、いつも以上に慌ただしい時期でした。そんな中、彼らは放課後のみならず、早朝から、あるいは昼休みにも集合し、協議を重ね、リハーサルを繰り返し、そのたびに修正を加え、当日の朝までリハーサルをして・・・と相当ハードな1か月を過ごしてきました。当日は他校の生徒の発表だけでなく、第8回全国高等学校英語スピーチコンテストの優勝者である、紫野高等学校の一ノ瀬メイさんの素晴らしいスピーチを聞く機会もあり、大いに刺激を受けたようでした。今回の発表を機に校内の取り組みだけでなく、これからこのような校外での取り組みにも積極的に参加し、様々な刺激を受ける経験を積んでほしいと思います。


写真上:会場のみなさんに語りかける上原さん
写真中:フィリピンでの体験を語る坂口さん
写真下:表彰式にて。優秀賞を手に喜ぶWindows16の皆さん
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